口周りが乾燥する原因と対処法
口周りが乾燥する原因とは
口周りの皮膚は、もともと他の部位の皮膚よりも薄い点が特徴です。そのため、傷つきやすく乾燥しやすいと言えます。
原因1:皮脂腺が少ない
皮脂腺とは皮膚を守ってくれる皮脂膜を生み出す器官で、皮脂膜は肌の水分の蒸発を防ぐ働きがあります。もともと口周りは皮
原因2:濡らしたり、拭いたりすることが多い
口元は皮膚の表皮が薄いことに加え、摩擦や刺激を多く受ける部分です。たとえば食事の際にナプキンで口元を拭いたり、歯磨きや鼻をかむ際に濡らしたり拭いたりすることが多いため、こうした摩擦や刺激が口周りの乾燥を引き起こす原因になることも。
原因3:クレンジングによる肌トラブル
落ちにくい口紅を使っている方に特に多いのが、クレンジングによる口周りの肌トラブルです。化粧を落とす際に口紅がきれいに落ちないからと、洗浄力が強いクレンジングの使用を続けていたり、口紅を落とすためにゴシゴシと強くこすったりしていると、角質バリアが痛んで乾燥を招く恐れがあります。
原因4:スキンケア不足
口周りは肌が薄く敏感なため、洗顔の際は洗いすぎやこすりすぎがないように注意しましょう。また、口周りは他の部分に比べて肌の凹凸(おうとつ)が多いため、化粧水などでスキンケアをしても塗りむらができやすく、結果として口周りだけケアが行き届かない状態になりがちです。
原因5:舌なめ皮膚炎
口周りの皮膚は無意識に舌でなめることの多い箇所です。何かに集中したり口周りの皮膚が乾燥したりしているときなど、思わず舌でなめてしまいがちですが、乾燥している皮膚をなめていると、唾液が刺激となり肌トラブルが悪化することも。炎症が悪化する「舌なめ皮膚炎」になる可能性もあるので注意しましょう。
原因6:ひげ剃り、顔そり
顔のうぶ毛を剃ると化粧ノリがよくなり、肌の明るさ、透明度がアップすると言われています。しかし、うぶ毛には肌を保湿する役割もあるため、過度な顔そりは肌の乾燥を招くことにつながります。また、カミソリの刺激により肌の組織を傷め、肌のバリア機能を低下させる原因になります。
原因7:生活習慣や食生活の乱れ
睡眠不足や運動不足など、普段の生活習慣も口周りの肌トラブルに関係しています。また、栄養の偏った食事を続けていると肌の保湿機能が低下し、口周りの肌の乾燥を助長する原因になることも。
口周りの乾燥を防ぐ対処法
口周りの乾燥を防ぐ対処法としては、スキンケアで肌のバリア機能を高めるほか、日常生活の見直しが非常に効果的です。
対処法1:スキンケアで保湿する
日々のスキンケアで口周りの皮膚の保湿に努めましょう。スキンケアは保湿状態が長く続くように、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなど高い保湿成分が配合されたスキンケアを選ぶのがおすすめです。特に乾燥が気になる方や肌が弱い方は、無添加のものを選ぶといいでしょう。
対処法2:口周りの皮膚を傷つけない
口周りの皮膚は薄くデリケートなので、食事や歯磨きなどで口を拭う際は、トントンと軽くたたくようにしましょう。口紅を落とすときもゴシゴシとこすらずに、水性のクレンジング用のジェルやクリームを使用して、優しく撫でるように汚れを落とすのがポイントです。
対処法3:生活習慣の見直し
ストレス過多や睡眠不足はお肌の大敵です。適度な運動などでストレスを上手に発散し、しっかりと睡眠時間を取ることが大切。また、偏食にも要注意です。意識してバランスのよい食生活を送りましょう。
潤いのある口元の実現のために
口周りは顔の印象を左右するとても重要な部分です。ちょっとした工夫と毎日のスキンケアで口周りのお肌に優しい生活を心がけ、口紅が映える潤いのある口元を目指しましょう!