歯ぎしりが歯に与える影響で顔のたるみが起こる?

2017.08.07 healthHa・no・ne編集部

顔のたるみは歯ぎしりが原因で起こる?

口元

「ブラキシズム」とも呼ばれる歯ぎしりは、寝ている間にギリギリと音を立てて、上下の歯を打ち鳴らす症状のことを指します。

歯ぎしりが一時的な症状であれば、それほど悪影響を及ぼすことはありませんが、長期間にわたって症状が続くと、歯と顎に大きな負担をかけてしまいます。これが顔のたるみを引き起こす原因の1つとなるのです。

歯ぎしりが繰り返されるうちに、どんどん歯が削られていき、噛み合わせの乱れが生じます。噛み合わせが乱れている状態とは、上下の歯の噛み合う位置がズレているということ。この状態は片側の歯だけで食べ物を噛む「片側咀嚼」を起こしやすく、顔の左右どちらか一方が口元を中心にたるみやすくなるようです。

顔のたるみを引き起こす歯ぎしりの2大原因と、その対処法

・ストレス
歯ぎしりの主な原因はストレスです。日頃ストレスを抱えて生活していると、就寝中に歯ぎしりをすることで解消しようとしていると言われています。

ストレスには、身体的ストレスと精神的ストレスの2種類があります。身体的ストレスは寝不足や疲労、暑さ、寒さなどがあげられます。主に身体に直接的に悪影響を与えるものです。

これらはストレスを感じない環境を整備することで、改善が見込めます。寝不足によるストレスなら早めに就寝する習慣を身に付けたり、気温によるストレスなら適切な服装で体温を調節したりと、自分自身で解決できるケースが多いでしょう。

厄介なのは、精神的ストレスです。環境の変化をはじめ、友人や家族との関係などが原因でストレスを感じている場合、根本的な改善は難しいもの。精神的ストレスには自分に合ったリラックス方法を見つけることが重要です。それによって歯ぎしりの改善につながるかもしれません。

・噛み合わせ
噛み合わせがよい人でも歯ぎしりは見られるため、必ずしも噛み合わせの乱れが原因となるわけではありませんが、歯並びと噛み合わせが悪い人は比較的歯ぎしりが起こりやすいと言われています。また、虫歯などの治療で装着したクラウンやインレーによって噛み合わせが変化し、歯ぎしりを起こしてしまうこともあります。

元々の歯並びや噛み合わせが原因の場合、歯列矯正を行うことで歯ぎしりが改善する可能性があります。クラウンやインレーが原因の場合は、歯科医院で噛み合わせを正しい高さに調整することで、歯ぎしりが治まることもあるようです。

歯へのダメージを軽減する歯科用マウスピースがおすすめ

歯と顎へのダメージを軽減するには、歯科用のマウスピースを作成するのがおすすめです。寝る前に装着することで、歯ぎしりによる歯のすり減りや顎関節症の予防が期待できます。顔のたるみを防ぐためにも、ぜひ取り入れてみてください。

マウスピース作成費用:5~7千円(保険適用)

顔のたるみが生じる前に早めに対処しましょう

今回ご説明したように、慢性化した歯ぎしりは歯と顎に大きな負担をかけ、結果的に顔のたるみまで招いてしまうリスクがあります。手遅れになる前に、歯ぎしりが気になる方は早めの対処をおすすめします。特に効果的な対処法は、就寝前に歯科用マウスピースを装着し、歯と顎、両方のダメージを軽減させる方法です。かかりつけの歯科医院に相談してみるとよいでしょう。

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