日本人は美意識が低い?海外へ行く前に歯をきれいにしておきたい理由とは
欧米の人は日本人の歯をどう思っている?
世界において日本の歯科医療事情は、決して遅れているわけでも、廃れているわけでもありません。しかし、スウェーデンやアメリカなど欧米の歯科先進国では子どもの頃から歯科医療に対する大切さに触れているため、予防や審美など歯に対する関心がとても高く、日本はまだまだ追いつけていないのが現実です。また、日本人は歯にお金をかけるよりも、ファッションや車、趣味などに自己投資をする傾向があるようです。これも歯に対する意識を低くさせてしまう原因の一つと言われています。洋服や持ち物に対しての意識は高いのにも関わらず、一生のお付き合いである歯は、トラブルが起きてから歯医者さんに行く人がほとんどなのです。
そんな日本人の歯に対する意識について、海外の人はどう思っているのでしょうか?
たとえば、日本ではかわいいとチャームポイントになる八重歯も、欧米では八重歯は悪魔やドラキュラを連想させると、あまりよいイメージがないそうです。また、カナダ・バンクーバーにいた時、こんな話を聞いたことがあります。
「中国人、韓国人、日本人の見分けがつかない時、歯を見ればすぐにわかる。歯並びが悪ければ日本人だよ」と。他にも「日本人はきれいな人が多いのに、歯が汚くてがっかりする……」といった声をよく耳にしました。そんな意見を聞いて日本に戻ってきた今、確かに日本人の歯並びの悪さ、歯の汚さはとても目立つということを実感しました。
ちなみにこれはバンクーバーに限ったことではなく、発展途上国以外の国では日本のように歯科医療技術が進んでいるため、歯に対する評価が非常に厳しいのです。
日本人に歯並びが悪い大人が多い理由は、子どものうちに歯列矯正をしなかったことにあります。実は北米やヨーロッパでは、子どものうちに歯列矯正をさせるのが親の義務と考えられているほど。なぜなら歯並びは社会的評価、つまり育ってきた家庭環境や家柄を評価されるほどとても大事なことだからです。もし歯並びが悪いまま大人になってしまうと、就職活動に影響を及ぼすほか、希望する部署に配属させてもらえなかったり、さらに残念なことに「貧しい家庭だったのかしら……」と思われてしまったりするケースもあるといわれています。
学業や身だしなみにお金をかけることを優先している日本人に対し、歯をきれいにすることを優先する北米やヨーロッパの人達。日本では金属ブラケット矯正などをしていると「カッコ悪い」と人の目を気にする傾向がありますが、海外ではむしろ「うらやましい」「かっこいい」と称賛されるほど、意識に差があります。このように日本では歯列矯正に対してマイナスなイメージが持たれやすいため、これが歯列矯正を踏みとどまらせる日本人を増やしている原因にもなっているのかもしれません。
グローバルな活躍が増えていきた今だからこそ口元はキレイに!
留学など長期間海外へ行く前に歯はきれいにしておこう!
歯列矯正を完了させるのには1~2年ほどかかってしまいますが、もし今後海外へ留学する予定がある、あるいは長期にわたる出張の予定があるという人は、なるべく早めに歯列矯正をしておくことをおすすめします。
矯正治療は時間や費用がかかり、定期的な通院も必要なため、もし歯列矯正が難しいという方は、歯のホワイトニングやクリーニングだけでもしておくとよいでしょう。出会いは第一印象が命。口元がキレイなら第一印象もグッとよくなります。日本人に慣れている人ならある程度理解があるかもしれませんが、歯並びが悪かったり、歯が黄ばんでいたり、汚れていたりするとコミュニケーションを敬遠されることもあるかもしれません。
近頃はグローバルな企業も増えてきており、海外派遣や留学が当たり前になってきています。また、留学プログラムを設けている大学も圧倒的に増えてきたため、希望すれば一昔前よりも比較的簡単に誰でも留学することができるようになりましたよね。旅行だけでなく海外へ行く機会が増えてきている今だからこそ、歯がきれいだとそれだけ海外では得するということを知っておくといいでしょう。
たとえ海外に行かなくても歯への意識はしっかりと!
海外なんて、旅行でも行かないから私には関係ないわと思う人もいるかもしれませんが、たとえ海外へ行かなくても口元のケアは、毎日しっかり行っておきたいもの。歯並びの乱れは、見た目だけの問題ではなく、噛み合わせや体の健康にも影響を及ぼすからです。また、歯並びが複雑なことで、磨き残しによる虫歯や歯周病になりやすいというリスクもあります。歯並びが整っていれば発症しなかったかもしれないお口のトラブルに、将来余計な治療費と時間をかけたくない!という方は、矯正治療も検討してみてください。