LION、2017年1~3月期で2年連続最高益の秘密は歯科グッズの売上UP!?
歯科グッズがLIONの売上を牽引!
歯科グッズや洗剤などの生活用品を中心に製造販売するLIONが、1~3月期では2年連続で最高益となりました。前年同期比でみると連結決算では純利益が26%も増加の47億円。
この業績好調の背景には、付加価値を高めたラインナップの売上が好調で、原材料価格の高騰や広告宣伝費の増加による出費を上回ったことがあるようです。特にタイや韓国で同社歯ブラシの需要が高まっているとのこと。オーラルグッズでもJAPANブランドは強いんですね。
売上好調な歯科グッズってどんなもの?
0~2歳を対象にして小児科医師と共同開発した高機能な子供用歯ブラシ「クリニカ Kid’sハブラシ」は、持ち手の部分に超柔らかな素材を採用したので、曲がりやすくて折れにくい歯ブラシを作成。子供が歯ブラシを口に含んだまま転倒したときの衝撃を95%の低減してくれます。これなら子供にも安心して持たせられます。
「クリニカ Kid’sハブラシ」
また、「システマ ハグキプラス」という衰えた歯茎を修復して歯周病を防ぐことが期待できる歯磨き粉の売上も好調。この製品には歯周病の予防に効果的な3つの成分が配合されています。歯茎の修復を助けてくれるアラントインという組織修復成分。歯周病の浸透殺菌の効果が期待できるIPMP(イソプロピルメチルフェノール)という殺菌成分。歯茎の腫れや出血を防いでくれるトラネキサム酸という抗炎症成分。これらの成分が歯周病から歯茎を守ってくれます。
「システマ ハグキプラス」
売れ行き以外にも業績好調の理由があり、シャンプーや洗剤を入れる容器の原価を下げたことで、営業利益率7.4%を達成。ちなみに営業利益は17%増の67億円です。
歯科グッズの需要は今後も高まる!?
近年、口腔内のトータルケアに関する意識が高まってきており、歯科グッズの市場拡大が予想されます。口腔ケア関連製品の国内市場も、2017年は3,973億円になると予測されています。なかでも歯磨き、歯周病予防、ホワイトニング関連の市場は拡大傾向です。その他、介護者をターゲットにした製品に関しても、要介護者の増加とともに市場の拡大が予想されています。