歯科衛生士が解説!ストローを使う?身近で簡単な「着色汚れ」を防ぐコツ5つ~ちぃ先生の手記第84回~

2019.10.12 beautyちぃ先生

白く美しい歯をキープするのは着色汚れをケアしよう

着色汚れが起こるメカニズム

メカニズム



「ステイン(Stain)」とは英語で「しみ・汚れ・染色」という意味です。歯科においてステインという用語も「歯の表面についた着色汚れ」のことを指します。まずは、着色汚れがついてしまうメカニズムをお話したいと思います。

歯の表面には唾液のタンパク質でできている「ペリクル」という薄い膜があります。ペリクルには歯の表面を保護し、再石灰化を促す働きがあるのですが、歯に食べ物や飲み物の着色成分が残っていると、ペリクルは着色汚れを巻き込んで歯の表面に付着してしまう恐れがあります。これを日常的に繰り返していると、着色成分も累積して増えていき、目に見える歯の黄ばみに繋がると考えられています。

しかしペリクルの再石灰化がなければ、歯は溶け続けて虫歯になってしまうため、まずは口の中に着色成分を残さないようにすることが大切と言われています。

誰でも簡単にできる「着色汚れ」を防ぐコツ5つ

着色汚れの予防



歯の着色汚れを防ぐために気をつけたいコツを5つご紹介します。
生活する上でこれらのことに気を配ってみましょう!

(1)着色しやすい食べ物や飲み物などの摂取を避ける

着色成分が口の中に残ることで着色汚れを招くと言われています。そこで着色しやすい食べ物や飲み物の摂取を避けるよう意識しましょう。着色しやすい食べ物や飲み物には、コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーなどがあげられます。例えば喉が渇いたと感じたとき、紅茶やコーヒーではなく水を飲むなど、着色汚れが気にならないものに置き換えるといいでしょう。

かといって「色のついたものは絶対に食べない!」と考えてしまうと、栄養が偏ってしまいがち。色の薄い食べ物や飲み物を選ぶように意識することから始めてみては?

(2)食後すぐにうがいをする

食事ごとに毎回、歯みがきをするのはハードルが高いと感じる方が多いようですが、うがいならいかがでしょう。水でうがいをするだけでも着色汚れを防ぐ働きが期待できますよ!

食事をすると口の中が酸性に傾くため、そのままの状態では歯の表面が少しずつ溶け出してしまうと言われています。そのため水でうがいすると口の中が中性に近くなるので、歯が溶け出すことを一時的に対策できると考えられています。また再石灰化の際に着色が起きやすいので、着色成分を洗い流す働きも担っています。

(3)ステイン汚れに働く成分配合の歯みがき粉で丁寧に磨く

着色汚れを浮かす働きのある成分が配合されている歯みがき粉を使ってオーラルケアするのもいいでしょう。

食後の歯みがきは細かく動かすようなブラッシングを意識してください。特に着色汚れがつきやすい前歯の裏は、着色を浮かす作用のあるポリリン酸などの成分が配合された歯みがき粉でみがくようにしましょう。

(4)コーヒーや紅茶を飲む時はストローを利用する

色のついた飲み物を飲むときに、色素が歯につかないような工夫をするのもポイントです。アイスコーヒーやアイスティーなどを飲むときはストローを使用して、なるべく歯につかないようにしましょう。

(5)タバコは控えてどうしても吸いたい場合は電子タバコを

喫煙はヤニによる汚れの直接の原因です。また血管を収縮させたり、歯茎の腫れの原因になったりと歯周病の原因にも繋がりますので、禁煙するのが理想的です。

とはいえ、いきなりの禁煙は難しく「やめたくてもやめられない」という方もいますよね。どうしてもタバコを吸いたい場合は、電子タバコに切り替えてみてください。タールの含まれていない電子タバコは、ヤニの沈着が少なくなります。

歯に着色汚れがついた時どのようにケアするの?

PMTC



歯に茶色い着色汚れがついてしまった場合、歯科医院のPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaningの略称)の施術が好まれます。PMTCは基本的には保険適用外で行われますが、歯周病や虫歯の治療に関係する場合には保険適用で行えることがあります。

PMTCは、高速エンジンのついた機械でポリッシングをすることで、歯の表面に着色汚れを付着させていたペリクルを除去する働きが期待できます。これは自宅で歯みがきをするだけでは取り除くことが難しいのですが、PMTCによるペリクルの除去によって表面にプラークがつきにくくなるのもメリットのひとつです。

ステイン


❤ちぃ先生から一言❤コツを覚えて、キレイな歯を目指しましょう!

着色汚れを防ぐには、できるだけ着色成分を口の中に残さないことが大切です。そのためにも、こまめなうがいや歯みがきがポイントといえます。食べるものを考えるときに少しだけ着色成分について考え食後のケアを行うなど、ぜひ今日から実践してみてくださいね!

【ライター紹介】 ちぃ先生
ちぃ先生

歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。

・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
・ちぃ先生の手記まとめPART2 ~美容テク&お口の健康講座~

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