今注目のインビザライン矯正ってどんな矯正法?メリット・デメリットは?

2017.04.23 health渡辺蘭

インビザライン矯正ってなに?

疑問

インビザライン矯正は1997年にアメリカで誕生し、2006年に日本で始まった画期的な歯列矯正法で、「アライナー」と呼ばれるマウスピースを使用し歯を動かします。ここまでは従来のマウスピース矯正と変わりはありませんが、インビザラインのアライナーは特殊な方法で作られます。

初めに歯型や写真をとり、そのデータを治療計画と共にアメリカのSmile TRU社という会社に送信します。その後、「クリンチェック」と呼ばれるソフトを用いて歯の移動をシミュレートし、どのように歯を動かせば効率よく歯が移動するかを分析した治療過程が提示され、全過程分のアライナーが一度に歯科医院に届き、治療がスタートします。

インビザライン矯正のメリット・デメリット

インビザライン矯正のメリット

ハート
通院の回数が少なく済む

一般的なマウスピース矯正の場合は、1度歯型を取りアライナーを作成したとしても、徐々に歯を移動させるため、目標の位置まで移動したら、歯型をとり直しアライナーを作成しなければならず、何度も通院する必要がありました。しかし、インビザライン矯正の場合、1度歯型を取れば、その後はシミュレートされ作られたアライナーを使用するだけなので、通院する回数が少なくなり、患者側の負担を少なくすることができます。

装置が目立たない

使用するアライナーは一般的なマウスピース矯正のアライナーとほとんど変わらず、透明なので目立ちません。しかし、一般的なマウスピース矯正にはなかった、アタッチメントを歯に装着しなければならないので、初めのうちは多少の違和感が出ることもあります。アタッチメントの数は歯並びにより異なるので、ほとんど違和感が出ない人もいます。

取り外しができる

ブラケット矯正の場合は、装置に食べ物が挟まったり、歯磨きがしづらかったりなどのデメリットがありますが、インビザライン矯正のアライナーは取り外しができるので、快適に食事や歯磨きができます。矯正治療中に虫歯や歯周病になるリスクはブラケット矯正に比べると低くなります。

同時にホワイトニングができる

インビザライン矯正で作成されるアライナーはホワイトニングにも使用できるので、矯正治療をしながらホームホワイトニングができます。また、ブラケット治療の場合は、装置を直接歯に装着しているので、オフィスホワイトニングは行えませんが、ブラケットを装着しないインビザラインはオフィスホワイトニングも可能です。

インビザライン矯正のデメリット

困り顔の女性
アライナーの作成に時間がかかる

インビザライン矯正は資料を提出・分析・製作・発送という工程を踏まなければアライナーが手元に届かないので、歯型を取った時点から治療開始まで、6週間前後の時間がかかる可能性があります。

指定された時間は装着しないと治療が長引く

1日の装着時間の基準は一般的なマウスピース矯正と変わらず、個人差がありますが1日20時間前後です。指定された時間装着をしなければ歯が移動しないので、場合によっては矯正が長引いてしまう可能性もあります。

顎関節症や虫歯を持つ人は矯正が受けられない

顎関節症や虫歯の症状が出ている場合は、そちらの治療を優先する必要が出る場合があり、矯正治療を受けることができない可能性があります。

インビザライン矯正も選択肢に

笑顔の女性

インビザライン矯正の費用は歯科医院により異なりますが、おおよそ100万円前後なのでブラケット矯正とほとんど変わらない費用で治療が可能です。また、医療費控除対象なので医療費に加え、所得税を軽減させれば、さらに費用を抑えることもできます。デメリットはありますが、その分メリットが多いので、おすすめの矯正方法です。矯正治療を検討している人は、ぜひインビザライン矯正も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

あわせて読みたい

レコメンド

関連記事