食事はOK?詰め物による虫歯治療後の注意点

2018.06.07 health福本春香

歯医者で詰め物をした後の注意点

感嘆符

無事に虫歯治療が終わると痛みも取れて一安心ですよね。ところが、詰め物をした口の中は普段と比べるととてもデリケートな状態。治療直後は以下のリスクがあるので、特に気をつけましょう。

注意点1:詰め物が取れやすい

歯に詰め物や被せ物をするときは接着剤を使用しますが、しっかり固まるまでに30分ほど時間がかかります。そのため、固まるまでの間にガムやキャラメルなどネバネバしたものを食べると、くっついて外れてしまう恐れがあります。また30分経った後も、できれば最初の食事は歯にくっつきやすいものは避けたほうが無難です。

注意点2:仮の詰め物や仮歯は傷つきやすい

歯を削った後、最終的な詰め物ができ上がるまでは仮の詰め物や仮歯で過ごすことがあります。これらは正規の詰め物や被せ物に比べてもろいので、口の中で硬い物やとがった物に当たると傷ついてしまうことも。また、自分の歯まで傷つけてしまった場合は形状が変わってしまうので、また型採りからやり直しが必要なケースもあります。

注意点3:口の中や唇をケガする恐れがある

詰め物が取れたり欠けたりすると、口の中の柔らかい粘膜や唇を傷つけてしまう恐れがあります。

麻酔をしたときの注意点

注射器

治療で麻酔を使用した場合は、効果が切れるまで食事を控えたほうが安全です。個人差はありますが、通常の虫歯治療であれば2時間くらいで麻酔は切れるようです。親知らずの抜歯などの場合は強い麻酔を使用するので、効果が切れるまで3~6時間かかることもあります。
空腹の場合は、長い待ち時間がつらく感じますよね。もし麻酔が効いているときに食事をすると以下のトラブルが起きるかもしれません。

注意点1:やけどしてしまう

麻酔が効いている間は、熱さや冷たさを感じにくくなります。そのため、熱い飲み物やスープをそのまま飲んでしまい、麻酔が切れた頃にやけどでヒリヒリしてしまう恐れがあります。

注意点2:唇や頬の内側を噛んでしまう

普段なら食べている最中に口の中を噛んでしまうと、痛みですぐに気づきます。ところが麻酔をしていると同じところを気づかずに何度も噛んでしまう恐れがあります。すると腫れたり出血したりしてしまうかもしれません。

注意点3:食べこぼしてしまう

思うように口が動かせず、口の端から食べ物や飲み物をこぼしてしまうことがあります。特に飲み物は注意が必要です。

どうしても食べたいときにオススメな食べ物

ヨーグルト

それでも「どうしても麻酔が切れる前に食べたい!」と我慢できな場合は、以下の食べ物がオススメです。

・お粥やスープ類をよく冷ましてから
・ゼリーやヨーグルト
・お豆腐

ただし、これらを食べる際は必ず歯科医師の許可を取ってからにしましょう。また、食べる場合は治療をした歯とは反対側で噛むようにし、少しずつゆっくり時間をかけて食べるようにしてください。

お口の健康のために専門家の指示に従いましょう

治療終了後は、解放感からすぐにでも食べたり飲んだりしたくなりますよね。しかし、普段通りの食事は必ず歯科医師や歯科衛生士から伝えられた時間以降に食べるようにしましょう。せっかく治療した歯をキレイなまま長持ちさせるためにも、治療後は口の中の健康をより気をつけましょう。

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