唇の血豆って何科に行けばいいの?
口内炎の一種なの?
口内炎が悪化した結果、血豆ができるケースがあります。では、唇の血豆は口内炎が悪化した状態なのでしょうか?一概には言えませんが唇にできた血豆の場合、ストレスや疲労などが原因で寝ている間に強く噛んでしまったことが原因だと考えられます。
また、噛合わせが悪いために同じ箇所を何度も噛んでしまい、口内炎や血豆ができることもあります。ほかにも顔を殴打するなどに強い衝撃を受け、唇の毛細血管が切れて血豆ができる場合もあります。これらが原因の場合は、できるだけ触らないように注意していれば、数日で自然治癒するケースがほとんどです。その他の原因としては、静脈湖や、悪性の血腫、再生不良性貧血などが考えられます。一口に唇にできた血豆と言っても、原因はさまざまです。
唇の口内炎だった場合は何科?
では口内炎だった場合、何科の診療を受けるべきなのでしょうか?口内炎は、お口の中の粘膜にできる潰瘍のことです。口内炎ができる主な原因は、以下のの3つになります。
・誤って粘膜を噛んでしまうこと
・ストレス、疲労
・栄養不足
口内炎にもさまざまな種類がありますが、一般的なものは円形や楕円形の白っぽい潰瘍の周りが赤くなる口内炎でしょう。これを「アフタ性口内炎」と言い、ストレスや疲労が原因でできることが多いです。また、よく耳にするのが食事中に口腔内を噛んでしまうなど、物理的な刺激によって口内炎ができるパターン。口腔内が不衛生な場合もできてしまいます。こうした口内炎は「カタル性口内炎」と言います。
では、唇に口内炎ができた場合は、何科に行けばいいでしょうか?口内炎の専門は、基本的に耳鼻咽喉科ですが、歯科医院の口腔外科でも対応できる場合があります。すべてのクリニックが口内炎治療をしているわけではないため、事前に確認してから受診することをおすすめします。皮膚科でも治療してくれる場合がありますので、こちらもまずは確認してみましょう。
もしも血管腫(静脈湖)だった場合は何科?
唇に青赤色したほくろのような小腫瘍ができた場合、これを「静脈湖(じょうみゃくこ)」と呼びます。静脈湖は、加齢や外傷によってできることがあります。基本的には放置しても命に別状はありません。しかし、他の人からも見える目立つところにできるので、切除を希望する方は多いです。静脈湖の治療は、皮膚科または形成外科、美容外科などで行なえます。静脈湖の治療方法は、主に次の3つから選択されます。
・メスによる切除術
・電気メスによる切除術
・レーザー治療
以前はメスによる切除術が一般的でしたが、ここ最近はレーザー照射によって治療することが一般的になってきました。レーザー治療にもいくつか種類があります。例えば、ロングパルスヤグレーザーや、炭酸ガスレーザー治療など。メスを使用することがないため、出血することがほとんどなく、短時間で治療を終えることができます。
唇の血豆や口内炎に有効な栄養素
他にも、血豆や口内炎ができる原因のひとつに栄養不足が考えられます。普段から血豆や口内炎対策に有効的な栄養素を摂取し、健康体でいることが大切です。それでは、有効な栄養素をご紹介します。
【亜鉛】
亜鉛は、新しい細胞をスムーズに作るのを助けてくれます。牡蠣や牛肉、アサリなどに多く含まれています。
【ビタミンA】
ビタミンAは、免疫力を高め、消化器官の粘膜を良い状態に保つのを助けてくれます。にんじんやかぼちゃ、うなぎなどに含まれます。
【ビタミンB群】
ビタミンB群は、免疫力を高めたり、粘膜の再生したりするのを助けます。豚肉、牛肉、うなぎ、たまごなどに含まれます。
【ビタミンC】
ビタミンCは、傷の治癒を促します。柑橘系の果物や、ブロッコリーなどに含まれます。
【鉄分】
血行促進に効果的で、ビタミンCと一緒に摂取することで、吸収率が上がります。レバーやしじみなどに含まれます。
これらの栄養素は血豆や口内炎の予防としても、健康な体づくりにも効果的です。血豆や口内炎は耳鼻咽喉科や歯科医院、皮膚科などで対症療法としての治療はできますが、普段の食生活から有効な栄養素を取り入れて、そもそもできにくい健康な体を作っていくことをおすすめします。