歯科医療のセカンドオピニオンって?正しい考え方やそのメリット!

2017.07.07 medicalReiko Okabe

セカンドオピニオンってなに?

セカンドオピニオン

セカンドオピニオンは直訳すると“第二の意見”。主治医以外の医師の診断を聞くことができるというシステムで、いわゆる転院とは異なります。たとえば、主治医には「A」という診断を受けたが、それ以外の見方はないものか……。もしくは、主治医には治療不可と診断されたが、本当にそうなのか……。もしかしたら他の歯科医院なら治療が可能なのではないか……とった診断を、主治医との関係を維持したまま確認ができるというものです。

歯科先進国のアメリカでは一般的な考え方で、第二の意見を聞くことで納得したうえで最善の治療を受けることができます。

セカンドオピニオンの受け方や歯科医院の探し方

日本では、患者と医師との信頼関係が強固だったり、医師を相手に本音を言いだせない風潮がまだまだ根強かったりするので、どうやってセカンドオピニオンを受けたらいいのかわからないという方もたくさんいらっしゃるでしょう。

セカンドオピニオンの受け方

セカンドオピニオンの具体的な受け方は、主治医や歯科衛生士にセカンドオピニオンを受けたいことを伝えるところから始まります。ちょっと言いにくいかもしれませんが、他の医師の意見も参考にしてみたいということを明確に伝えれば、主治医との関係を悪くすることなくセカンドオピニオンを受けることができます。

その後の流れは、主治医にお任せしてしまって構いません。紹介状や検査データ、これまでの治療歴などを用意してもらい、他の歯科医院を紹介してもらいます。医師によっては他院の紹介が難しい場合もあります。とくに専門的な治療を行っている場合、その可能性は高くなるので、その場合は自ら歯科医院を探す必要があります。

セカンドオピニオンを受ける歯科医院の探し方

セカンドオピニオンを受ける際に大切なのは、新たな意見を聞く歯科医院の探し方です。たとえば、インプラント治療や矯正治療など専門性が高く、技術を要する治療を行う場合は、一般的な歯科医院では対応することができません。そのため、専門的な治療を行っている歯科医院に当たることが大切です。主治医の意見も参考にしつつ、専門性の高い治療ができる歯科医院を探しましょう。

歯科医師

医療は、患者本人が納得して受けることが何よりも大切です。医師と一緒に同じゴールを目指すことで治療への意識や意欲が変わってくるからです。もし少しでも疑問があるなら、主治医に納得がいくまで説明を受け、それでも不安が残るならセカンドオピニオンを受けることをおすすめします。セカンドオピニオンを受けるメリットとは?

現状を把握できる

初めての歯科医院で治療を受ける場合は、医師のその診断が本当に正しいものなのか不安になることもあるかもしれません。とくに「治療ができない」「抜歯が必要」「インプラントにするしかない」など予想もしなかったことを言われてしまうと、驚くこともあるでしょう。そのような場合には、ぜひセカンドオピニオンを。他者の第二の意見を聞いて、自分が診断に納得したうえで治療を受けられるので、治療を受ける際の安心感があります。

診断された治療法以外の治療法をみつけられる

口腔内には虫歯や歯周病以外にも、さまざまなトラブルがおきますが、それらを治すための治療法は一つではありません。そのため、行きつけの歯科医院では一般的な治療のみ可能だが、他の歯科医院では最先端の技術を用いた治療を行える……という場合があります。また、医師の技術力や専門性なども異なるので、セカンドオピニオンを受けることで最善の治療を受けることができます。

相性のよい意思に出会える

歯科医師と患者の間にも、技術面だけを問えない「合う」「合わない」という相性があります。コミュニケーションが得意でおしゃべりが好きな医師がいれば、極力コミュニケーションは避けたいという患者もいるでしょう。この場合もセカンドオピニオンが有効です。そうすることで他の医師を知ることができるので、自分と相性のよい歯科医師に出会えるかもしれません。

診断や医師に不安や疑問がある場合はセカンドオピニオンを受けてみてください

このように、セカンドオピニオンは診断や医師に対して不安や疑問がある場合に、とても役立つシステムで、主治医とよい関係を保ちつつ、第二の意見を聞くことができるので、治療を受ける安心感があります。歯科医療を受けるのが初めてな人や、最善の治療法を探しているという人は、ぜひ勇気を出してセカンドオピニオンの相談をしてみてください。

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