歯医者で口元のたるみが改善できる!?ボトックスリフトとは

2017.08.20 beautyReiko Okabe

噛み合わせが悪いと口元がたるむ?

噛み合わせと口元のたるみは一見なんの関係のもないように思えるかもしれませんが、実はとても深い関係があります。

噛み合わせが悪い状態のまま咀嚼(そしゃく)することで、顎に大きな負担がかかります。顎に大きな負担がかかるのは、顎関節がしっかりと噛み合わない状態を修正しようとして「正常とは違う位置」で動くから。つまり、噛み合わせが悪い人は顎関節がズレた状態で食べ物を噛んでいるのです。

その結果、顎関節がさらに歪み、口の周囲にある表情筋の動きに不具合が生じます。表情筋が正常に動かないと筋肉が衰え、口元がたるみます。これがたるみのメカニズムです。

噛み合わせが正常な人の場合は、顎関節も正常な位置で動き、表情筋の動きも活発になるので筋肉が衰えません。そのため、たるみによるシワやほうれい線などができにくい状態を維持しやすくなります。

たるみを改善して若々しくなる方法

ボトックスリフトとは

噛み合わせが悪いことが原因で招いた口元のたるみを、セルフケアで改善するのは難しいもの。そうしたお悩みを抱えた方は、歯科医院で受けることができるボトックスリフトを検討してみましょう。

ボトックスリフトは、「ボツリヌス菌」という細菌を皮膚の浅い場所に注射することでたるみを引き上げる効果が期待できる施術です。ボトックスリフトは「肌質の改善も期待できる」とされているので、たるんで老けてしまった口元を注射だけで若々しく見せることも期待できます。

「ボツリヌス菌」と聞くとなんとなく怖い感じがしませんか?もともとボツリヌス菌は毒素を持っており、その毒は「1gで100万人分の致死量」といわれるほど強力ですが、ボトックスリフトで使用されているボツリヌス菌は毒素が取り除かれているのでご安心ください。

ボトックスリフトの注意点

定期的な注射が必要

ボトックスリフトは口元のたるみに働きかける施術ですが、残念ながら、効果が永久的に維持できるものではなく、定期的にボツリヌス菌を注射する必要があります。

効果持続期間は、3~4ヶ月ほどとされています。これを「短い」と感じる人もいるかもしれませんが、ボトックスリフトは継続的に注射することで効果の持続期間が少しずつ長くなるという特徴があります。個人差はあるものの、最大で10ヶ月程度持続させることも可能だそうです。

筋肉量が低下する

ボトックスリフトの安全性は基本的に実証されていますが、体質によってまれに副作用が出ることがあります。

副作用で代表的なのは、筋肉量の低下です。筋肉量が低下すると表情が硬くなることがあり、不自然に見えてしまうこともあります。副作用は、必要以上にボツリヌス菌を注射することで起こります。しかし一方で、定期的に注射することで副作用が起こりにくくもなるとされています。施術を受けたい方は、歯科医師の説明をしっかり聞いて判断するようにしましょう。

ボトックスリフトにかかる費用

歯科医院で受けられるボトックスリフトは、歯ぎしりの治療の場合は保険適用になりますが、審美目的で行う場合は保険適用外(自費診療)になります。そのため歯科医院により費用は大きく異なりますが、目安としては5万円前後とお考えください。

また、ボツリヌス菌の種類などによっても治療費が変わることがあり、2万円前後で施術を受けられる歯科医院もあります。

ボトックスリフトの失敗を防ぐには?

ボトックスリフトは副作用の少ない施術ですが、「表情筋」という複雑な筋肉を扱うものなので、失敗する可能性もゼロではありません。失敗すると表情が乏しくなったり、左右非対称になったりすることもあるそうです。

そうしたリスクをゼロに近づけるには、適切な歯科医院を見つけることが一番の近道です。ボトックスリフトの実績があり、安心して任せられる施術者(歯科医師)がいる歯科医院を選びましょう。

ボトックスリフトの効果に期待してみませんか?

噛み合わせが悪いことが原因で口元がたるんでしまった方、そのことに悩んでいる方は、ボトックスリフトにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。定期的な注射が必要ですが、口元のたるみに変化が見られれば「続けたい!」と思うかもしれません。

口元のたるみが起きている根本的な原因は「歯並び」です。歯列矯正などもおすすめですので、気になる方は歯科医院へ相談してみましょう。

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