いびきに悩む若い女性が急増中!顎の大きさとの関係は?

2018.06.13 healthSUE

いびきが起こるメカニズム

子どもの寝相

いびきをかく人は、寝ているときに何らかの理由により気道が狭くなっています。そして、狭い気道の中を空気が通ると喉の粘膜や分泌物が震えます。このときに発せられる振動音こそが、多くの人の悩みの種であるいびきの正体です。

気道が狭まる理由は多岐にわたり、主なものとしては肥満や飲酒、疲労、ストレスなどが挙げられます。また、体調不良で鼻が詰まっているとき、口呼吸をしているときもいびきをかきやすくなります。

若い女性のいびきは顎の小ささが原因?

顎をつかむ女性

最近、増えていると言われる若い女性がいびきをかく理由の1つは、顎の小ささです。下顎が小さい人は気道がもともと細いことが要因として挙げられます。いびきというと肥満男性のイメージがあるかもしれませんが、顎が小さく気道をしっかり確保できない華奢な体型の若い女性がいびきをかくことも少なくありません。

もともと日本人は顎が小さめで、欧米人に比べるといびきをかきやすい体質だと言われています。それに加えて、食生活が変化したことで現代人はさらに顎が小さくなっています。小顔は美人の条件とよく言われますが、いびき癖につながりやすいというデメリットがあることは覚えておきましょう。

気づきにくい「隠れいびき」に注意

女性のいびきで怖いのは、本人も周りもいびきに気づいていないことがあるということです。女性は男性と違い、肺活量があまりありません。肺活量が少ない女性のいびきはとても音が小さいため、一見すると寝息とあまり変わらないように感じられるのです。

この寝息のような「隠れいびき」は、騒音にはならないため周囲に迷惑をかけることはありません。しかし、熟睡できていないことには変わりありません。自分で気づきにくいので、それだけ注意が必要だと言えるでしょう。

気になるいびきの改善方法

CPAP

寝る際にいびきをかいていると、同居している家族にも迷惑をかけます。また、隠れいびきだったとしても、眠りが浅くなるなどのデメリットがあります。いびきをかいているという自覚があるのであれば、できるだけ早く対策すべきです。以下では気になるいびきの改善方法を紹介します。

方法1:生活習慣を改善する

いびきを改善するためには、まずは日頃の生活習慣を見直す必要があります。たとえば、疲労や精神的ストレスはいびきの原因の1つです。しっかりと休息を取り、上手にストレス発散をすることが重要になります。また、アルコールは筋肉を弛緩させるため、いびきの原因になります。寝酒が習慣になっている人は、できるだけ控えるようにしましょう。

方法2:寝るときの姿勢を工夫する

寝方を工夫するだけでも、いびきの対策になります。仰向けで寝ると気道が狭くなってしまいがちなので、寝るときには横を向くようにしましょう。また、寝具も重要なポイントです。枕が高すぎるといびきをかきやすくなるので、横を向いたときに顔と胸がまっすぐになるくらいの高さの枕を選んでみてください。

方法3:病院で治療を受ける

病院でもいびきの治療を受けることができます。主な治療法としては、睡眠時に口に歯科装具を装着する「スリープスプリント」や鼻に装着したマスクから空気を送り込む「CPAP」などが挙げられます。また、重症の場合は外科手術が行われることもあります。

早めに医療機関で診察を受けましょう

聴診器

すぐに身に危険が及ぶわけでもないので、つい放置してしまいがちないびきですが、大なり小なり体に悪影響を与えています。また、いびきをかくことにメリットは何もありません。いびきは普段の心がけ次第である程度改善することもできますが、それでもいびきが治らないという場合は早めに医療機関を受診することをおすすめします。

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