キッザニア東京で歯医者さん体験イベント!親子一緒の体験が育む予防歯科の意識
オーラルケアの大切さを親子で実感できる工夫がたくさん
“キッザニア東京”貸し切りで実施の特別イベント
6月4日~6月10日は『歯と口の健康週間』。公益社団法人日本歯科医師会と「キッザニア東京」のオフィシャルスポンサーであるライオンは、毎年、この時期に共同でイベントを開催しています。今年は6月4日に「歯科健診で、予防歯科をはじめよう!」をテーマに、600組1,200名の親子を対象とした特別イベントを開催しました。
「キッザニア東京」は、約100種類もの仕事やサービスを体験できる“こどもが主役の街”。本物さながらの設備や道具を使って職業体験をし、社会の仕組みを学べる場所です。歯科医師や歯科衛生士の仕事を体験できる「歯科医院」パビリオンもあります。
こどもが職業体験をしている間、保護者の方はこどもの様子をガラス越しやモニター越しに見守るのがキッザニアの通常スタイル。しかし、今回は、保護者とこどもが一緒に参加する親子参加型のイベントです。
では早速、イベントの様子をお伝えしていきましょう。
歯医者さん役はこども、保護者が患者さん役!親子で歯科健診体験
最初のプログラムは親子で歯科健診体験ができる『やってみよう 歯科健診!はじめよう 予防歯科!』。
最初に、歯医者さん役になるのはこどもで保護者は患者さん役になり、歯科医師や歯科衛生士のサポートを受けながら、白衣姿で歯科健診を体験します。
まずは、歯の仕組みやチェックポイントについてのレクチャーからスタート。学校歯科健診にも用いられる「/(健康な歯)」や「CO(むし歯になりそうな歯)」などの専門的な記号も学び、「見たことある~!」と親子で盛り上がる一幕も。
健診方法を学んだら、次はお口を診察。患者役の保護者のお口を歯医者さん役のこどもがチェック。イラストと保護者の歯や歯ぐきの状態を丁寧に見比べながら、事前に教わった記号を使ってお口の状態を記入していきます。終了後は歯医者さん役と患者役が入れ替わり、保護者がこどものお口を診察します。
健診体験の後は、歯医者さんや歯科衛生士さんによる歯みがき指導。歯の模型を使った分かりやすいレクチャーを受け、親子で模型にハブラシをあてながら、楽しく歯みがきの練習をしている様子が見られました。
プログラムを体験した親子にインタビューをすると、こどもからは「初めてお口の中を診て面白かった」、「お口のこといっぱい知れた」と元気な回答が。また、「ママの歯は、自分よりたくさんあった!」と新たな気付きに興奮した様子のこどもも!
保護者からは「色々な種類のハブラシがあることが分かった」、「初めて知れたことがたくさんあった」、「こどもと一緒に歯みがきのポイントを学べたので、これから実践していきたい」との声が。丁寧な歯みがきレクチャーで、オーラルケアの意識が高まったようです。
クイズで学ぶ!“予防歯科”の特別セミナー
歯科医師・歯科衛生士による特別セミナー 『歯医者さんと学ぼう!今日からできる予防歯科』も開催。
日本歯科医師会の伊藤 明彦 常務理事と歯科衛生士の方から、歯医者さんの役割や、むし歯や歯周病にならないためにすべきこと、予防歯科の重要性について分かりやすいお話がありました。
セミナー中には「歯医者さんで使う器材」についてのクイズも。歯を削る「タービン」や歯石をとる「スケーラー」などの器具を紹介し、使用方法をこどもたちに聞いてみると…。大勢のこどもたちが積極的に手を挙げていました。
回答したこどもには、実際の器具を使う体験とライオンちゃんやよ坊さんのぬいぐるみのプレゼントが。慣れない器具を持ち、緊張した面持ちだったこどもも可愛いぬいぐるみで一気に笑顔になる様子が印象的でした。
一緒にセミナーに参加していた保護者はこどもたちの様子を見守りながらも、むし歯や歯周病にならないための話に熱心に耳を傾ける姿が。予防歯科への関心の強さが垣間見られた瞬間でした。
こどもと一緒に作るケア習慣が健康を守る良い循環に
前述の特別セミナーに登壇した日本歯科医師会の伊藤 明彦 常務理事に、本イベントにかける予防歯科普及への思いを語っていただきました。
歯は健康の入り口でもあり、お口は身体の中でも自分で見やすく、健康状態を確認しやすいところです。大切な自分の歯のことを親子で一緒に知ってほしいという思いから本イベントを開催しています。お口の状態を整えることが健康につながること、予防歯科の重要性をもっと広く伝えていきたいと考えています。
最近では、保育園・幼稚園の年頃のこどもには、ほとんどむし歯はありません。昔に比べて親御さんの意識も高まっているのでしょう。しかし、こどもが自分で歯みがきするようになると、一気にむし歯が増える傾向にあります。
小さい頃から親子で歯みがき習慣と歯医者でケアを受ける習慣を作ってもらい、親御さんだけでなく、お子さんと一緒に予防意識を高めていただきたいです。そのこどもたちが親になった時には、自分のこどもにも同様の習慣をつけるという良い循環をつくることで、みなさんの健康を守っていきたいと考えています。
むし歯から歯を守るためには、親御さんだけでなく“こどもと一緒に”ケアの習慣を作っていくことが大切だということですね。
また、今回のような体験を通じて、歯科医師・歯科衛生士を目指すこどもたちが増えてほしいですか?と質問したところ、
もちろん増やしたいです。少子化が進む中で、歯科医療従事者をいかに増やしていくかは歯科業界にとっても重要な課題です。このようなイベントを通して、こども達が自ら体験し学ぶことで、少しでも“歯医者さん”に興味を持つきっかけを多く作れたら嬉しいです。
とのお答えが。今回のような体験プログラムの開催は、“お口を守る人”を増やすきっかけづくりにもつながると期待できます。
同時開催の『 Exciting Week with LION 』も大盛況!
6月1日~4日には、「Exciting Week with LION」も開催されました。
キッザニア東京内のスポットを巡り、楽しみながらオーラルケアについて学ぶ体験コンテンツ『謎解き~伝説のハブラシをさがせ!~』はこどもたちに大盛況。
探検隊の帽子をかぶったこどもたちは“伝説のハブラシ”を求め、謎解きをしながらオーラルケアを学びます。ゴールにたどり着くと、そこには大きな宝箱が…!
伝説のハブラシを見つけた後は、オリジナルデコハブラシの制作。こどもたちは、たくさんのデコシールの中からシールを選び、楽しそうに自分だけのデコハブラシを作っていました。
この企画を担当したライオン株式会社のコーポレートコミュニケーションセンター 板垣 鼓さんは「歯みがきが苦手なお子さんも、自分でデコレーションした“世界に一つだけのオリジナルハブラシ”で毎日の歯みがき時間を楽しく過ごしていただきたいです。」と。オリジナルハブラシ制作には、歯みがき時間を楽しめるようにとの思いが込められていたのです。
また、ライオンが出展している「歯科医院」パビリオンでも限定アクティビティ「デンタルフロスを使ってみよう」を実施。フロスの使い方を教わった後は、フロス掛けの実践!こどもたちは顎模型を使って、教わった方法で一生懸命にフロス掛けをしていました。
その後、歯科医師や歯科衛生士となって、患者さんの歯の治療を真剣に行っていました。
“体験”の機会を増やし、オーラルケア習慣化のきっかけに
予防歯科の普及と啓発を目的としたイベントは、多くの来場者を迎え、大盛況に終わりました。歯医者さん役を体験したこどもたちも、一緒に参加した保護者も、歯医者さんや歯科衛生士さんと交流しながら、楽しくオーラルケアを学べたようです。
予防歯科の重要性を目にする機会、耳にする機会は増えています。しかし、情報を受け取るだけでは習慣を変えるまでには至らないケースも少なくないと言います。今回のような自分の身体を通して経験する体験を伴うプログラムは、自ら動き、考えることで、オーラルケアの大切さをより実感できる機会になったのではないでしょうか。
親子が一緒に学ぶ経験は、きっと、オーラルケアの習慣化につながっていくはずです。健康の入り口でもあるお口の健康を守る良い循環の輪が未来へ向けてより広がるよう、歯科タウンでも引き続き、皆さまの健康意識の向上につながる情報を発信していきます。