予防のプロ・歯科衛生士が実践!本質的な歯磨きの仕方~ちぃ先生の手記第15回~

2018.12.09 healthちぃ先生

ケアが不十分になりがちな自己流の歯磨き

「みなさんは歯を磨いていますか?」という質問をされた場合、おそらくほとんどの方がYESと答えるでしょう。しかし、「今の歯磨きの仕方で虫歯や歯周病の予防は完璧ですか?」と問われた際にYESと答えられる人がどれくらいいるでしょうか。理屈上では汚れをキチンと除去し、菌が繁殖しない清潔な口腔内環境を保てていれば、虫歯や歯周病にはならないはずです。そうではない場合、無意識に自己流の歯磨きになっていないかチェックしてみましょう。

たとえば、洗面台で鏡を見ながらではなく、テレビやスマホを見ながら何となく歯磨きをしていませんか?もしくは歯磨き時間をたった30秒くらいで終わらせてはいませんか?または歯ブラシがすぐにダメになるほど、力一杯ゴシゴシ磨いていませんか?そして、子どものころに教わった磨き方を大人になっても実践し続けてはいませんか?

上記の質問に対して1つでも当てはまる方は自己流の歯磨きになっている危険性が高いと言えます。口腔内の汚れをキレイに落とす正しいブラッシングとは、単に長時間歯磨きをすることではありません。自分の歯の磨き方を過信せずに、今一度正しいブラッシング方法を見直してみましょう。

歯と歯ぐきの境目をもっとも丁寧に!

ブラッシングに関しては一生懸命に歯の表面の中心部分を磨いている方が多く見受けられますが、実は歯の中心の広い面は唾液や舌で舐めることで汚れが拭えるので、丹念に磨かなくても大丈夫だと言えます!本当に磨いてほしいのは、歯周病菌が侵入しやすい歯周ポケット。ここは歯と歯ぐきの境目なのですが、歯は丸みを帯びて生えているため、歯ブラシが当たりにくく磨き残しが多く発生してしまう箇所なのです。

歯と歯ぐきの間を効率的に磨くためには、歯ブラシを歯ぐきの方向に斜め45度に傾け、そっと当てがってから細かく小刻みに動かす『バス法』がおすすめですよ。力一杯ゴシゴシ磨いてしまうと歯肉が傷つき抉れてしまったり、歯が削れて知覚過敏になってしまったりするので、羽でなでるように優しく磨いてください。歯周ポケットを磨きやすい毛先の細いものや、タフトブラシという毛束が1つで小回りの効くブラシを使用するのもおすすめです。

そして時間に余裕があればデンタルフロス(糸ようじ)で歯間も掃除しましょう。デンタルフロスを使用した後に匂いを嗅いでみてください。もしドブのような悪臭がする場合は、歯周病原菌が口の中に存在することを意味するので、よく掻き出してくださいね!

1人ひとりのお口に合った磨き方を

ブラッシング

1人ひとりお口の状況は異なるので、最適な歯磨きの仕方も異なります。たとえば、歯ブラシを横にしてくるくる円を描くように磨く『フォーンズ法』という磨き方があるのですが、これは握力が弱い方や乳歯の生えている子どもに適した磨き方です。「子どものころに歯医者さんで教わったから」と昔の磨き方のままでいることはありませんか?子どもと大人では歯の大きさや、罹りやすい歯周疾患も異なります。

自分の磨き方が正しい磨き方なのかどうかは、正直わからないですよね。なので、歯の検診も兼ねて一度歯科医院で診てもらいましょう。そこで歯科医師や歯科衛生士ら専門家にチェックしてもらい、まずは自分のお口に合った正しいブラッシング方法を学ぶことが大切です。そして、教わった方法をしっかりと普段のケアで実践しましょう。そうすることで初めて予防歯科につながるのです。

❤ちぃ先生から一言❤歯科衛生士のアドバイスを受け“脱自己流”を!

歯磨きを毎日きちんとしている人は多いかもしれませんが、きちんと磨けている人は実はそう多くないのです。歯のプロである歯科医師や歯科衛生士ですら虫歯になることもあるくらいなので(笑)。歯磨き自体は面倒なので、だんだん省略してしまったり、自己流の変わった磨き方になってしまっていたりする方が多いと思います。ブラッシングの時間だけでなく、力加減や動かし方なども歯科医院で診てもらい、歯科衛生士さんに正しい方法を教わるのがおすすめですよ。

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【ライター紹介】 ちぃ先生

ちぃ先生

歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。

・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~

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