歯周病になりにくい人となりやすい人にはどんな違いがあるの?

2017.06.02 health渡辺蘭

歯周病になりやすい人となりにくい人の4つの違い

1.ブラッシング精度の違い

歯みがきをする女性

歯周病になりやすい人とそうでない人では、ブラッシングの精度に違いがあることが多いです。歯周病になりやすい人のブラッシングは歯と歯茎の間をしっかりと磨けていない可能性があります。

歯周病を引き起こす最大の原因は歯周ポケットに溜まったプラーク。毎日の歯磨きで歯の表面だけを磨いている場合、歯周病のリスクを高めているかもしれません。

逆に、これといったケアをしていなくても、日常的に行う歯磨きが丁寧で歯周ポケットに溜まったプラークをしっかりと落とせていれば歯周病になりづらいです。

2.遺伝情報の違い

遺伝情報

歯周病には、遺伝情報も関係していると言われています。両親のどちらかが歯周病になりやすい場合、その子供も歯周病になりやすいです。また、両親のどちらも歯周病になりづらい体質の場合は、その子供も歯周病になりにくい傾向にあります。

なぜこのようなことが起きるのかというと、実は免疫力は遺伝的要素が関係しやすいのです。両親どちらかの免疫力が弱い場合は、子供も免疫力が弱い可能性が高く、歯周病菌の進行が通常よりも早くなるといわれています。

3.歯並びの違い

きれいな口元

歯並びの違いはブラッシング精度に影響します。歯並びが悪い人は、歯と歯が重なっていたり、おかしな方向へと生えていることが多く、細かい部分までしっかりとブラッシングできずに歯周病になってしまう可能性が高いです。逆に、歯周病になりにくいという人は、歯並びがよくてプラークの溜まりやすい歯周ポケットをしっかりと磨けている人です。

4.喫煙習慣の違い

たばこ

毎日欠かさずブラッシングを行っているのに、歯周病になってしまったという人は喫煙をしていませんか? 
喫煙習慣は歯周病と深い関係があり、喫煙者はよりも歯周病になるリスクが高いのです。

タバコには、タールという有害物質が含まれています。この物質は、ベタベタとした粘着性の物質で、口腔内に付着するとプラークをキャッチして離さなくなるので、歯磨きをしてもプラークを完全に取り除くことができずに、口腔内で歯周病菌が増殖し症状が進行します。

歯周病になりやすい人が身に付けるべき3つのこと

1.精度の高いブラッシング

ブラッシング

歯周病になりやすい人でも、しっかりと予防をすれば症状の進行を食い止めることができます。予防でもっとも大切なのは、精度の高いブラッシング。

特に、毎日歯磨きをしているのに歯周病になってしまったという人は、歯の表面だけを磨いて、歯茎を磨いていない人が多いので、歯と歯茎の隙間を優しく磨いてしっかりとプラークを除去できるブラッシングを心がけましょう。

2.免疫力を高める方法

栄養バランス

免疫力を高めることも歯周病の予防には効果的です。適度な運動とバランスのよい食事を意識しましょう。特に、運動は免疫力を高めると化学的に証明されているほど有効な方法です。

食事は、野菜を中心にニンニクやショウガなどの身体が温まる物を食べましょう。体温が1度上がるだけで、血液の循環がよくなり免疫力を高めることができます。

3.歯科医院でメンテナンスを行う習慣

歯科医院

歯科医院でメンテナンスを行う習慣を身に付けると、歯周病になりづらくなります。なぜなら、歯周病は自分では気づきにくく、いつの間にか進行していることがとても多いからです。特に歯並びが悪く、普段歯をしっかりと磨けていない人は、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることで、プラークや歯石を除去することができるのでおすすめです。

歯周病になりづらい習慣を身に付けましょう

歯周病になりやすい人となりにくい人では、さまざまな違いがあります。歯周病になりやすい人でも、これらの習慣を身に付けることで歯周病になりづらい口内環境を作ることができます。毎日歯磨きをしているのに、歯周病の症状が出てしまったという人は、ぜひ、今回ご紹介した習慣を実践してみてください。

あわせて読みたい

レコメンド

関連記事