ブラケット矯正をしたときの正しいメンテナンス方法!
矯正中のメンテナンスの仕方
一般的なブラケット矯正は、金属製の「ブラケット」という矯正装置を歯に装着して行う方法です。ブラケットには、「審美ブラケット」や「リンガルブラケット」など、さまざま素材・形状のものがあります。このブラケット、歯に固定してしまうので、メンテナンスがとてもしづらいという特徴があります。そのため、普段以上に口内のケアをしっかりとする必要があるんです。
歯磨き前にうがいをしよう!
矯正装置を装着したら、まず身に付けてほしいのは、食後のうがいです。ブラケットは食事中だからといって外すことはできないので、少し何かを口にしただけで、すぐに装置と歯の隙間に食べカスが挟まります。
挟まった状態を無視してしまうと、虫歯や歯周病の原因になりますので、取り除かなければなりませんが、歯磨きだけで食べカスを取るのはとても難しいんです。そのため、歯磨き前に一度ブクブクうがいをする習慣を身に付けましょう。うがいをすることで、歯やブラケットに挟まった細かい食べカスを取ることができますよ。
歯磨き粉が多いと磨けない
ブラケットを装着していると、いつもより念入りに歯磨きをしなければなりません。食べカスがどこに詰まっているのかを鏡で確認しながら磨く必要がありますが、歯磨き粉をたくさん付けてしまうと口の中が泡だらけになってしまい、どこに食べカスが詰まっているのか分かりません。そのため、矯正中はなるべく歯磨き粉を少なめにして磨きましょう。
歯ブラシ・ワンタフトブラシ・フロスなどを使い分けよう!
矯正装置を付けると、歯ブラシだけで歯磨きをしっかりするのは非常に困難です。歯の表面にワイヤーが張り巡らされているので、歯ブラシだけでは細かいところはかなり磨きにくいのです。そこで、いろいろな歯磨きグッズを使って磨きましょう。歯ブラシや、筆のような形状で細かなところを磨くことができるワンタフトブラシ、歯の間を磨けるフロスなどを使い分けて、確実に歯垢を落としましょう。
電動ブラシはNG
ブラケットは、歯科専用の接着剤を使用して歯に装着されます。これは、歯が移動したら外すものなので、一般的な瞬間接着剤などに比べると、かなり外れやすく、食事をするだけでも外れてしまうことがあります。そのため、電動ブラシで歯磨きをすると、振動が強すぎて外れてしまうことがあるので、ブラケットが外れるまでは手磨きをしましょう。
矯正中の虫歯・歯周病を予防する歯の磨き方
歯全体を磨くとき
歯の全体を磨くときには一般的な歯ブラシを使います。ブラケットと歯の境に対して45°の角度にブラシが当たるようにして、力を入れずに左右にブラシを動かしましょう。使用する歯ブラシは、細かい動きが必要になるので、なるべくヘッドの小さなものがおすすめです。
ワイヤーと歯茎の間を磨くとき
ブラケット矯正で使うワイヤーは、歯と歯を繋ぐように装着されているので、歯や歯茎の間に隙間ができます。そこには特に食べカスが詰まりやすく、一度詰まってしまうと、歯ブラシだけでは取ることが難しいので、ワンタフトブラシのように細かい動きができるブラシを使いましょう。
歯と歯の間を磨くとき
矯正中に磨くのが一番難しいのは、歯と歯の間です。本来ならば、歯間ブラシで磨けますが、装置のせいで歯の間に入ったとしても動かせません。そこで、フロスを使ってケアします。ワイヤーを避けるようにフロスを通して、歯と歯の接触している部分の汚れを落としましょう。
試行錯誤して丁寧に磨きましょう
実際に付けて見ると分かりますが、ブランケットは非常に複雑な作りになっており、歯磨きだけでは汚れを落とすことができません。かといって放っておくと、虫歯や歯周病になりやすいので、いろいろなグッズを使用して、試行錯誤しながら、しっかりと歯をキレイにできるようにしましょう。