「口ゴボってなに?」お顔の見た目を左右するその特徴とは?

2017.09.15 beauty渡辺蘭

口ゴボになる原因と見た目の印象は?

口ゴボの特徴

口ゴボは横から見ると、口元全体が前突しているため猿のように見えることから“モンキーフェイス”とも言われています。美人の条件とも言われているEラインが崩れてしまうことから横顔が残念に見えてしまう特徴があります。

Eラインというのは鼻先とあご先を結んだラインのことを指します。アメリカの矯正歯科医師が横顔の美しさの基準として発表したもので、このライン状に上下の唇が触れない横顔が美人であるとされています。みなさんのお顔はどうでしょうか?割り箸を鼻先と顎先に当てて、上下の唇が触れていないかチェックしてみてください。

口ゴボの原因となる歯並び

唇が割り箸に触れるようであれば口ゴボの可能性が……。口ゴボは不正咬合(ふせいこうごう)が主な原因と言われています。不正咬合とは、歯並びや噛み合わせが悪い状態のこと。特徴からいくつか分類されるのですが、どのような不正咬合が口ゴボになりやすいのでしょうか?

上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)

上下の前歯が前に出すぎている状態で、顎の骨の前後径(奥行き)が大きいことが原因の1つです。口の周りの筋肉である口輪筋が極端に弱く、唇や舌の力がアンバランスなために歯を前方に押し出す力が強くかかる場合に起こりうる症例です。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上顎、もしくは前歯が前方に出てしまっている状態です。上顎が大きい、下顎が小さい、歯だけが前に出ているなど個人によってさまざま症例がありますが、いずれも口ゴボの原因の1つとされています。

気になる口ゴボの治療方法とは

歯並びが原因の口ゴボの治し方

不正咬合は歯列矯正で治療しましょう

口ゴボを解消するためには、上下顎前突や上顎前突などの不正咬合を治療する必要があります。そこでおすすめなのが歯列矯正。歯にワイヤーとブラケットをつけて、ゆっくり時間をかけて歯を正しい位置に移動させる治療です。しかし、不正咬合は本人の生活習慣やクセによって常に歯を前に押し出してしまう症例もあるので、一度治療してももとに戻ってしまう可能性があるのでご注意ください。

外科的手術が必要になることも

歯列矯正は残念ながら、すべての不正咬合を治療できるわけではありません。中には、歯列矯正だけでなく外科手術が必要になるケースもあります。

外科手術が必要なのは、「顎変形症」と呼ばれる顎の骨が変形してしまっている症状です。骨の形や位置などを整える手術をします。聞くだけでも痛そうですね……。もちろん、全身麻酔で行われるため手術中に痛みを感じることはありません。また、口の中から手術を行うため傷跡は残りにくいと言われています。

舌吐出癖(ぜつとっしゅつへき)を治療する方法

舌突出癖とは、舌で歯の裏側を押してしまう癖のこと。特に上顎前突になる可能性が高いと考えられています。舌突出癖の治療法として代表的なのが「MFT(筋機能療法)」です。口周りの筋肉のバランスを整えて、正しい舌の位置や動かし方を覚えるという治療法です。歯列矯正に加えてMFTを取り入れることで口ゴボの状態に戻りづらくなります。

セラミッククラウン法

歯だけが出ている場合は、セラミッククラウン法という治療方法も選択できます。セラミッククラウン法では出ている前歯を削り、セラミックで作られた差し歯を装着します。審美性に優れているため、天然歯と見分けがつきません。矯正よりも短い期間で治療できるというメリットがあります。しかし、歯ぐきや顎が起因している症状には向いていない方法です。

口ゴボを治して横顔美人になりましょう!

このように、口元が前に出てしまい顔の美シルエットが崩れる「口ゴボ」は、歯並びや噛み合わせの悪さが関係している可能性がとても高いと言えます。歯並びの乱れは自身で改善することはできないので、お近くの歯科医院に相談してみましょう。

初診ではまず口の状態をチェックして、症状によって歯列矯正が必要なときは矯正を専門とする医院を紹介してくれる場合もあります。美人の証とも呼ばれるEラインを取り戻し、横顔美人になりましょう!

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