噛み合わせが悪いと太りやすい!? 歯並び改善で肥満を克服しよう

2017.05.29 health渡辺蘭

歯並びが悪くなると太る理由とは

絶叫する女性

歯並びが悪いと、肥満になる傾向があります。なぜならば、噛み合わせが悪い状態で食事をすると、うまく食べ物を噛むことができないので、あまり噛まずに飲み込んでしまうことが多くなります。すると、食欲をコントロールしている「満腹中枢(まんぷくちゅうすう)」への刺激が減るので、満腹感を得られず食べすぎてしまうのです。

また、よく噛まずに飲み込む原因は虫歯である可能性もあります。食べ物を噛んだ際に痛みを感じるので、噛む回数を減らして飲み込んでしまうのです。この場合、食べ物が良く噛み砕かれないまま、胃に運ばれるので消化不良を起こしやすくなります。

よく噛んで食べることはダイエットにつながる

太ももを測る

よく噛んで食べることはダイエットにつながることを知っていますか? 具体的にはどのようなメカニズムでダイエットにつながるのかをご紹介します。

1.満腹中枢が刺激される

よく噛んで食べることはダイエットと密接に関係しています。噛む回数が増えればそれだけで、満腹中枢が刺激されるので、多くの量を食べなくても満腹感を得られます。それが結果的に痩せることにつながるのです。

2.消化を助ける

噛み合わせが悪くてうまく咀嚼できていないと、食べ物が細かく噛み砕かれていないため消化不良を起こしやすくなります。消化不良を繰り返すと基礎代謝が低下して、1日に消化できるカロリーが少なくなるので太りやすくなります。しかし、食べ物をよく噛むことで胃が食べ物を消化しやすくなるので、消化不良を防いで太りにくくなるのです。

3.血糖値の上昇を防ぐ

ストレスを解消するために暴飲暴食をしてしまう人も多いのではないでしょうか。ストレスにより生成されるコルチゾールというホルモンには、血糖値を上昇させる作用があり高血糖の原因になるので太りやすくなります。コルチゾールを体外に排出するには、唾液の分泌を促すことが効果的です。

4.脂肪の燃焼効率が上がる

よく噛むことは交感神経を刺激します。交感神経は、「ノルアドレナリン」という物質の分泌を促すので、脂肪を分解・燃焼させやすくなります。その結果ダイエットにつながります。

歯列矯正で噛み合わせを治して太らない身体になりましょう

治療椅子の女性

食べ物をよく噛まずに飲み込んでしまうそもそもの原因は、歯並びや噛み合わせが悪いことです。これらを改善するためには「歯列矯正」を行う必要があります。歯列矯正では、主に2つの方法があります。

1.ブラケット&ワイヤー

ブラケットとワイヤーを使った治療法では、歯の表面にブラケットを装着して、歯と歯の間にワイヤーで歯同士を引っ張り移動させます。一般的なブラケットはメタルブラケットという金属製のものですが、その他にもセラミックブラケットやリンガルブラケット(舌側矯正)などがあります。

2.マウスピース

マウスピースを使った治療法の場合は、マウスピースを装着することでゆっくりと歯を移動させます。ブラケットを使った矯正に比べると歯が移動するスピードが遅いので、歯並びが治るまで時間がかかることもあります。しかし、マウスピースは取り外すこともできるので、完全に固定してしまうブラケット矯正よりも手軽です。マウスピース矯正にも、オーダーメイドで製作するインビザラインや透明なアソアライナーなどがあります。

歯列矯正よく噛める歯並びを手に入れましょう!

痩せにくい人は、自分の噛み合わせを一度確認してみてください。もしかすると、歯並びが悪くてうまく噛めていないことが原因かもしれません。噛み合わせの悪さは、ダイエットにも悪影響を与えることもあるので、噛み合せで悩んでいる方は、まずはお近くの歯科医院に相談してみることをおすすめします。

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