雑に扱うと雑菌が大繁殖⁉ 歯ブラシの洗い方&置き方には要注意

2019.07.22 health小晴

歯ブラシの洗い方&置き方のNG例とは?

歯磨き後にさっと水で流して終わり

洗って立てかける



歯磨きの後は歯ブラシをさっと水で流し、歯ブラシスタンドに立てかけるだけ……そんな方は要注意!歯ブラシには口腔細菌をはじめとするたくさんの菌が付着しています。イギリスのマンチェスター大学の研究によると、普通の歯ブラシには1000万個以上の菌がいるとのこと。歯ブラシの洗い方が雑だと、それらはますます増殖してしまいます。

歯ブラシは綺麗に洗って乾燥させ、できるだけ雑菌が増殖しにくい状態に保ちましょう。使用後は歯ブラシに付着した汚れや歯磨き粉の残りなどを丁寧に洗い流し、水気を拭き取ってからスタンドに立てかける習慣をつけてください。

一つの歯ブラシスタンドを家族で共有している

家族共有



家族で一緒に生活している場合、一つの歯ブラシスタンドに複数の歯ブラシを置いていることもあるでしょう。しかし、この置き方では知らず知らずのうち毛先が触れ合うため、付着した菌がうつってしまいます。家族の誰かが虫歯や歯周病にかかっている場合は、虫歯菌や歯周病菌が他の家族にうつることもあるのです。

毛先が触れ合う状態にしておくことは、1本の歯ブラシをみんなで共有するのとほとんど同じようなこと。菌をうつし合うことのないよう、家族の歯ブラシはそれぞれ別の場所に置きましょう。

トイレの近くに置いている

トイレ



ユニットバスでトイレと洗面台が近い場合、歯ブラシをトイレのすぐ横に置くこともあるはず。しかし、トイレを流したときの水しぶきはユニットバスの中で飛び散り、目には見えずとも周囲に置いてある物の表面に付着しています。

アメリカ・アリゾナ大学の微生物学教授、チャールズ・ジェルバ博士は、「便器から90cm以内の場所に歯ブラシを置くのは、トイレに流した汚物を含んだ水で歯を磨くのと同じ」と語っています。トイレの水しぶきには大腸菌が含まれていることもあるため、食中毒の原因となる可能性も否定できません。歯ブラシをトイレのそばに置いている人は、今日からぜひ置き場所を変えてください。

お風呂場など湿度の高い場所に置きっぱなし

お風呂



「お風呂に浸かりながら歯磨きをするのが習慣」という人もいるでしょう。お風呂での歯磨き自体は悪いことではありませんが、そのために歯ブラシを浴室に置きっぱなしにしているのであれば問題です。

浴室などの通気性が低い場所は湿度が高く、雑菌が繁殖しやすい環境。そんな浴室に放置した歯ブラシは、まさに雑菌にとって格好の住処です。歯ブラシを使った後はお風呂場から持ち出し、常に乾いた状態を保てる通気性の良い場所に立てておきましょう。

旅行用歯ブラシを湿ったまま保管する

旅行用



トラベル用の小さなケースに入った歯ブラシも、通気性の悪さから雑菌の温床になりがち。特に、キャップをつけたまま湿った状態で放置すると、おびただしい数の雑菌が繁殖します。

旅行用歯ブラシを使った後は放置せず、歯ブラシとキャップ、ケースをよく洗って乾かしてください。完全に乾いてから保管するようにすれば、雑菌の繁殖をある程度抑えることができます。

歯ブラシをめったに取り替えない

取り換え



歯ブラシをめったに取り替えずに使い続けている場合、大量の菌が付着している可能性があります。同じ歯ブラシを使用する期間が長ければ長いほど、菌はどんどん増えていくのです。

「歯ブラシを取り替えるには毛先が広がってきたとき」という方は多いと思いますが、1日3回歯磨きをする場合、歯ブラシの替え時は1~3か月が目安と言われています。清潔な歯ブラシで歯磨きをしたいなら、参考にしてみてください。

正しい取り扱いで雑菌の繁殖を防ごう

清潔に



お口の中を清潔にする歯ブラシですが、取り扱いを間違えると簡単に雑菌の温床になってしまいます。「雑菌の塊」で歯磨きをすることにならないよう、歯ブラシの洗い方や保管方法には十分注意し、常に清潔な状態を保ちましょう。

【ライター紹介】 小晴(こはる)
小晴

出版社での美容雑誌編集、web制作会社でのライター業を経て、フリーライターとして活動中。「文章を通してひとの暮らしをよりよくする」をモットーに、美容からライフスタイルまで、女性向けを中心に幅広い分野の記事執筆を手がける。2018年より唐突にパーソナルカラーの世界にハマり、イエベメイクの研究に日々勤しんでいる。現在は化粧品検定1級の取得を目指し奮闘中。

Blog:https://koharu0401.amebaownd.com/

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