歯の着色はイヤだけどコーヒー・紅茶はやめられない!そんな人のための4つの習慣

2019.02.17 health福本春香

歯の着色汚れを予防するために

なぜ歯が黄ばんでしまうの?

着色汚れ

そもそも日本人の歯は平均的にやや黄色い傾向にあると言われています。ところが、以下のような原因でさらに黄ばみが目立ったり着色したりすることが考えられます。

その1:色の濃いものを頻繁に食べたり飲んだりする

カレーライスやブルーベリー、コーヒーや紅茶など。色の濃いものを頻繁に飲んだり食べたりした後に歯磨きをしなかったりすると、エナメル質にステインが沈着します。また喫煙の習慣がある人はヤニも着色の原因になります。

その2:歯の表面についた傷に着色する

私たちの歯は硬い物を食べたり歯を磨いたりすることで日常的に細かい傷がつきます。その傷にステインが入り込むことで着色の原因になります。

その3:加齢によるもの

歯は大まかに神経の通る歯髄、象牙質、エナメル質という3つの構造から成り立っています。年齢を重ねるとエナメル質自体の透明感が失われるうえ、薄くなってその下にある象牙質が透けて見えてきます。象牙質は黄色がかった色をしているので、歯全体がくすんだように見えてしまうのです。

すぐに始められる!着色を防ぐ4つの習慣

ガム

まずは日々の食生活やデンタルケアを見直し、着色しにくい環境づくりを徹底しましょう。

習慣1:食べ方や飲み方を工夫する

着色しやすいものを飲食するときは、食後すぐに口をゆすいだり食事中に水を飲みながら食べたりすると、歯に色が移りにくくなります。また着色には食べ物や飲み物の温度も関係します。

温かい物はすぐに飲み込めないので、口の中に含む時間が長くなりますよね。すると歯に触れる時間や回数も多くなることで着色しやすい傾向にあります。そのため、できるだけ熱い物はきちんと冷ましてから口に含めるようにしましょう。さらに飲み物はストローを使うのがおすすめ。液体が歯に直接触れにくくなるので、着色を防げます。

習慣2:飲食の後にガムを噛む

ガムを噛むと唾液が出やすくなります。唾液には口の中の汚れを洗い流してくれる働きがあるので、食後にうがいできない時はなるべく唾液をたくさん出すためにガムを噛むのがおすすめです。この時、キシリトールガムを噛めば、虫歯予防効果もプラスされて一石二鳥ですよ♪

習慣3:毎日のデンタルケアでつきにくくする

歯の表面には細かな傷がつきやすく、そこにステインが入り込むと着色の原因に。歯の傷はナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイトの配合された歯磨剤などで修復できます。毎日のデンタルケアで歯の傷を埋め、表面をなめらかに整えてあげると着色予防にもつながります。

習慣4:歯を傷つけないようにする

おせんべいをバリバリ食べたり、硬い歯ブラシでガシガシ磨いたりすると、エナメル質にどんどん細かな傷が増えてしまいます。硬い物を食べ過ぎないようにし、歯磨きは柔らかい歯ブラシでやさしく磨くようにしましょう。

どうしても落ちない着色はどうすればいい?

悩み

最近はドラッグストアなどにも歯を本来の白さに近づけるためのグッズがたくさん売られています。ただし、それらは研磨剤入りのものが多く、やみくもに使用するとエナメル質を傷つけてさらに着色しやすい歯になってしまう恐れも……。そこで、ひどい着色に悩んでいる場合は以下のケアを歯科医院で受けるのがおすすめです。

ケア1:プロのクリーニングでワントーン明るい印象に

歯科医院では歯科衛生士がPMTCという歯のクリーニングをしてくれます。セルフケアでは行き届かない細かな部分や着色を専用の機械を使ってきれいにしてくれるので、終わった後は口の中がスッキリするだけでなく歯の色も明るくなったような印象になります。

ケア2:ホワイトニングで白さを取り戻す

歯の黄ばみが目立つ場合やどうしてもワントーン明るくしたい場合は、ホワイトニングを受けるという手もあります。ホワイトニングには自宅で専用の道具を使用するホームホワイトニングと歯科医院でおこなうオフィスホワイトニングがあります。効果の出方もそれぞれ違うので、まずは自身の希望を歯科医院で相談してから受けるようにしましょう。

歯の着色を防ぐには普段の習慣の改善から

着色予防の習慣

着色で悩んでいると落とすことに注目しがちですが、まずはつきにくくする習慣を身につけることも大切です。着色予防の習慣をつけておけば、ステインだけでなくプラークもつきにくくなります。白くて健康な歯を維持するためにも、ぜひ着色予防の習慣づくりを始めてみてください。

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