怖~い歯医者のドリル音、その対処法

2018.02.17 healthSUE

歯医者のドリル音の正体とは?

歯の治療中に聞こえる不快な音は、「エアータービン」という道具から発せられるものです。エアータービンは歯を削るための道具で、圧縮した空気でローラーを回すことによって刃を回転させます。1分間に30~50万回も回転する超高速の機械で、ドリル音は風車が回転するときに発生します。

ほとんどの人はエアータービンの「キーン」という音を不快に感じますが、近年販売されているエアータービンは従来のものと比べるとかなり音が静かになっています。「音が苦手」という患者さんのために研究・開発を続けてきた、医療機器メーカーの努力の賜物だと言えるでしょう。

歯医者の怖い音への対処法

治療中の音が怖いからといって歯医者を避けずに、健康な歯を守るためにも異常を感じたときには、すぐに治療を行いましょう。ドリル音が苦手だという人におすすめの対処法を紹介します。

音に配慮してくれる歯医者を選ぶ

最近では多くの歯医者で、歯医者嫌いの患者さんにも安心して来院してもらうための工夫を施しています。できるだけ音が気にならないように配慮をした歯医者も多くなっているので、歯科治療中のドリル音が苦手な人は、そうした対策をしている歯医者を選ぶといいでしょう。

たとえば、歯科治療中にヘッドホンを付けて好きな音楽を聴けるような歯医者もあります。これなら安心してリラックスできそうですよね。雑音だけを抑制するヘッドホンを導入している歯医者もあり、ヘッドホンを付けていても歯科医師の声が聞こえるので安心です。

また、歯医者によっては嫌な音の原因となるエアータービンを極力使わないという方針を設けています。医療技術の発達したことにより多くの治療法の選択肢があるので、カウンセリングのときに相談してみるといいかもしれません。

治療室が個室になっている歯医者もおすすめで、ほかの患者さんを治療している音を聞かずに済みます。もちろん自分の歯の治療をしているときの音は聞こえてしまいますが、周りから嫌な音が聞こえてこないだけでも怖さが軽減されるかもしれません。

子どもには小児歯科を選ぶ

子どもが歯医者を嫌がるのであれば、子どもの治療を専門に行っている小児歯科医院を選ぶことをおすすめします。小児歯科医院の歯科医師は、子どもの気持ちをリラックスさせることに長けています。もちろん、子どもが治療中の音を嫌がるということもよくわかっています。子どもの目線で考えながら話をしてくれるので、親としても治療中も安心して待っていられるでしょう。

心理カウンセリングを受ける

歯医者が苦手な人の中には、子どもの頃からのトラウマを引きずってしまっている人が少なくありません。本人は意識していなくても、「あの嫌な音を聞きながら痛い治療をした」という子どもの頃の記憶が残ってしまっているのです。

このように昔のトラウマが原因で歯医者に苦手意識をもっているときには、心理カウンセリングを受けるのが解決の近道です。「歯医者嫌いで心理カウンセリングなんて……」と思う人もいるかもしれませんが、自力でトラウマに気付いて解消するのは簡単なことではありません。歯医者嫌いを克服するためにも、ぜひカウンセラーに話を聞いてもらってください。

気持ちに配慮してくれる歯医者を選ぼう

歯医者の音が怖い人がするべき対処法についていくつかご紹介しましたが、誰もがすぐに実践できるは、やはり「音に配慮してくれる歯医者を選ぶ」ということです。歯医者を変えただけで歯医者嫌いが改善されたという例もあるので、今の歯医者に行くのに恐怖心があるという人はぜひほかの歯医者も検討してみてください。
歯は、一生大事にすべきものです。自身の歯をきちんとケアするためにも、頑張って歯医者嫌いを克服してくださいね。

あわせて読みたい

レコメンド

関連記事