いびきに注意?睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群の症状とは?
お悩み 睡眠時無呼吸症候群の人のいびきに特徴はありますか?
主人のいびきがすごいのですが、病院の診断では睡眠時無呼吸症候群ではなかったようです。
睡眠時無呼吸症候群の人のいびきって普通の人のいびきと違いがあったりするのでしょうか?
- 川村先生
読んで字のごとく、いびきの大きさではなく(音量)、いびきをかいた後に
呼吸が止まる時間がある、という特徴がみられます。
いびきの音量が大きいからと言って、必ずしも、睡眠時無呼吸症候群とは
限りません。いびきをかいた後の呼吸が止まる時間、というのは、なかなかご家族では発見しずらいようですので、きちんと、医療機関で調べてもらうことが、重要です。
川村歯科医院/川村 裕
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に無呼吸状態になる病気です。いびきの大きさで決まるわけではないので、心配な方は医療機関で調べてもらいましょう。
お悩み 閉塞型睡眠時無呼吸症候群と診断されました。
睡眠時無呼吸症候群にも種類があるそうですが、この閉塞型の他にどのようなものがあるのでしょうか?
閉塞型とはどんな症状の違いがあるのでしょうか?
閉塞型が悪化して変化したり、併発することはないのでしょうか?
- 竹内先生
睡眠時無呼吸症候群は、大きく分けると「閉塞型」と「中枢型」に分けることができます。
多くの方は閉塞型であります。
中枢型は、脳の呼吸中枢の働きに異常が起こり、呼吸に関する筋肉に命令が伝わらなくて起こるものです。
閉塞型は、気道の一部が狭くなったり、塞がったりして、一時的に呼吸ができなくなるものです。
症状はそれほど違いはありません。どちらも原因となっている場所が違いますので、それぞれに対する治療法が異なっています。
たけうち歯科クリニック/竹内 伸一
睡眠時無呼吸症候群には閉塞型と中枢型があり、症状にあまり違いはありませんが、原因となる場所が異なるため、治療法が異なります。医師の診断に従って、適切な治療を行いましょう。
睡眠時無呼吸症候群の原因は?
お悩み 睡眠時無呼吸症候群の原因
睡眠時無呼吸症候群に陥るそもそもの原因としてはどのようなことが考えられますか?
- 瀬戸先生
睡眠時無呼吸症候群はの原因は、
①精神的な原因としての浅い睡眠
②器質的な原因としての気道(空気の通り道)が狭くなること
が主な原因として挙げられます。
いずれの原因にしても鼻呼吸がしにくくなることが根本原因です。
特に、急激な体重の増加などで気道内に脂肪がついてしまったり、舌をひき上げる筋肉が衰えたりすることがいびきの元になり、それが慢性化すると睡眠時無呼吸症候群にいたることがあります。
瀬戸歯科医院/瀬戸 成
睡眠時無呼吸症候群は、鼻呼吸しづらくなることが根本原因です。精神的なストレスだけでなく、急激な体重の増加なども睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因となるので、注意しましょう。
睡眠時無呼吸症候群の治療方法
お悩み 睡眠時無呼吸症候群に薬はありますか?
睡眠時無呼吸症候群を治する、もしくは症状を緩和するための薬はないのでしょうか。
漢方とかだとあるんでしょうか。
- 竹内先生
睡眠時無呼吸症候群は、基本的には薬物治療はございません。
睡眠時無呼吸症候群の治療はマウスピースの装着、呼吸器の装着、外科手術、肥満の解消などが中心で、薬は補助的に服用することはあるようです。
呼吸を刺激する薬剤のスプレー、鼻詰まりを解消する薬や点鼻薬、うつ病の治療薬等があります。
たけうち歯科クリニック/竹内 伸一
睡眠時無呼吸症候群には、薬物療法がありません。マウスピースの装着や外科手術、肥満の解消などで改善を図ります。医師に相談して、自分に合った治療法を見つけましょう。
お悩み こどもの睡眠時無呼吸症候群の治療法
こどもがアレルギー性鼻炎が原因とみられる睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、治療はおとなと同じように睡眠時に器具を装着する方法になるでしょうか。
こどもだと特に、器具を嫌がることも考えられますが、どのように対処すればいいでしょうか……。
- 川村先生
まずは、耳鼻科医と相談して、「睡眠時無呼吸症候群」の診断をもらいましょう。
ただ、診断のためには、少なくとも、夜間、睡眠時に機械をつけて、寝てもらい、それで正式に診断がくだると考えてください。
そのうえで、治療方法は耳鼻科医と相談してください。
私の個人的な考えですが、まずは、アレルギー性鼻炎の治療を優先して行い、それでも治らないときには「睡眠時無呼吸症候群」の治療に入るのが、よろしいかと思います。
川村歯科医院/川村 裕
お子さんに睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合はとても不安ですよね。ただ、睡眠時無呼吸症候群の診断のためには、寝ている間に機械をつける必要があります。まずはアレルギー性鼻炎の治療を優先し、よくならない場合には睡眠時無呼吸症候群の治療に入りましょう。
お悩み 睡眠時無呼吸症候群は生活習慣改善のみで完治させることも可能ですか
睡眠時無呼吸症候群について、治療せずとも生活習慣を変えるだけで完治する場合ってあるのでしょうか?
- 亀卦川先生
睡眠時無呼吸症には、1時間あたりの無呼吸回数で軽症ー重症までいくつかの段階に診断されます。
しかしながら、睡眠時無呼吸症の厄介なところは、原因が一つでは無く複数の要因が関連して発症することにあります。
仮に、肥満だけが原因であれば体質改善で治る可能性もあるかもしれません。が、睡眠時無呼吸症によって発症する疾患が隠れていることもあります。
スリープクリニックや、イビキ・睡眠時無呼吸症を扱うクリニックの受診をお勧め致します。
きけがわ歯科医院/亀卦川 博仁
- 川村先生
まずは、無呼吸症候群の程度を専門医で調べてもらってください。
軽度の睡眠時無呼吸症候群であれば、生活改善で治る場合もあるかと、考えます。
重症の場合は「シーパップ」が治療法の第一選択肢です。
「シーパップがどうしても使えない。」と、いう場合に、そこで紹介状を書いてもらって、歯医者の出番、となります。医科からの紹介状があれば、保険治療で、睡眠時無呼吸症候のための、睡眠時に入れていただく、マウスピースを作成することができます。
いろいろな治療法がありますが、安易に、生活習慣の改善方法などの情報を信じすぎず、まずは専門医を受診していただくのが、解決の近道かもしれませんね。
川村歯科医院/川村 裕
睡眠時無呼吸症候群には軽症から重症までいくつかの段階に分かれるため、生活習慣の改善だけで治るとは言い切れません。複数の要因が重なって発症することが多いため、専門医の診察を受けて適切な治療を行いましょう。
治療にかかる期間や費用は?
お悩み 治療期間はどれくらいですか??
睡眠時無呼吸の治療期間は個人差があると聞かされましたが、早ければ・遅ければ、どのくらいかかるのか具体的に知りたいです!!
- 竹内先生
対症療法を継続されるケースもあれば、無呼吸の原因を完全に取り除いて治療が完了するケースもあります。
個々の症状、無呼吸の原因になどによって治療方法や治療期間が異なりますので、主治医とよくご相談頂くことをお勧めします。
なお、医科が主治医になりますので、歯科はその1つの治療(マウスピース)をするのみになります。
たけうち歯科クリニック/竹内 伸一
睡眠時無呼吸症候群の治療方法や治療期間は、症状や原因によって異なります。主治医の先生とよく相談するようにしましょう。
お悩み いびきのマウスピースは保険適応されますか??
いびき治療(?)のマウスピースは、お医者さんで検査した後結果次第で作れるんでしたっけ??
その場合って保険は適応されるんでしょうか?
- 竹内先生
単にいびきだけの治療でマウスピースを保険で作製することは一応できません。
医者で「睡眠時無呼吸症候群」の診断と紹介状があれば、睡眠時無呼吸症候群のマウスピース(スリープスプリント)は作製することができます。もちろん保険治療になります。
たけうち歯科クリニック/竹内 伸一
睡眠時無呼吸症候群と診断されれば、マウスピースを保険適用で作製することができますが、いびきだけの治療ではできません。いびきは睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるため、気になる方は医師に相談するようにしましょう。
睡眠時無呼吸症候群の予防法が知りたい!
お悩み 睡眠時無呼吸症候群の予防につきまして
血縁者に睡眠時無呼吸症候群になった人が何人かいます。
遺伝するかは知らないのですが、わたしも不安なので何か予防をしていこうと思います。
何か、良い予防法などあるでしょうか。
- 竹内先生
睡眠時無呼吸症候群は遺伝は関係ないかと思います。
予防方法としては、
1)他の多くの病気と同様に、太りすぎないこと。太ると気道を圧迫しやすいため。
2)生活習慣を見直す。昔ながらに正しい生活習慣ということですね。
3)寝る姿勢を変える。
4)口呼吸から鼻呼吸にする。これにはいろいろな訓練だったり、器具だったりがあります。もちろん鼻症状は改善しないといけません。
5)睡眠薬の服用に注意する。服用によってあまりよくない睡眠になっている方もいるようです。
たけうち歯科クリニック/竹内 伸一
- 川村先生
まず鼻に病気がある場合は、早く治してください。鼻の通りが悪いと、口呼吸になりますし、無呼吸症候群の方は、口呼吸の人の割合が多いかと、考えます。
さらに、肥満に注意しましょう。肥満になりますとどうしても気道が、狭くなりますので無呼吸症候群へ移行する場合が多いです。
最近では、予防法といたしまして「あいうべ体操」とか「鼻うがい」がありますので、それを試されるのもよいでしょう。
川村歯科医院/川村 裕
睡眠時無呼吸症候群を予防するには、肥満を防いだり寝る姿勢を変えたりするほか、鼻の病気を治療することも大切です。生活習慣を見直して、睡眠時無呼吸症候群にならないようにしましょう。
※上記は専門のドクター・歯科衛生士による返答は、治療行為ではありません。これらのサービスは自己の責任において利用し、必要ならば適切な医療機関の受診等、自身の判断でおこなってください。実際に医療機関を受診する場合、治療方法等に関しまして医師によくご相談ください。
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