ウォーキングブリーチってなに?普通のホワイトニングとの違いやメリット・デメリット

2017.04.19 health小日向睦

一般的なホワイトニング(オフィスホワイトニング)

診療椅子

歯医者さんで行う一般的なホワイトニングをオフィスホワイトニングと言います。このホワイトニング方法は、濃度の高い薬剤を歯に塗布して、その後特殊なヒカリを照射し歯を白くするホワイトニング方法。短期間で効果的にホワイトニングができるので、広く普及しています。しかし、効果の持続力が低い、薬剤が非しみることがあるなどのデメリットがあります。

ウォーキングブリーチ

治療

ウォーキングブリーチは最近ではあまり聞かなくなりましたが、ひと昔前はごく一般的に行われていたホワイトニング方法です。処置は、歯の神経を抜いてから行われます。神経を抜いた歯の表面に小さな穴を開け、歯の内部に薬液を入れて歯を白くしていきます。その後、効果が現れたら一度歯の内部から薬剤を抜いて洗浄し、上から蓋をして処置終了です。

神経のない歯も白くなる!ウォーキングブリーチのメリットとは?

引き抜く

神経を抜いている歯でも白くなる

ウォーキングブリーチの最大のメリットは、神経を抜いた歯や、神経が死んだ歯を白くできるという点です。神経を抜いてしまうと黒く変色し、見栄えがあまりよくない状態になってしまいますが、オフィスホワイトニングでは白くすることはできないので、そのような場合にウォーキングブリーチを施します。

歯茎の黒ずみもなくなる

神経を抜くと、黒ずんだ歯が透けて歯茎までが黒ずんで見えますが、ウォーキングブリーチなら歯が白くなるので、黒ずんで見えていた歯茎も改善されます。

痛みを感じない

オフィスホワイトニングは、薬剤の濃度が高いので歯にしみることがありますが、ウォーキングブリーチなら、そもそも神経のない場所をホワイトニングするので、痛みを感じることはありません。

ウォーキングブリーチのデメリットとは?

リスク

歯の根元が溶ける・ガスが発生する

神経を抜いた歯や、神経が死んでいる歯をホワイトニングできる画期的なホワイトニング方法ですが、残念ながら処置を施した部分の根元が溶け、内部でガスが発生して圧力により歯にヒビが入るなどの、副作用の報告があります。

現在は保険対象外

ウォーキングブリーチは、2006年までは保険が適応されていましたが、その後の保険改正により、自由診療へと切り替わりました。しかし、もともとそれほどお高いホワイトニング方法というわけでもなく、1本1,000~2,000円が現在の相場です。その他にレントゲン撮影なども行われ、1回の処置で20,000~30,000円が歯全体を処置した際の相場です。

ウォーキングブリーチを行う歯科医院が少ない

神経が死んで黒ずんでしまった歯の処置に最適な方法ですが、副作用が報告されてからというもの、そのリスクの高さから、ウォーキングブリーチを行う歯科医院は少なくなり、現在では、よりリスクの低いインターナルオフィスブリーチに切り替えている歯科医院がほとんど。どうしてもウォーキングブリーチを行いたい場合は、実施している歯科医院を見つけるのに苦労するかもしれません。

他のホワイトニング方法を検討する必要があるかも

歯を見せる女性

今回はウォーキングブリーチと一般的なホワイトニングの違いについて解説しました。ウォーキングブリーチは神経がない歯を白くするには確かな効果を発揮しますが、副作用の報告もあり、自由診療で現在実施している歯科医院も少ないのが実情。より安全・確実に歯を白くしたいなら、別の方法を検討したほうが懸命かもしれません。ともあれ、まずはお近くの歯科医院に相談してみるとよいでしょう。

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