知っておきたい一般の矯正治療とセラミック矯正の違い

2018.05.07 beautyオオタカ

一般の矯正治療とセラミック矯正の違いとは

歯列模型

一般の矯正治療もセラミック矯正も、目的は歯並びを整えることに違いはありませんが、そのアプローチの仕方は大きく異なります。

一般の矯正治療

一般の矯正方法はワイヤーやマウスピースなどの矯正器具を使って、歯や顎の骨の位置をゆっくりと動かしながら歯並びをきれいに整え、噛み合わせを正します。歯を抜く場合もありますが、あくまでも自分の歯を大切にしながら歯並びを整えることを目的とした治療法であり、治療後は歯列が整った状態になることが期待されます。

セラミック矯正

セラミック矯正とは歯を削ってセラミックを被せることで、歯並びをきれいに整える矯正方法です。一般の矯正方法とは異なり、矯正器具で歯や顎の骨の位置を動かすことがないので、短期間できれいな歯並びになることが期待できます。また、セラミックの人工歯を使用するので一般の矯正治療に比べて審美的な側面が強い治療法だと言えます。

一般の矯正治療とセラミック矯正のメリットとデメリット

一般の矯正治療とセラミック矯正を比較するためにも、それぞれのメリット・デメリットについてきちんと把握することが大切です。

一般の矯正方法のメリットとデメリット

●メリット
・歯を削らずに矯正治療を行える
一般の矯正治療の最大のメリットは自分の歯を適切な位置に移動し、歯並びや噛み合わせを整えることです。極力歯を抜いたり削ったりしないので、自然で健康的な歯並びに仕上がることが期待できます。

・歯と体が健康的になる
歯並びを良くなることでブラッシングがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを減らし歯の寿命を延ばすことができます。また、噛み合わせが良くなることでバランス良く噛むことができるので、肩こりや頭痛、消化不良など歯並びの悪い場合の特徴である体調不良からも解放されるなど、歯と体の健康にも良い影響を与えることが期待されます。

●デメリット
・治療に数年かかる
一般の矯正治療はゆっくりと歯と顎の骨を動かすので、治療に1年半~4年程度かかります。

・治療器具が苦痛
ワイヤーやマウスピースなどの治療器具を歯に装着するので、人によっては不快感を覚えるかもしれません。特にワイヤー矯正の場合は治療期間中取り外すことができないので、会話や食事や歯磨きなどの際に不便に思うこともあります。

・後戻りすることがある
治療後、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りがあるので、後戻りが起こらないよう治療後も一定期間保定装置をつける必要があります。

セラミック矯正のメリットとデメリット

●メリット
・治療期間が短い
通常の矯正治療だと矯正治療に数年かかりますが、セラミック矯正だと1ヶ月以内と短い治療期間で治療を終えられます。

・苦痛が少ない
一般の矯正治療はワイヤーやマウスピースなどの矯正器具を長期にわたって歯に装着する必要があります。矯正器具を歯に装着することは物質的、心理的にかなりのストレスになりますが、セラミック矯正では矯正器具を装着する必要がなく、その点ではストレスフリーです。

・後戻りがない
一般の矯正方法は治療後、後戻りすることがあります。しかし、セラミック矯正の場合は後戻りすることがなく治療後の通院の必要もありません。

・費用が安い
セラミック矯正の場合、矯正する歯の本数分の金額しかかからないので、本数が少ないと費用を安く抑えることができます。

●デメリット
・健康な歯を削る必要がある
歯の上からセラミックを被せるため、健康な歯を削ったり場合によっては神経を抜いたりする必要があります。

・歯の寿命を短くなる
歯を削ったり神経を抜いたりすると歯の健康を損ねることになります。特に神経を抜いた場合は歯に栄養が行かなくなるので、歯の寿命が短くなったり虫歯になりやすくなったりします。

・被せ物が壊れることがある
セラミックは歯の表面を覆っているエナメル質のように頑丈なものではありません。セラミックの被せ物は壊れることもあります。また、虫歯になって再度治療が必要になることもあります。

自身に適した矯正方法を選びましょう

矯正器具

一般の矯正方法もセラミック矯正も歯や歯並びを美しくするという目的には変わりはありませんが、治療方法も治療後の症状も大きく異なります。歯科医師と相談しながら自身に適した矯正方法を選んでください。

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