知覚過敏におすすめの市販歯磨き粉6選
知覚過敏の予防に適した歯磨き粉の選び方
知覚過敏は、何らかの原因で歯のエナメル質が傷ついたときに起こる症状です。加齢や歯周病などで歯ぐきが痩せ、歯のエナメル質が摩耗することで、内側にあるやわらかい象牙質が露出することで生じます。知覚過敏を予防するには、歯の表面をガードする歯磨き粉を選ぶことが大切です。
知覚過敏用の歯磨き粉を選ぶ際は、「硝酸カリウム」や「乳酸アルミニウム」といった成分が配合されている製品を選びましょう。「硝酸カリウム」と「乳酸アルミニウム」は歯科医院の治療で使用される薬剤にも含まれる成分であり、歯の表面にバリアをつくって刺激を感じにくくする効果があります。エナメル質の再石灰化の作用を持つ「フッ素」が配合された歯磨き粉もおすすめです。
歯周病が原因で知覚過敏になっている場合は、歯周病と知覚過敏の両方に効果的な歯磨き粉を選ぶとよいでしょう。
歯磨きは毛先の柔らかい歯ブラシでやさしく丁寧に
毛先の硬い歯ブラシでゴシゴシと磨いていると、「歯磨きをした」という達成感があるかもしれません。しかし、このような磨き方では、歯のエナメル質を傷めてしまう恐れがあります。
正しい歯磨きは毛先の柔らかい歯ブラシを使用し、力を入れずに小刻みに動かしながら1本1本丁寧に磨いていきます。こうすることで歯のエナメル質を傷つけることなく、歯の汚れもしっかりと落とすことができます。
知覚過敏におすすめの歯磨き粉6選
最近は、知覚過敏や歯周病の予防・症状緩和に効果的な歯磨き粉が多く市販されています。ここではその中から6つピックアップして紹介します。
その1:「薬用シュミテクトコンプリートワンEX」(アース製薬株式会社/グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社)
知覚過敏ケアのために開発された、硝酸カリウム配合の歯磨き粉です。硝酸カリウムが歯の神経を保護し、知覚過敏特有の歯のしみ・痛みを緩和する効果があります。フッ素も配合され、歯周病や虫歯、歯石予防などにも効果的です。
その2:「アパデント センシティブ」(株式会社サンギ)
硝酸カリウムが歯の表面を保護し、知覚過敏の症状を予防・緩和してくれます。歯とほぼ同成分である、独自成分のナノ粒子「薬用ハイドロキシアパタイト」が配合されているのが特徴。その他、歯周病を予防する塩化セチルピリジニウム、ε-アミノカプロン酸、β-グリチルレチン酸も配合されています。
その3:「システマ ハグキプラスS ハミガキ」(ライオン株式会社)
硝酸カリウムが配合され、知覚過敏症状の予防・緩和に効果的です。ビタミンEが歯ぐきの血行を促し、トラネキサム酸が歯ぐきの腫れ・出血を抑制。IPMP(イソプロピルメチルフェノール)の働きによって、歯周ポケット内の歯周病菌を殺菌するなど、歯周病にも効果を発揮します。歯ぐきの菌の付着を抑えるコーティング剤アルギン酸PGも配合。
その4:「生葉知覚過敏症状予防タイプ」(小林製薬株式会社)
天然植物由来成分を配合し、歯周病や知覚過敏の予防に効果的な歯磨き粉です。抗炎症成分グリチルリチン酸ジカリウムが歯ぐきの炎症や腫れを緩和し、殺菌成分ヒノキチオールが歯周病を予防します。硝酸カリウム、乳酸アルミニウム配合。
その5:「メルサージュ ヒスケア」(株式会社 松風)
硝酸カリウムと乳酸アルミニウムが配合され、歯の神経から刺激をブロックすることで知覚過敏の症状を緩和、予防します。虫歯予防に有効なフッ素をはじめ、歯周病にも効果的なβ‐グリチルリチン酸も配合しているので、お口の健康をトータルでサポートしてくれる歯磨き粉です。
その6:「リカル センシティブ オレンジミント」(株式会社 歯愛メディカル)
知覚過敏だけでなく、歯周病の予防にも効果的な歯磨き粉です。硝酸カリウムと乳酸アルミニウムが配合され、歯の神経をブロックして知覚過敏の症状を緩和するほか、殺菌作用のある塩化セチルピリジニウム、イソプロピルメチルフェノールが歯周病を予防します。さらにフッ素が歯の再石灰化作用を促すなど、虫歯の予防にもつながります。
知覚過敏の症状が気になるときは歯科医院を受診しましょう
知覚過敏の予防と緩和には、専用の歯磨き粉を選び、毎日正しい磨き方で歯をケアすることが大切です。歯磨き粉はさまざまなメーカーから市販されているため、成分をしっかり確認したうえで、自分に合った歯磨き粉を選ぶようにしましょう。しっかりセルフケアをしていても症状が気になる場合は、なるべく早めに歯科医院を受診するようにしてください。