歯周病になると糖尿病が進行する? それぞれの予防方法を解説!

2017.06.06 healthReiko Okabe

歯周病になると糖尿病が進行しやすい理由

砂糖の髑髏

歯周病と糖尿病の関係性を理解するためには、糖尿病について理解する必要があります。糖尿病は、体内のインスリンという物質量が少なくなったり、うまく働かなくなることで、血糖値が一定値を超えてしまう病気です。歯周病は、このインスリンの働きを悪くしてしまう働きがあります。

歯周病に感染することで、体内では歯周病菌に対抗しようとサイトカインという物質の分泌が増します。このサイトカインはインスリンの働きを阻害してしまうのです。そのため歯周病になることで、糖尿病が進行しやすいと言われています。

糖尿病が長く続くと常に高血糖状態になり、身体の菌に対する抵抗力が低下してしまいます。このように、歯周病と糖尿病はお互いに影響しあっているため、どちらかを発症した場合、もう一方も進行してしまう可能性があるのです。

歯周病に有効な3つの予防方法

歯周病の予防方法

1.歯磨きで口腔内の汚れを取り除く

歯周病の予防にもっとも大切なのは歯磨き。歯磨きを念入りにすることで、予防はもちろんですが、治療の一環にもなります。歯磨きは、口腔内に付着しているプラークをできるだけ取り除くことを意識しましょう。歯と歯の間や、歯と歯茎の間などもしっかりと磨いてください。また、歯磨きとデンタルフロスや歯間ブラシなどを併用すると、より多くのプラークを除去できるのでおすすめです。

2.バランスの良い食生活を心掛ける

食生活と歯周病もあまり関係のないように思いがちですが、歯周病の原因である歯周病菌の栄養となるのは糖分です。そのため糖分の多く含まれている食べ物ばかりを摂る習慣がある人は、歯周病になるリスクも高いです。野菜を中心にバランスの摂れた食生活を心掛けましょう。

3.ストレスを解消する

歯周病は、感染症の一種で本来免疫が進行を抑えています。しかし、ストレスが原因で歯周病菌に対して抵抗する力が弱くなると、症状が進行してしまいます。そのため、適度な運動やリラックスできる環境を作り、ストレスを解消することも歯周病の予防につながります。

糖尿病に有効な3つの予防方法

糖尿病の予防方法

1.体重を減らす

糖尿病の予防には、減量が有効です。最近お腹が出てきたという人は内臓脂肪が増加している可能性があります。内臓脂肪は糖尿病と直接的な関係性があり、内臓脂肪が増加することで血中のブドウ糖が通常よりも増加する2型糖尿病が発症するリスクが高まることが分かっています。具体的には体重を4.3%ほど減少させると予防効果が得られます。

2.規則正しい食生活をする

過食をしがちだという人は、規則正しい食生活を身に付けることで糖尿病予防につながります。過食をすると食べ物の摂取量とインスリンの働きが合わず、糖分を十分に利用することができないので、高血糖状態になってしまいます。そのため毎日3食、腹八分目を目安にして規則正しい食生活を心掛けましょう。

3.有酸素運動

糖尿病の予防には有酸素運動が効果的です。運酸素運動はウォーキングやサイクリングなど、ゆっくりと酸素を取り入れることができる運動で、インスリンの感受性と脂質代謝の改善をすることができます。定期的に運動をする習慣を身に付けてください。

規則正しい生活習慣を心掛けて歯周病・糖尿病を予防しましょう!

歯周病は進行すると歯を失う可能性があり、糖尿病は手足がむくみ、視力の低下などを起こすことがあります。そのため、歯周病と糖尿病どちらも予防して、なるべく発症するリスクを減らしましょう。また、これらは生活習慣と深く関わりがあるため、一度ご自分の生活習慣を見直して、歯周病や糖尿病になりやすい生活習慣を送っていないか、確認してみてください。

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