知覚過敏は処置後に発生しやすい!?知られざるホワイトニングとの関係

2018.03.23 healthオオタカ

ホワイトニングで知覚過敏が起こる3つの原因

ホワイトニングは薬剤を塗布することによって、元々の歯の色を白く明るくする処置です。歯の歯石や歯垢を除去するクリーニングよりさらに審美性に優れた処置ですが、施術時や施術後に知覚過敏を起こしやすいという難点があります。それには下記のような原因が考えられます。

原因1:薬剤による原因

ホワイトニングでは、高濃度の過酸化水素が入った薬剤を使用して、歯にしみ込んだ色素を分解し歯を白くします。しかし、過酸化水素は刺激が強く、歯がしみて一時的に知覚過敏を起こすことがあります。

また、過酸化水素には歯のエナメル質を脱灰する作用があるので、エナメル質が一時的に薄くなり知覚過敏の状態になってしまいます。

原因2:歯のエナメル質が薄い・欠けている

知覚過敏は歯の表面をガードしているエナメル質が薄かったり、破損したりすることで象牙質がむき出しになり、象牙質から神経組織である歯髄に刺激が伝わることで起こります。

ホワイトニングをする際にエナメル質が欠けていると、ホワイトニングの薬剤が直接的に象牙質に触れるので、刺激が歯髄まで伝わり、知覚過敏のようにしみる痛みを感じてしまいます。

原因3:虫歯や歯周病がある

虫歯は虫歯菌の働きで歯のエナメル質が溶かされ、歯の奥の組織に虫歯が広がります。虫歯があると必然的に薬剤が患部に触れるので大きな痛みを感じるでしょう。また歯周病は初期症状として歯ぐきが痩せて、歯の根っこが露出してきます。

歯の根っこ部分はエナメル質が薄く、歯ぐきの中の歯はエナメル質がありませんので、歯周病に罹患しているとホワイトニングの薬剤が直接象牙質に触れ、刺激が歯髄まで伝わり知覚過敏のようにしみる痛みを感じます。

ホワイトニングで知覚過敏を起こさないための4つの予防法

ホワイトニングをする際は知覚過敏を起こさないよう、事前に予防を取ってくことをおすすめします。

予防1:知覚過敏を改善しておく

もし知覚過敏の症状があれば歯医者さんに診察を受け治療を受け、知覚過敏の症状が改善してからホワイトニングを行うことをおすすめします。

予防2:虫歯や歯周病の治療をしておく

虫歯や歯周病があると患部にホワイトニングの薬剤が直接触れるので、しみや痛みを感じることになります。ホワイトニングは虫歯や歯周病の治療後に行うのがよいでしょう。

予防3:しみる歯には施術しない

虫歯や歯周病ではないが、冷たい物などがしみる歯は知覚過敏が疑われますので、歯科医師と相談のうえ、しみる歯にはホワイトニングの薬剤を塗らないようにするのもよいでしょう。

予防4:濃度が低めの薬剤を使用する

知覚過敏を起こしやすい方は歯医者さんと相談をして過酸化水素の濃度が通常より低めの薬剤を使用してみてはいかがでしょうか。ただし濃度が低いと効果も弱まりますので、治療時間はその分、長くなります。

ホワイトニング後の知覚過敏、3つの対処法

ホワイトニングの処置後に知覚過敏などの症状がある場合は、あくまでも一過性のものなので、特に心配する必要はありません。しかし、24時間以上たっても、しみや痛みが気になる場合は歯科医師に相談しましょう。

対処1:痛み止めの薬を飲む

ホワイトニングによる知覚過敏で大きなしみや痛みを感じることはほとんどありません。しかし、人により我慢できない痛みを感じることがあります。こうした場合は我慢せず市販の痛み止め薬を飲み様子を見てください。

対処2:冷たい物を飲食しない

ホワイトニングをした後は薬剤の刺激により歯は敏感になっています。特にエナメル質が薄くなっていたり破損していたりする箇所はしみや痛みを感じやすくなっているので、落ち着くまでは極端に冷たい物や熱い物の飲食は避けましょう。

対処3:知覚過敏用の歯磨きを使用する

一般の歯磨き粉には研磨剤が含まれており、ホワイトニング後に使用すると研磨剤が歯を刺激することがあります。対して知覚過敏用の歯磨き粉はコーディング作用があり歯の再石灰化も促すので、しみや痛みの軽減に効果的です。ぜひ知覚過敏用の歯磨き粉を使用しましょう。

また歯磨きの際は毛先の柔らかい歯ブラシで1本1本優しく丁寧に磨くことが重要です。決して毛先の硬い歯ブラシで力強く磨かないようにしてください。

ホワイトニングの前には歯医者さんで歯のチェックを!

ホワイトニングを行うと知覚過敏などの症状を起こしますが、あくまでも一過性のことが多いのであまり心配する必要はありません。ただ安心してホワイトニングを行うためにも、ホワイトニングの前に歯医者さんで検診を受け、知覚過敏はもちろん虫歯や歯周病のチェックをすることを心がけましょう!

あわせて読みたい

レコメンド

関連記事