もしかして臭っている?口臭のセルフチェックの仕方と対処法について

2018.12.31 health福本春香

口臭の原因

顔を隠す

口臭は歯を磨かないなどお口のケア不足が主な要因なのは言うまでもありませんが、他にも以下の原因によって口臭が発生することが考えられます。

原因1:歯周病

口臭の原因として一番に考えられるのは歯周病です。歯周病を放置すると歯周ポケットがどんどん深くなり、そこが細菌の巣窟となります。歯周病菌は代謝の過程でメチルメルカプタンや硫化水素といった生ごみのような臭いのある物質を生成するため、口臭がきつくなるのです。炎症が悪化して膿んでくると、さらに強い悪臭を放つようになります。

原因2:口の渇き

唾液には細菌を洗い流したり繁殖を抑えたりする働きがあります。そのため、口の中が渇いている際は口臭を発しやすくなるので要注意。睡眠不足や緊張状態の時、特に口の中は乾きやすくなります。

原因3:胃や腸の不調

風邪などをひいて胃腸の調子が悪くなると、毒素や有害物質が体の中に生み出されやすくなります。これらが血液によって肺に運ばれることで、呼気に含まれて口臭が気になることがあります。

原因4:食べ物

ニンニクやニラなど、臭いの強い物を食べた時に歯磨きをしても一定期間臭うことがあります。

あなたは大丈夫?口臭セルフチェック!

チェック

自分ではなかなか気づかない口臭。大丈夫だと思っていても、臭っている可能性は誰にでもあります。そこで簡単なチェックの仕方を紹介します。お出かけや大事な会合の前に、ぜひ一度試してみてください。

チェック1:デンタルフロス

デンタルフロスを歯と歯の間に通してさらに歯ぐきの中へ1~2mm程度入れてプラークをかき出します。その後に糸についたプラークの臭いをかいでみてください。生ごみや下水のような臭いがしたら、それが口臭として周囲に流れている可能性があります。

チェック2:コップ

コップに思い切りハーッと息を吐いて、いったん手などでしっかりフタをします。その後に深呼吸したらコップの臭いをかぎます。少しでも臭いがすれば、口臭がきつい可能性があります。

チェック3:舌の状態

舌は体のさまざまな状態を表すと言われています。口臭もその1つ。健康な状態の舌はピンク色をしていますが、舌苔という白い苔のようなものがついている場合は臭っている可能性があります。

チェック4:ティッシュ

ティッシュを4回折りたたんで座布団のような形にし、舌を上から下に5回程度なぞります。その後2分待ってからティッシュをかぐと、自分の口臭がわかります。

お口が臭うときの対処法

デンタルケア

口臭は加齢によるものだから……とあきらめてはいませんか?実は口臭は毎日のオーラルケアでちゃんと改善し、ケアすることができます。お口が臭うときは以下の対処法を行ってみましょう。

対処法1:定期的にクリーニングに通う

一番オススメなのは、歯医者さんでプロにクリーニングしてもらうこと。自分で行う歯磨きはどんなに頑張ってもすべてをキレイにするのには限界があります。そのため、プロにしか除去できない汚れを取ってもらうために歯科医院に通いましょう。歯周病の検査もしてもらえるので一石二鳥です。

対処法2:デンタルフロスを使う

デンタルフロスを使うと歯ブラシ1本では取り除けないプラークをしっかり除去することができます。特に歯周ポケット内のプラークはフロスでなければ取り除けません。毎日のケアにプラスすることで、口臭が目に見えて消えていきますよ。

対処法3:マウスウォッシュを使う

「人と会う前にどうしても口の中をケアしたいでも時間がない!」という時はうがいするだけで口の中が爽快になるマウスウォッシュがオススメ。口臭の原因菌を除去してくれるものもあるので、予防もできます。

対処法4:舌もしっかりお掃除する

歯磨きの時、舌のお掃除はついつい忘れがちではないでしょうか。舌にも食べかすなどの汚れは溜まるので口臭の原因となります。ただし歯ブラシでガシガシ磨くと傷つけてしまうので、舌専用のブラシでそっとお掃除しましょう。

口臭は放置することなくマメなケアを!

口臭

口臭はとてもデリケートな問題です。人から指摘されると傷つきますし、「自分だけは大丈夫」と思いたい気持ちは理解できます。しかし、放置すると歯周病が悪化したり、健康状態に関わる問題に発展したりすることも……。自分自身はもちろん、家族やパートナーの口臭が気になる場合は、できるだけオブラートに包んだうえで伝えてあげるようにしましょう。

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