白い歯がまぶしい歯科衛生士のリアルな「ホワイトニング」事情~ちぃ先生の手記第46回~
歯にこだわりを持つ歯科衛生士たちはどんなホワイトニングケアをするの?
オフィスホワイトニングorホームホワイトニング?歯科衛生士のリアル
統計を取っているわけではないので正確ではありませんが、ちぃの周りの歯科衛生士を見渡すと、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方をやっている方が多い傾向にあります。
とくに職場が審美歯科の場合、ホームホワイトニングの材料を手に入れやすいことも、関係しているのかもしれませんね。それに、お家で気軽に繰り返しできるホームホワイトニングは職場の歯科衛生士だけではなく、歯科助手からも人気を集めています。
ここで、元歯科衛生であるちぃからのワンポイントアドバイス!ホワイトニング中は、カレーやワイン、コーヒーなど色の濃いものは避けるようにと教わりますが、色の濃いものに限らず、色素の含まれる食品は基本的に摂取しないほうが良いでしょう。お茶や緑黄色野菜、醤油などの調味料も例外ではありません。より美しい歯を目指すのであれば、ホワイトニング中は、これらの食材などに気をつけましょうね。
セルフ式ホワイトニングサロンや海外輸入した歯磨き粉はどうなの?
近年、歯科医師などが常駐せず、セルフでおこなうホワイトニングサロンが流行していますが、何かトラブルがあったとき専門家が即座に対応することが難しいことを、ちぃは懸念しています……。ホワイトニングは時間を長くおくほどに良いというものでもありませんし、あらかじめ歯の汚れをきれいにケアしないと薬剤の入りも悪くなります。それに人によっては、薬剤が歯にしみるといった感覚に悩まされるケースもあるため「専門的な知識のない人がセルフで使用すると余計に痛みが出てしまうのでは?」とリスクを考えてしまいます。
ほかにも海外で販売されているホワイトニングの作用があるという歯磨き粉には、日本で認可されていないブリーチ剤の入っているものが「白くなる」と信じられていることも……。日本でも個人輸入している方がいますが、こちらも危険性が高く、ちぃは警告を鳴らしています。
まず「日本でなぜ認可されないのか」というポイントについて、よく考えてください。安全性が確認できないのはもとより、日本人と外国の方では人種の違いから歯のつくりも異なります。欧米の方は歯のエナメル質が分厚いのに対し、日本人は薄くて歯そのものも少し小さいと考えられています。
そのため、海外の方が使用するには問題がなくても、日本人によっては、トラブルが起こるリスクがあるため注意が必要でしょう。以上の理由から、ホワイトニングを個人で詳しい情報を知らずに取り扱うことは、リスクの面からいっても望ましくないですね。お口の中にトラブルが発生する前に、専門家に相談するようにしましょう。
その歯の汚れの原因は……?
あなたの歯の黄ばみは単なる「着色」かも?
「歯が黄色く感じてしまい、白くしたい!」という願いは、美容に関心があるのなら、誰しもが考えるのでは?けれど、歯の汚れが重なり黄ばんでいるように見えてしまったり、歯の一部分が茶渋のように茶色くなっている場合は、ホワイトニングで歯を脱色しなくても、歯面清掃をおこなうことで、綺麗になるパターンもあります。
実は、みなさんが定期検診で歯のクリーニングをしてもらっているときは、特殊な歯科専用のブラシと器材、歯面研磨剤を使用しているので、家で歯磨きをするよりもピカピカに汚れを落とすことができるのです。
もし、歯の黄ばみがきになる場合は、検診のさいに歯科衛生士にその旨を伝えてみてください。歯の着色は、状態によってクリーニングで簡単に落とすことができる場合もあります。ホワイトニング適応かどうかもそのとき、尋ねてみると良いでしょう。
歯のホワイトニングは、知識のないまま自分で勝手におこなおうとせず、まずは歯科医院など信頼できる状況で始めるようにしましょう。それに、“ホワイトニング”にこだわらず、着色汚れを除去するだけでも、歯がキレイに見えることもあります♡自分の現在の歯の状態をよくチェックしてみてくださいね。
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【ライター紹介】 ちぃ先生
歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。
・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
・ちぃ先生の手記まとめPART2 ~美容テク&お口の健康講座~
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