歯列矯正で歯がキレイに整うまでの期間に差がある理由

2018.06.20 healthSUE

歯列矯正を長引かせないためにできること

目覚まし時計

デンタルケアをしっかりする

基本中の基本は、やはり日頃のデンタルケアです。歯列矯正中に虫歯や歯周病になってしまうと、その分だけ治療期間が延びてしまいます。歯列矯正中は、いつも以上に丁寧にデンタルケアに取り組むようにしましょう。

ゴムがけを怠らない

歯列矯正には、大きく分けて歯に直接ブラケットとワイヤーを装着する治療法と、マウスピースのような器具をはめる治療法があります。ブラケットによる治療では、より治療スピードを上げる方法として患者さん自身で器具にゴムをかける「ゴムがけ」が有効とされています。

「面倒くさい」「痛い」などの理由でゴムがけをしない人もいますが、そうすると想定よりも歯の動きが遅くなってしまうこともあります。ゴムがけは治療期間に大きく影響するので、主治医の指示のもと、継続して行うようにするとよいでしょう。

定期的に1回通院する

治療をスムーズに進めるためには、こまめに通院する必要があります。月1回ほどを目安に歯医者に通いましょう。頻繁に通えば1回あたりの処置時間も短くて済むので、忙しい人ほどこまめに通うことをおすすめします。

歯列矯正中は禁煙する

歯列矯正中に喫煙すると、歯が動きにくくなることが知られています。また、喫煙は虫歯や歯周病のリスクファクターにもなります。さらに喫煙すると歯が着色してしまうため、矯正装置を外したときに歯が白と黄色のまだら模様になってしまうという悲劇まで待っています。普段タバコを吸う人も、歯列矯正中だけは禁煙を徹底したほうがよいでしょう。

トラブルがあったらすぐに連絡を

歯列矯正では、装置が外れてしまうなどのトラブルはつきものです。しかし、このときに忙しいからといって放置すると治療期間が長引く原因となってしまいます。トラブルが起きたときの適切な対処は、専門家にしかできません。何か起きたときには、すぐに歯医者に連絡するようにしましょう。

強い力をかけると矯正は早く終わる?

筋肉アート

「多少痛くてもいいから、強い力をかけて矯正を早く終わらせてほしい」という人もいるようです。しかし、残念ながら力の強さが治療期間の短縮につながることはありません。なぜなら、力をかけすぎると歯根が破壊されて歯自体の寿命が短くなる恐れがあるからです。歯列矯正は時間がかかるものであり、焦りは禁物だということを覚えておきましょう。

「スピード矯正」は歯列矯正ではない?

最近では、「スピード矯正」「短期間矯正」という言葉をよく耳にします。しかし、これらの治療法は厳密にいうと歯列矯正ではなく、「外科的治療」です。大がかりな外科的治療を行うため、確かに短い期間で歯並びを整えることができますが、その分だけリスクを伴います。スピード矯正や短期間矯正を検討するときには、治療内容やデメリットも含めてしっかりと医師に話を聞くようにしてください。

予定通りに歯列矯正を終わらせよう

頬を触る女性

歯列矯正はただでさえ時間のかかる治療で、大人になってから始めると特に長い時間を必要とします。そして、一部の人はケアを怠ることによって目安の期間以上に治療期間を長引かせてしまいます。

歯列矯正を短期間で終わらせることはできませんが、予定よりも遅れないように努力することを目指すべきでしょう。歯列矯正をするときには、歯磨きをする、ゴムかけをする、通院するなどの基本的なことをしっかり守るようにしてくださいね。

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