口臭対策として注目される「舌磨き」で舌をきれいにするメリットと正しい方法

2019.08.09 healthHa・no・ne編集部

舌磨きが舌にダメージを与えてしまうのは間違った方法のせい?

舌磨きのもたらすメリットとは

舌磨き



舌磨きのメリットは、口臭予防にアプローチできることです。鏡を見てみたら、舌が真っ白……ということはありませんか?それは「舌苔」といい、口の中の細菌や食べ物のカス、唾液成分などからなっています。舌苔は細菌の温床であり、これを放置していると口臭がどんどんひどくなってしまいます。

そして、舌苔を取り除くために有効なのが舌磨きです。年代にかかわらず口臭で悩んでいる人は少なくありませんが、その原因の多くは口の中で大量に繁殖した細菌だと考えられます。そのため、舌磨きをすることで口臭が改善される可能性が期待できるでしょう。

さらに舌磨きをすると口の中で細菌が繁殖しにくくなるため、病気になるリスクも低減できるといえます。健康維持のためにも、舌が白くなっているのであれば舌磨きはするべきでしょう。

誤った舌磨きによるリスク

リスク



「舌磨きはしないほうがいい」という意見があるのは、間違った方法でおこなった場合にリスクがあるからです。舌苔はあり過ぎるのは問題ですが、多少あるのは自然なこと。それにもかかわらず舌苔を取り過ぎてしまうと、舌が傷ついて味覚障害につながる恐れがあります。

また舌苔を取り過ぎると、身体が自分自身を防御しようとして、逆に舌苔を増やすことがあります。舌苔が増えれば、当然雑菌も増えますよね。「舌磨きをしたら口臭が悪化した」という人がいるのはこのためです。

舌は、非常にデリケートな部位。だからこそ、無理に舌苔を落とそうとすると、傷ついてしまいます。舌磨きは、あくまで優しいケアを心掛けましょう。

舌磨きの種類【泡・ジェル・ブラシ・ガーゼ】

リスク



一口で舌磨きといっても、そのやり方にはいくつかの方法があります。それぞれの方法についてみてみましょう。

(1) 泡を舌に直にのせてケアする
細かい泡が、舌の上の菌を殺菌してくれます。

(2) 舌ジェルを使う
泡を使う場合と同様で、含有されている有効成分によって舌を殺菌することができます。舌ブラシは、舌磨きに適した仕様になっています。ブラシタイプとヘラタイプがあるので、好みに合わせて選びましょう。

(3) ガーゼを使う
やり方は、ガーゼを水に濡らして舌を後ろから前になぞるだけ。舌磨きグッズがないときも、ガーゼを使えば手軽に舌のケアができますよ。

正しい舌磨きの方法

アイテム



紹介したように舌磨きの方法にはさまざまな種類がありますが、最も一般的なのは舌ブラシを使う方法です。そこで、ここでは舌ブラシで舌磨きをする手順をご紹介します。
舌磨きをするタイミングは、起床後、歯磨きの前がベスト。歯磨きのように毎食後におこなう必要はなく、1日1回で十分です。

まずは舌をできるだけ前に出します。そして、水で濡らした舌ブラシで舌の奥側から前側へと優しくなぞっていきます。力の目安としては、約100グラム……イメージしにくいかもしれませんが、かなり弱い力です。なお、このとき奥の方まで舌ブラシを入れると嘔吐反射で吐き気を催すことがあるので気を付けましょう。

終わったら、舌ブラシや鏡を見て舌苔が落ちているかを確認してください。ある程度落ちていれば、それでOK。舌ブラシをしっかりと洗って、舌磨き終了です。

舌磨きをするときの注意点

起床後



舌磨きが逆効果になってしまう人が多いのは、歯ブラシを使ってしまうためだといえます。しかし、硬い歯を磨く目的で作られている歯ブラシは舌磨きには向きません。必ず舌のために作られた舌ブラシを使うようにしましょう。

また、なかなか舌苔が取れないとついゴシゴシ磨きたくなってしまいますが、これはNG。舌を傷つけないためにも、ブラシを行ったり来たりさせることはないようにしてください。

口臭予防に活用したい!正しい方法で舌磨きを

歯ブラシ



舌磨きは、口臭で悩んでいる人には特におすすめです。舌磨きに関するネガティブな意見もありますが、正しい方法でおこなうことが大切でしょう。ぜひ舌磨きグッズを購入して、今日からでも舌ケアを始めてみてはいかが?

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