「重度の虫歯」でも神経を抜かずに済む治療がある?

2018.04.05 healthSUE

ドックスベストセメント治療

ドックスベストセメント治療は、TBSの「これが世界のスーパードクター」で紹介されたことで話題になった治療法です。虫歯の箇所をFe(鉄)イオンとCu(銅)イオンで殺菌し、FeイオンとCuイオンの電位差によって虫歯菌によるバイオフィルム(細菌が潜むネバネバした膜)の生成を阻止します。
効果が長く続くこと、削る範囲が少なくて済むこと、治療時間や治療回数が通常の重度の虫歯に比べて少ないことなどがドックスベストセメント治療のメリットです。

ヒールオゾン治療

ヒールオゾン治療は、アメリカやドイツをはじめとしたヨーロッパ諸国でよく行われている治療法です。ドックスベストセメント治療と同じくできるだけ歯を削らずに殺菌する方法で、殺菌には塩素の7倍もの殺菌効果を持つといわれるオゾンを使用します。
殺菌力の強いオゾンを使うことで、虫歯菌の99%は死滅させられます。また、ヒールオゾン治療は歯の再石灰化を促進するため、歯を健康な状態に近づけてくれます。
ヒールオゾン治療は、神経まで到達しているような重度の虫歯にも適用することが可能です。また、初期虫歯の治療や虫歯予防にも効果が期待できます。

3Mix法

3Mix法では、メタロニダゾール、ミノサイクリン、シプロキサンという3種類の抗生物質で虫歯を殺菌する治療法です。虫歯菌には多くの種類があるため1種類だけですべてを死滅させることはできませんが、3種類の抗生物質を使用すれば効率よく虫歯菌を撃退できます。
3Mix法のメリットには、短期間で治療を終えられること、難治性の根の病巣にも効果があることなどが挙げられます。虫歯になった歯質を削る量が少ないことも特長です。

プラズマレーザー治療

プラズマレーザー治療は、高出力レーザーと特殊な酸化チタン溶液により熱エネルギーを発生させ、その熱エネルギーで虫歯を治療する方法です。
プラズマによって生まれる熱エネルギーには、神経の感覚を麻痺させる働きがあります。また、酸化チタン溶液には冷却効果が期待でき、治療による痛みの緩和につながります。こうした点から患者さんへの負担が少なく、麻酔を使用せずに治療を行われることも多いようです。

カリソルブ

カリソルブは象牙質に塗布することで虫歯になった部分を柔らかくする薬で、次亜塩素酸ナトリウム溶液やアミノ酸溶液を混ぜ合わせて作られています。
ドリルを使った従来の虫歯治療では、虫歯だけでなく健康な状態の歯質も同時に削り取っていました。しかし、カリソルブは健康な歯には作用しないため、削る部分を最小限にとどめることができます。いわゆる「削る治療」が最小限で済むので、ドリルの音や振動が苦手な方に相性のよい治療法といえるでしょう。

なるべく神経を抜かずに治療を心がけましょう

治療とは言え、「歯の神経を抜くこと」にはさまざまなデメリットを伴います。神経を抜いた歯は脆くなるだけでなく、虫歯になりやすくなったり、変色によって見た目が悪くなったりします。虫歯が重症化してしまった際は、今回紹介した「神経を抜かない治療」も検討してみてください。

あわせて読みたい

レコメンド

関連記事