歯ぎしりや食いしばりから歯を守ろう!マウスピースのすすめ
歯ぎしりや食いしばりには要注意!
歯ぎしりや食いしばりによる悪影響とは
歯ぎしりや食いしばりは、主に歯に大きなダメージを与えてしまうと考えられています。
歯へ大きな力が加わることによって歯がすり減ってしまう、また知覚過敏を引き起こす原因にもつながります。酷いときには歯が折れてしまうことや、過去に歯の治療をしたときの詰め物や仮歯などが取れてしまうことも少なくありません。
そして、歯ぎしりや食いしばりの影響は歯以外にも及びます。
例えば、筋肉の緊張による頭痛や肩こりは、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人の大半が経験しているといえるでしょう。ほかにも、噛み合わせに不具合が出ることにより、顔のシワやほうれい線の原因となることもあります。
さらに、歯ぎしりや食いしばりは顎関節症や歯周病などの病気とも深い関連があります。このように歯ぎしりや食いしばりは身体にさまざまな形で影響が出るため、対策をすることはとても重要だといえるでしょう。
歯ぎしり・食いしばりのセルフチェック方法
実は、歯ぎしりや食いしばりをしている人の中には自覚がないという人が少なくありません。周りに指摘されて初めて気付いたという人も多くいます。そこで、ここでは歯ぎしりや食いしばりのセルフチェック方法をご紹介します。
まずは、以下の項目に当てはまるものがあるかチェックしてみてください。
・朝起きたときに顎が疲れている
・仕事などに集中すると顎がだるくなる
・肩こりや頭痛に悩まされているが原因が分からない
・奥歯や前歯がすり減っている、あるいはひびが入っている
・頬の内側や舌に噛んだ跡が付いていることがある
・歯の詰め物や仮歯が取れてしまうことがある
・歯の位置が移動してきた気がする
・エラが張っている
・口内で下顎や上顎の骨が膨らんだり、出っ張っている
これらの項目に1つでも当てはまるのであれば、気付かないうちに歯ぎしりや食いしばりをしいている可能性があります。念のため歯科医院を受診してチェックしてもらうといいでしょう。
マウスピースの効果とメリット
歯ぎしりや食いしばりから歯を守るために推奨されているのが、マウスピースです。では、マウスピースにはどのような効果やメリットがあるのでしょうか。
まず、マウスピースを付けることで歯と歯が直接こすれ合うのを防げるため、歯のすり減りを軽減することができます。また知覚過敏などの防止になるほか、寝ている間の嫌な歯ぎしりの音も抑えられます。
さらに、マウスピースのゴムには歯にかかる負荷を吸収する効果があります。そのため、朝起きたときの顎のだるさを和らげることができ、また顎関節症の予防にも効果が期待できます。
そして、顎や口元の筋肉の緊張を軽減できるのも大きなメリットです。マウスピースを装着していると上の歯と下の歯の間に隙間ができるため、力が入りにくくなります。歯ぎしりや食いしばりの症状そのものが改善されるケースもあるといえるでしょう。
マウスピースの種類と洗浄方法・保管方法
マウスピースの種類には「ハードタイプ」と「ソフトタイプ」の2種類があり、それぞれで洗浄方法と保管方法が異なります。
洗浄方法
「ハードタイプ」「ソフトタイプ」どちらも同じ方法です。
装着後は水かぬるま湯で柔らかい歯ブラシで優しく洗います。熱湯は変形の恐れがあり、固い歯ブラシの使用や研磨剤が含まれる歯磨き粉やクレンザーの使用は表面を傷つけて細菌が繁殖し、臭いの原因となるので控えてください。
また、手洗いだけではなく漬け置きタイプの洗浄液で毎日5~10分の除菌をすると効果的です。洗浄液を使用した後はしっかりと洗い流しましょう。
保管方法
「ハードタイプ」は乾燥すると割れやすくなるため、入れ歯洗浄剤をいれた水の中で保管してください。
「ソフトタイプ」は吸水すると変形や劣化しやすくなるため、洗い終わったら水を切り、十分に乾燥させてからケースに入れて保管してください。
マウスピースは、しっかりとした手入れが非常に肝心です。手入れが不十分だと、マウスピースによって虫歯など、ほかの問題が引き起こされてしまいます。ハードタイプでもソフトタイプでも、常に清潔に保つことを心掛けましょうね。
マウスピースを使用して歯ぎしり・食いしばりから歯を守ろう
歯ぎしりや食いしばりは歯に大きな影響を与えますが、マウスピースを使用すれば大切な歯を守ることができます。歯ぎしりや食いしばりをしているという人は、ぜひマウスピースを使うことを検討してみてください。
しかしながら、きちんと合っていないマウスピースは症状を悪化させてしまう恐れもあるので、市販品ではなく歯科医院で自分にあったぴったりのマウスピースを作ることをおすすめします。
なお、マウスピースは常に清潔に保つことがとても大切です。必ず正しい洗浄方法と保管方法を確認したうえで使用するようにしてくださいね。