歯科衛生士が激白！幻滅した患者さんの特徴～ちぃ先生の手記第1回～

キレイな容姿なのに口の中はまさかの……

見た目がすごくオシャレだったり、若くて可愛かったりする患者さんなのに、いざ診察が始まって口の中を診ると、驚くほど汚くてショックを受けたことがあります。しかもそうした経験は一度や二度ではないのです。歯の汚れに見慣れている歯科衛生士が見ても驚くくらいなので、きっと一般の方が見たらものすごく幻滅してしまうはず！では、実際に私がどんな点を残念に思ったのか、“幻滅ポイント”を確認しましょう。

幻滅ポイント1：歯を磨いていない

歯の磨き残しレベルではなく、驚くことにまったく磨いていない方が結構な数いました。歯磨きする時間がなかったり、面倒くさかったり、あまり磨かない生活習慣だったりするのでしょう。

パッと見ただけでも清潔感に欠けていますし、口臭も気になります。「こまめに磨くのが面倒」という気持ちもわかりますが、虫歯や歯周病などの病気になるばかりか、“人としての身だしなみ”という観点でも幻滅されてしまうので、せめて夜寝る前だけでも歯磨きをしてほしいです。

幻滅ポイント2：口臭が漂ってくる

特に歯周病だとお口から特有の臭いがするのですが、それ以外の原因でも口臭が気になることがあります。ちなみに口臭の原因は約90%がお口の中にあると言われています。よく、「胃から臭いが上がってくる」など内臓の不調を原因だと見なす方もいますが、実はそうでないケースの方が圧倒的に多いのです。

口臭の原因がお口の中にある場合は、水を口に含むだけでも簡単なケアになります。入念に歯を磨いたり、口臭予防のマウスウォッシュを使用したりしてケアに努めることをおすすめしますが、そうしたケアができない外出時に口の中が乾いたら、水をこまめに飲むようにしてください。

口臭よりも厄介!?もっとも幻滅した超ガンコな着色汚れ

歯を磨かない人や、口臭が気になる人など幻滅ポイントを紹介しましたが、私が歯科衛生士をしていて一番気になったのは、着色汚れです。実は着色汚れは簡単についてしまうので、多くの方が気にしている口臭よりも気をつけるべきポイントだと言えるかもしれません。着色汚れについても少し解説させていただきます。

着色はステインだけじゃない！

多くの方は着色汚れを喫煙者やコーヒーをよく飲む人だけの問題だと考えるかもしれません。しかし、実はほぼすべての食品で着色汚れはついてしまことをご存知でしょうか？

日々生活しているうえでカレーなどの色の濃い食べ物はもちろん、野菜やジュース、ソースやケチャップなどの調味料でも着色してしまうのです！さらに恐ろしいのはタバコを吸う人の近くにいると副流煙で着色する恐れも……。「自分はタバコも吸わないし、コーヒーも飲まないから」と思っていても歯が着色している方は、日々の生活の汚れが蓄積していることが想定されます。なので私は、着色汚れをもっと気にするべきだと声を大にして言いたいと思います！

診療時間が延びて大変だったエピソード

歯の表面がちょっと茶色くなるくらいなら良いのですが、中には文字通り真っ黒！表も裏も前歯も奥歯もぜ～んぶ真っ黒！もはや“漆黒”に染まっている人もいます！どうやらケア不足だけでなく、体質で黒くつきやすいそうなのですが、そうなると取るのが大変です！

ものすごく時間をかけて、エアフローという砂のような非常に細かい粒子を吹きつける特殊な器具を使っても全然取れず……。非常にやっかいでした。アポイントした診察時間内では取りきれず、パーツごとに分けて再度予約を取ってもらうことになりました。できれば、着色汚れが真っ黒になるまで放置せず、「ちょっと茶色くなってきた」くらいで来院してきてほしかったですし、歯磨き指導にもしっかりと耳を傾けていただきたいものでしたね。

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【ライター紹介】　ちぃ先生

歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha･no･neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。

・ちぃ先生の手記まとめPART1 ～美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋～

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