舌の口内炎が痛くてツライ!おすすめの治療薬と治りが悪い原因
舌にできた口内炎におすすめの薬
トラフル錠(第一三共ヘルスケア)
口内炎ケアの代表格とも言える「トラフル錠」。とても知名度の高い薬です。錠剤タイプで抗炎症作用のあるトラネキサム酸が配合されています。
また、炎症を抑えるためのカンゾウ乾燥エキスや、皮膚や粘膜の修復を促進させる効果が期待できるビタミンB2、ビタミンB6などの成分も含まれています。非ステロイドなので比較的安全に使用できるとされています。
ペラックT錠(第一三共ヘルスケア)
トラフル錠と同じ、第一三共ヘルスケアが販売している「ペラックT錠」は、ツライ口内炎の早期治癒が期待できます。トラネキサム酸やカンゾウ乾燥エキスなど、配合成分はトラフル錠とほとんど変わりませんが、ペラックT錠にはステロイドが配合されているため、より早く症状が楽になると言われています。口内炎による痛みが強く出ているときにおすすめです。
チョコラBB(エーザイ)
CMでお馴染みのビタミン剤「チョコラBB」も、実は口内炎のケアに効果を期待できる薬です。口内炎は栄養バランスの偏りによって、ビタミンB2やビタミンB6が不足しているときに起こりやすいと言われますが、チョコラBBにはビタミンB2 を含むリボフラビンリン酸エステルナトリウムや、ビタミンB6を含むピリドキシン塩酸塩などが配合されているので、体の内側から効果的にケアできます。
イソジンうがい薬(明治)
風邪の予防アイテムとして、昔から親しまれてきたロングセラーの「イソジンうがい薬」。口の中が不衛生な状態だと口内炎が長引いてしまうことがあるため、イソジンうがい薬で口の中を殺菌・洗浄して口の中を清潔に保つのがおすすめです。口内炎が気になるときは、定期的にうがいをするようにしましょう。
舌がんの可能性があるので注意
なかなか治らない場合は舌がんの可能性も
口内炎は本来、1~2週間前後で症状が治まります。しかし、2週間以上経過していて、口内炎本来のジンジンとする痛みが少ない場合は、舌がんの可能性があります。
舌がんは放置すると悪化の一途をたどります。また、初期症状が口内炎と似ているため、素人にはほとんど見分けがつかず、放置してしまって治療が遅れてしまう可能性もあるのです。2週間以上経過しても治らない場合は、早めに医師に相談しましょう。
口内炎と舌がんを区別するには
口内炎と舌がんを区別する方法は、主に3つあります。舌がんを見分けるのは至難の業ですが、症状が緩和せずに続いている場合は以下の次の特徴を参考にしてみてください。
【1:形状】
口内炎はほとんどが円形や楕円形をしていますが、舌がんの場合はいろいろな形状で発症します。
【2:しこりの有無】
口内炎の場合、潰瘍ができますが、しこりはできません。一方の舌がんは、硬いしこりができるとされています。
【3:赤み】
口内炎の場合は患部の周りが赤くなるという特徴がありますが、舌がんの場合は患部の周りがギザギザになることがあります。
治療法
舌がんの治療には、外科手術と放射線治療が挙げられます。外科手術では舌の一部を切除するという方法がとられ、範囲によっては障害や後遺症が残ることもあります。
放射線治療では、高エネルギーX線などの放射線でガン細胞を破壊する治療を行います。舌の形はそのまま残るため、発音障害や食事の機能障害などにはなりませんが、後遺症として唾液の分泌障害が発生し、口腔内が慢性的に乾燥することがあります。
口内炎が長引くときは、早めに病院の診察を受けましょう
口内炎を早く治したいときは、今回紹介した薬を手に取ってみてください。また、2週間以上経過しても一向によくならない場合は、舌がんの可能性があるかもしれませんので、注意して経過を観察しましょう。
がん治療の負担を減らすには、早期発見が肝心です。過度に心配する必要はありませんが、口内炎だと思っていたものの、いつもとは様子が違うと気づいたときには、速やかに医師に相談しましょう。