口ヒゲの処理に使うのはNG?「家庭用脱毛器」とは
家庭用脱毛器はどんなことができるの?
家庭用脱毛器はその名の通り、誰でも家庭で簡単に脱毛処理ができる製品です。値段は1万円から、高いもので10万円を超えるものもありますが、何度もサロンに通うよりは比較的低価格で手に入ります。
タイプは大きく分けて2種類。「レーザーや光で毛根にダメージを与えるタイプ」と「毛を焼いて切るタイプ」があります。使い方はまず処理部分の毛を剃り、照射レベルを調整して照射。その後、照射部分を冷却するという流れになります。家庭用脱毛器のメリットとデメリットは次の通りです。
メリット
・好きな時間に好きなだけ脱毛処理ができる
・脱毛サロンに通うよりコストパフォーマンスが良い
・肌にダメージを与えないよう安全面に配慮されている
・美顔機能がついている製品もある
・脱毛サロンに行くのが恥ずかしい人でも脱毛処理ができる
デメリット
・間違った使い方をするとトラブルになってしまう
・自分で脱毛処理するのが面倒になってくることがある
・脱毛後のお手入れを念入りにしなければいけない
・出力が弱いので脱毛サロンに行くより時間がかかる
・完全に永久脱毛できるほどの効果は期待できない
家庭用脱毛器が口ヒゲにNGな理由
手軽に脱毛できる家庭用脱毛器ですが、適した部位とそうではない部位があります。適しているのは両脇や腕、脚などの部位。反対にデリケートな顔の一部、IラインやOラインなどは、基本的に照射NGとなっている製品が多いです。
特に口周りのムダ毛は、無理に脱毛処理を行ってしまうと、次のような思わぬトラブルを起こしてしまいます。
トラブル1:やけどのリスクがある
家庭用脱毛器は、サロンやクリニックで使われている製品に比べて、レーザーや光の出力が抑えられています。使用方法を守っていれば安全に脱毛処理できますが、製品の口コミを見ると「やけどした」という声があるのも確かです。
説明書通りに使用すれば、やけどのリスクは減りますが、それでも一切のリスクがないとは言い切れません。もし口周りに一生消えない傷ができてしまったら、取り返しがつきませんよね。
だからこそ、口ヒゲの処理に使うにはおすすめできないと言えます。ただし、メーカーによっては口周りを処理できる製品もあるので、どうしても口ヒゲに使いたい方は専用の製品を選ぶようにしましょう。
トラブル2:肌荒れやかぶれを起こすリスクがある
家庭用脱毛器は安全面に配慮されているとはいえ、使用するのはあくまでも素人。やけどまではいかなくても、肌荒れやかぶれを起こしてしまうリスクも十分にあります。
特に敏感肌の人が口周りに使用するときは、いっそうの注意が必要です。もともと顔の肌はデリケートであり、さらに敏感肌の場合は肌荒れやかぶれを起こす可能性が高いからです。たとえ口周りに使用可能な家庭用脱毛器を使う場合でも、しっかりと説明書を読んだうえで、十分に保湿や冷却を行うようにしましょう。
家庭での安全な口ヒゲ処理方法
結論から言えば、リスクを避けるためにも家庭用脱毛器は口周りに使用しないほうが無難です。とはいえ、口ヒゲはきちんと処理しておかないと、女性としてのエチケットに関わりますよね。
そこで、カミソリや電気シェーバーで処理する場合の、安全な処理方法のポイントをお伝えします。
ポイント1:剃る前に肌を柔らかくする
乾燥している状態でカミソリをあてると、肌を傷つけてしまう恐れがあります。ホットタオルやスチーマーなどで肌を温めることで、毛穴が開き、産毛が立って剃りやすくなります。面倒な場合は入浴後に剃るのがおすすめです。
ポイント2:必ずクリームを使用する
乳液かクリームを塗って肌を保護すれば、潤いを保ちつつ滑りがよくなり、安全に剃ることができます。洗顔フォームを使用してしまうと皮脂が落ちて乾燥するだけでなく、角質もはがれやすくなってしまうので避けてください。
ポイント3:毛の流れに沿って剃る
毛の流れに逆らって剃ると肌を傷つけてしまったり、角質を取りすぎてしまったりする恐れがあります。凹凸のある部分は指で皮膚を引っ張ってあげると、剃り残しがなくキレイに処理できます。
安全な脱毛処理で口周りをスベスベに
デリケートな口周りだからこそ、正しい脱毛処理方法を知ってスベスベなお肌をキープしたいですね。これから家庭用脱毛器を購入する方も、すでに使用している方も、使用法は必ず守るようにしましょう。