「近いから」で決めていませんか?本当に良い歯医者の選び方3つのポイント

2019.03.16 health福本春香

後悔したくない!良い歯医者さんを選ぶための条件とは

ポイント1:治療前に検査やカウンセリングがある

歯が痛くなって歯医者に行った際に説明もなく治療だけして「お大事に」と帰された経験はありませんか?確かに痛みはとれたけど、何が原因でどんな治療をしたのか全くわからない……という状況はモヤモヤしますよね。これでは患者視点に立っているとは言えません。

良い歯医者選びでは、治療前に以下のような検査や説明をしっかりしてくれることが条件の1つになります。

1.CTやレントゲン、口腔内写真を撮り、画像を見せながら問題点を解説してくれる
2.歯周病の検査をして歯ぐきの健康状態を診てくれる
3.唾液検査で虫歯の原因を突き止めなぜ虫歯になったのか説明してくれる

最近は「初診では治療をせずにカウンセリングだけ行う」と治療方針を徹底している歯医者もあります。それほどまでに、正確な治療を行うための情報や患者教育は必要です。話が長いのは悪いイメージに捉えられがちですが、患者さんのニーズを本当に理解しようとしているからこそカウンセリング時間を長く設けてこそ良い歯医者だと言えます。

ポイント2:口の中のことをちゃんと教えてくれる

あなたは自分の歯が何本あり、どこに被せ物が入っているか知っていますか?鏡でのぞいても奥のほうまでは見えにくい口の中。歯医者に行った時は、プロにくわしく詳細を伝えてもらう言わばチャンスでもあるのです。良い歯医者では以下のような情報をきちんと患者さんに伝えています。

その1:過去に治療した歯の状態

治療が終わって痛みがなくなると、その歯のことは忘れてしまいがち。でも一度虫歯になった歯だからこそ、きちんとケアしないと同じことの繰り返しになります。また、古くなった被せ物は虫歯のリスクにもなります。だからこそ治療した歯のことも知っておくことは大切です。今現在問題がある歯のことだけでなく、過去のこともすべて把握し教えてくれる。そんな歯医者なら信頼して頼りたくなりますよね。

その2:虫歯になった原因

虫歯の原因と言えば甘いお菓子やジュースのイメージですが、実は原因はさまざま。唾液が少ない体質、生活習慣の乱れ、虫歯菌の数など。検査や問診をしなければわからないことがたくさんあります。良い歯医者では患者さんそれぞれがなぜ虫歯になったのか突き止め、根本的な原因を取り除くアドバイスをしてくれます。

その3:リスク部位

リスク部位とは磨き残しやすい場所のこと。同じ場所にプラークがたまると虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯医者でリスク部位を教えてもらう時に重要なのが、一般的な話ではなく、患者さんそれぞれのリスク部位を教えてくれるかどうかです。

染め出しの結果を歯科衛生士だけがチェックするのではなく、鏡で一緒に確認することで患者は自分のリスク部位を知ることができます。その情報を基にブラッシング指導を受ければ、歯磨きがどんどん上達するのです。

ポイント3:予防に力を入れている

たとえ治療がうまくいったとしても、元の生活を続けていればまた同じ場所が虫歯や歯周病になってしまいます。予防に力を入れている歯医者では、次のような診療内容で歯の健康を守ってくれます。

その1:ブラッシング指導

染め出しの結果を見て、どうすれば磨き残しを減らせるのか教えてくれます。正しい歯ブラシの使い方はもちろん、ワンタフトブラシやフロスなどのアイテムを使い、より細かな部分までキレイに磨ける方法をきちんと指導します。

その2:PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

PMTCは歯科衛生士によるクリーニングです。ただしやみくもに全部の歯をクリーニングするのではありません。患者自身がどんなに歯磨きを頑張っても届かないような細かい部分のプラークやステインを、プロの技術を使って取り除いてくれます。定期的にPMTCを受けることで、虫歯や歯周病の予防につながるのです。

このように、良い歯医者さんでは歯科衛生士が予防のプロとしてあなたのお口をしっかり守ってくれます。

二人三脚で治療に取り組んでくれる歯医者が理想

良い歯医者の選び方、参考になりましたか?大切なのは一方的ではなく、私たちと一緒に治療法やケアを考えてくれること。そんな歯医者が近くにいればお口の健康に関する知見も広がり、自身でケアを心がけるようになるはずです。

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