お口年齢は何歳?口元のエイジングケアで若見えを叶えよう~ちぃ先生の手記第103回~
口年齢の測り方をレクチャー
お口のエイジングケアとは
美しく年をとるための考え方や対処法として、女性の間で関心が高まっているエイジングケアの考えは、お口にも当てはまります。
製薬会社が40代女性に行った調査によると、加齢による変化が気になる場所として40.2%が「歯や歯ぐき」と回答しています。約半数の女性が口もとの変化を気にしていると考えられるのです。
特に年齢を感じるポイントとして「歯ぐき下がり」が挙げられます。歯ぐきが2mm下がっている状態と3mm下がっている状態では、マイナスの印象を抱く比率が2.5倍にもなるというデータも。たった1mmの差で、印象に大きな違いが生まれることがわかりますね。このことから、お口のエイジングケアには歯ぐきのケアが重要だと考えられているのです。
また同調査によると、自身の口もとに生じる事象で避けたいものトップ3は「歯の黄ばみ」63.1%、「歯ぐき下がり」48.5%、「歯並びの悪さ」47.6%でした。このように歯の色を白く保つことも口元のエイジングケアとして大切でしょう。
お口年齢チェックをしてみよう
お口の状態が周囲に与える印象を知り、「自分のお口年齢は何歳ぐらいなのか」と気になってきた方も多いのではないでしょうか?
気になる方は、口腔年齢の測定検査をしてみましょう。測定検査は大学病院や歯科医院で実施されているところもあります。検査項目は主に、歯数、歯周病検査、唾液量、咬合力、飲み込み力(嚥下力)、口腔カンジダ菌測定の6つ。
「検査を受けに行く時間が取れない」「すぐに目安を知りたい!」という場合は、簡易的なエイジングチェックもできますよ。下記の項目で、自分に当てはまるものがあるかをチェックしてみてください。
・口臭がある
・食事には必ず水分が必要
・コーヒー、紅茶、赤ワインなどをよく飲む
・歯の隙間が広くなり、食べ物が挟まる
・歯ぐきが下がり、歯が長く見える
・周囲からの口元への視線が気になる
・唇や口のまわりにシワがある
・硬いものを食べると顎が疲れる
・口角が下がっている
当てはまる項目が多いほど、お口年齢が老化しているリスクがあります。たくさん当てはまった場合はお口のエイジングケアに力を入れてみてくださいね。
お口のエイジングケアをするにはどうすればいい?
お口のエイジングケアにはさまざまな方法が考えられます。歯科医院で歯のホワイトニングや歯肉ピーリングを受けることなど……。また自分で歯肉や唾液腺をもみほぐし唾液の出を促すことも、口腔年齢を若く保つために大切でしょう。唾液には、虫歯や歯周病をケアする、消化を助ける、口の中を清潔にするなどのさまざまな働きが期待できます。
最近では、デンタルサプリメントという、口腔内に不足しがちな栄養を適切に補給するサプリメントを処方している歯科医院も。歯ぐきの構造は肌とよく似ていて、内側はコラーゲンで満たされた結合組織、外側はターンオーバーが盛んな上皮組織です。そのため、サプリメントで内側からケアすることも重要だと考えられているのです。
また、デンタルエステを積極的に取り入れている歯科医院もあります。歯肉や口腔内のケア、歯のクリーニングなどを包括的に行ってくれるので、定期的に通うことでエイジングケアにつながるのです。
いつまでも若くきれいでいるために、お口のエイジングケアも大切です。なかでも歯ぐき下がりや歯の黄ばみなどは気をつけたいポイントですね。
お肌のエイジングケアと同じように、お口のエイジングケアも地道な積み重ねが大切。ケアの積み重ねで若々しい口元をキープできるようにしましょうね!
【ライター紹介】 ちぃ先生
歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。
・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
・ちぃ先生の手記まとめPART2 ~美容テク&お口の健康講座~