治療中に歯医者を変更するときの注意点

2018.02.27 healthSUE

治療中の歯医者の変更はOK?

そもそも、治療中に歯医者を変更することは可能なのでしょうか。結論から言えば、治療を受ける歯医者を選ぶのは患者の権利であるため、治療中に転院すること自体に問題はありません。

転院することに後ろめたさを感じる人もいるかもしれませんが、歯科医院にとっては患者の転院は日常茶飯事です。治療中だからといって転院を諦める理由はどこにもありません。自分にとって一番の方法を検討しましょう。

治療中に歯医者を変更する理由とは

転院の主な理由として、次のようなものが挙げられます。

理由1:治療方針が合わない

主治医の治療方針が合わないため、他の歯医者で治療を受けたいというケースは多くあります。たとえば主治医は抜歯を勧めるけれど、自分は歯を残したいと考えている場合などです。

理由2:コミュニケーション不足

納得できる治療を受けるためには、病院スタッフと患者の密なコミュニケーションが欠かせません。患者の話に耳を傾けてくれないような歯医者では、転院したくなるのは当然だと言えるでしょう。

理由3:通いにくい

虫歯などを治療するときには何回も通院する必要がありますが、歯医者によっては通院するのに不便な場合があります。希望時間帯に予約が取れない、通院回数が多すぎる、待ち時間が長いなどの理由で転院を希望するケースもあるようです。

歯医者を変えるときの注意点

歯医者を変えて満足のいく治療が受けられるのであれば問題ありませんが、残念ながら転院に失敗してしまうケースもあります。歯医者を変更するときの注意点をご紹介します。

注意点1:歯医者を変えたい理由を明確にする

歯医者を変えたい理由を明確にすることによって、次の歯医者選びに失敗する可能性が低くなります。治療方針に納得がいかない、通う回数が多すぎる、歯医者の雰囲気が好きではないなど、その理由はさまざまだと思います。自分の中での優先順位をはっきりさせてから、歯医者選びを開始しましょう。

注意点2:歯医者についてよく調べる

とりあえず評判のいい歯医者に変更するというのは、あまりおすすめしません。なぜなら歯医者に求める条件は人によって異なるため、評判のいい歯医者が必ずしもあなたに合っているとは限らないからです。ホームページなどを見て、しっかりと下調べをしてください。

注意点3:セカンドオピニオンから始める

いきなり歯医者を変えるのが不安という方は、まずはセカンドオピニオンから始めましょう。セカンドオピニオンとは、治療方針を決めるときに他の病院で意見を聞くことです。セカンドオピニオンをもらう中で、ここなら安心して任せられるという歯医者が見つかるかもしれません。まずは、セカンドオピニオンを受けつけている歯医者を探してみるといいでしょう。

注意点4:診察から始まることを心に留めておく

他の病院に移るときには、歯科医師に現在の状態と治療状況について説明する必要があります。とはいえ、すべてをきちんと伝えられるわけではないため、転院するときはまた診察から始めなければいけないことを覚悟しておきましょう。

注意点5:ドクターショッピングを繰り返さない

患者さんの中には、どこへ行っても治療に納得がいかずにドクターショッピングを繰り返している方がいます。しかし、転院してばかりではいつまでも歯の治療が進みません。それどころか、時間をかけてドクターショッピングをしているうちに症状が悪化してしまうこともあり得ます。歯科医院を変えるのは患者としての権利ですが、それに振り回されないようにしてください。

注意点6:元の歯医者に戻ってもOK

歯医者を変えてみたけれど、やはり前の歯医者のほうがよかった……というケースもあるでしょう。その場合は、遠慮せずに元の歯医者に戻ってください。きちんと理由を話せば、嫌な顔はされないはずです。ほかの歯医者を試した結果「この歯医者で治療を頑張ろう」と思えたら、それが一番なのではないでしょうか。

いい歯医者を見つけて自分に合った治療を

治療中に安易な気持ちで歯医者を変更するのはおすすめしません。しかし、歯医者を変えたい明確な理由があるのであれば、ぜひよりよい歯医者を探してみてください。自分に合った歯医者なら、きっと満足の治療を受けられるはずですよ。

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