急なお泊りで歯ブラシがない!外出先でのオーラルケア対策

2019.05.03 health福本春香

外出先でもオーラルケアはかかせない!

タイムリミットは48時間!?オーラルケアせずに放置すると

タイムリミット

まずは歯磨きを長時間しなかった場合のリスクについて説明します。1日歯磨きができなかった場合も歯や歯ぐきに歯垢が溜まり、不衛生な状態です。ただ、次の日にしっかりオーラルケアすれば、歯垢を落とすことはできます。

ところが、食後48時間以上歯を磨かない状況だとプラークが層になり、菌の巣窟であるバイオフィルムが形成されます。すると虫歯や歯周病のリスクが格段に高くなるのです。バイオフィルムはセルフケアで落とすことが難しいので、歯科医院でクリーニングしてもらうのが最善策です。そうなる前に、できるだけ何らかの対策を行うようにしましょう。

水があるときのオーラルケア

災害時など緊急の場面以外では、特別な事情がない限り水を使うことができます。水がある場合は、歯ブラシがなくても次の方法でオーラルケアを行えます。

うがい

基本的なことですが、食後にきちんとうがいをして食べかすや細菌を洗い流しておくことは大切。緑茶がある場合は緑茶でうがいしましょう。殺菌作用があるので、口臭などの予防効果がアップします。

塩水でうがい

塩水にはお口の中の細菌を減らす効果があるうえ、喉の粘膜にいるウイルスやほこりも取り除けて一石二鳥です。塩の分量は250㏄の水に対して2~3g程度。入れすぎるとかえって口の中を痛めるので気をつけましょう。

水すらないときのオーラルケア

大きな自然災害が起きた場合は、何日間も水すら確保するのが難しい状況になるかもしれません。そんなときは次のような方法で最低限の対処をすることができます。

指磨き

指磨きは歯や歯ぐきの汚れを落とすだけでなく、歯ぐきのマッサージをして血行を促す効果もあるので普段の歯磨き後にもおすすめです。方法は人差し指を歯と歯の境目に歯ブラシのようにあて、小刻みに磨いていくだけ。最後に歯ぐきを奥から手前にクルクルとマッサージするようにすると、血行促進がなされます。直接指で磨くのに抵抗がある場合は、ハンカチなどを巻きつけて行ってもOKです。

唾液マッサージ

唾液は口の中の細菌や食べかすを洗い流してくれるので、できるだけたくさん出すと虫歯や口臭予防になります。そんな唾液の分泌を促すのが唾液マッサージ。耳の真下(顎の付け根)を指の先で押してマッサージしたり温めたりすると、唾液が出やすくなります。

普段から持ち歩いておきたいデンタルケアグッズ

いつ急な予定が入ったり災害が起きたりするかは、誰にもわからないもの。どんな状況でもオーラルケアできるように、次のアイテムをカバンやポーチに常備しておきませんか?

キシリトールのタブレットやガム

キシリトールはミュータンス菌の増殖を防ぐと言われています。また、タブレットやガムを噛むことで唾液も出やすくなります。特に期待できるのは歯科医院専売のアイテムです。配合成分なども確認したうえで購入しましょう。

デンタルフロス

荷物としてかさばらず、オーラルケアにおいて非常に重要なのがデンタルフロス。歯と歯の間や歯ぐきの中など、うがいだけでは取れない汚れをしっかりと除去してくれます。口臭予防だけでなく、歯ぐきの掃除をすることで歯周病予防も期待できます。

マウスウォッシュ

ゆすぐだけで殺菌や口臭予防が期待できるマウスウォッシュ。最近は個包装になっている製品も多く販売されているので、清潔で持ち運びも楽です。いくつか持ち歩いておけば、恋人や友人が困っているときにも分けてあげることもできます。

歯磨き以外のオーラルケア方法も覚えておきましょう

水

毎日当たり前のように行っている歯磨きだからこそ、できない状況になると心配になります。でも歯ブラシ以外のオーラルケア方法をしっかり押さえておけば、虫歯や歯周病、口臭などを予防することは十分可能です。頭の片隅に入れておいて、いざというとき身近な大切な人にも教えてあげるようにしましょう。

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