朝起きたら口がクサイ!ニオイの原因とケア方法
ニオイの原因
飲酒・喫煙
・飲酒
前日にアルコールを摂取すると口臭が発生しやすくなります。その原因は口腔内の乾燥です。アルコールには口腔内の粘膜を刺激し、乾燥を促進させる働きがあり、多量に摂取すると口腔内が乾燥してしまい、ニオイを発生させる菌が繁殖しやすい環境になります。その結果、朝の不快なニオイが発生してしまうのです。
さらに、アルコールは利尿作用があるため、体内にある水分を体の外に排出してしまいます。それにより、体内の水分が減少することで唾液の量も極端に減ってしまい、口腔内が乾燥してしまうと考えられています。
・喫煙
タバコにはタールとニコチンの2つの物質が含まれています。タールはヤニとも呼ばれ、独特の臭いを発します。粘着質な性質を持っており、歯だけでなく歯石や歯垢にも付着し、歯磨きで完全に落とすことができないため、口臭の原因になると言われています。
ニコチンは血液の循環の妨げになる物質で、口腔内の血液循環が悪くなり、唾液の分泌が減少してしまい、菌の働きを活発化させ口臭の原因になると考えられています。
ストレス
ストレスが原因で唾液量は減少します。これはストレスを溜めることで唾液の分泌を司る“自律神経”がバランスを崩すことが関係していて、職場や学校などでの人間関係や、長時間の緊張状態が悪影響を及ぼしています。
不十分な歯磨き
基本的なことですが、歯磨きが不十分だと口臭が発生します。特に朝起きたときに口臭を感じている場合は、夜の歯磨きが不十分なことが多く、睡眠中の唾液分泌が減少しているタイミングに、口腔内の細菌が一斉に繁殖してしまうため、翌朝に口臭が発生すると考えられています。
口呼吸
睡眠中の口呼吸が原因になっているケースもあります。繰り返しになりますが、睡眠中は唾液分泌が減少するため、もともと乾燥しがちな状態。そのうえ、口呼吸で口腔内が乾燥してしまうと、細菌が繁殖しやすい環境を作り上げてしまうことになるのです。
朝の嫌なニオイをなくすために日常的にできる口臭ケア
飲酒・喫煙を控える
飲み会などでお酒を飲んだり、タバコを吸ったりして、翌日起きた時に嫌なニオイを感じたら、飲酒と喫煙をしばらく控えてみてはいかがでしょうか?これらは、直接的な口臭の原因になるため、なにかでケアするというよりは発生を防止するのが得策です。
特に喫煙は、歯や歯垢、歯石をつきやすい特徴を持っているので、口臭だけではなく、虫歯や歯周病の原因にもなります。なるべく、本数を減らす努力をしてみましょう。
リラックスできる環境づくり
職場や学校での人間関係などのストレスは、取り除くのが難しいものです。そのため、できるだけリラックスできる環境を作り、ストレスを解消することが重要。おすすめのケア方法は入浴です。浴槽に直接アロマを入れたり、アロマキャンドルを焚きながら入浴したり、自分がリラックスできるように工夫してみましょう。
ストレスを解消することで、自律神経のバランスを整えることができるので、口臭のケアにも効果的と考えられています。
電動歯ブラシやデンタルフロスを使う
手磨きが苦手な人は、電動ブラシに切り替えてケアしてみてはいかがでしょうか?電動歯ブラシは音波振動や回転式丸型ヘッドなどで、歯の間や歯と歯ぐきの間に溜まっている歯垢や歯石を除去することができるため、口腔内の細菌の数を減らし、口臭の予防効果が期待できます。
電動歯ブラシが苦手な人は、手磨きと一緒にデンタルフロスを使ったケアをしてみましょう。日本歯科保存学会の「日本歯科保存学雑誌」(2005)によると、手磨きでは約60%前後だった歯垢除去率が、デンタルフロスを使うだけで約80%前後まで上昇すると言われていて、口臭のケアに最適です。
口呼吸の改善
口呼吸の場合は口だけにマスクをして寝てみましょう。鼻だけを出すことで、鼻呼吸を促すことができます。また、口にマスクをしていることで、口呼吸をしていたとしても、口腔内の乾燥を防ぐことができるため効果的な方法だと考えられています。
朝起きたときの口臭を正しくケアして防ぎましょう!
このように、朝起きたときの強烈な口臭には、さまざまな原因が考えられます。みなさんは、自分の口臭がどのような原因で起きているのかをしっかりと把握することからはじめましょう。そして、原因に合わせて正しく対処することで、口臭を改善できる可能性があります。今回紹介した原因の中に自分が当てはまりそうなものがあった場合は、できるだけ早く対処するようにしましょう。
もしも、当てはまりそうな原因がみつかった場合は、それに合わせたケアをしてみてください。また、口臭が長引く場合は、なんらかの疾患が関係している可能性もあるので、早めに医療機関に相談しましょう。