QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を高めるためにできる口腔ケアとは?
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)は生活の質
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)は、わたしたち人間が、人間らしい生活を送り、自分自身の人生が幸福であると感じているかを推し量る概念を指します。
歯科の分野では、虫歯や歯周病になり、歯に痛みが出たり、歯を失ってしまうと口腔内における悩みが発生することが、QOLを低下させてしまう原因になります。
その他にも、歯茎から血が出る、かみ合わせが悪いなどさまざまな理由で日常生活の質が低下してしまい、美味しいはずの料理を美味しいと感じなくなってしまったり、ときには全身の健康も損なってしまうこともあるので、日頃からQOLを維持できるような口腔ケアをすることが大切になります。
QOLを高めるためにできる口腔ケア
日頃の口腔ケアはQOLに大きな影響を与えます。しっかりとケアすることで歯の健康を守り、QOLを高めることができます。
セルフケア
歯磨きやデンタルフロス
QOLを高めるために自分でできることといえば、歯磨きやデンタルフロスによる日常的な歯のメンテナンスです。歯の表面を磨くだけではなく、歯と歯の間や歯と歯茎の間もしっかりと磨く習慣をつけてください。
また、歯磨きだけでは落とすことができない歯と歯の隙間のプラークをデンタルフロスでしっかりと落とすなど、徹底してケア行うことで虫歯や歯周病というトラブルを予防し、QOLを高めることができます。
食生活の改善
歯を丈夫に保ってQOLを高めるためには、食生活を見直すことが重要です。歯を丈夫に保つというと、カルシウムをたくさん摂ればよいと考える人も多いと思いますが、カルシウムだけでは歯は丈夫になりません。
タンパク質やビタミン、カルシウム、リンなどの歯を構成するために大切な栄養素をバランスよく摂ることで、歯を丈夫にすることができQOLを向上させる結果へとつながります。
生活習慣の改善
早食いをする習慣や、間食をする習慣などはありませんか? これらの生活習慣は、虫歯や歯周病になるリスクを高めてしまいQOLを低下させてしまう原因になります。
早食いは唾液がしっかりと分泌できなくなるため、口腔内を清潔な状態で保てなくなります。間食は、脱炭する時間が多くなり口腔内が長時間酸性の状態になるので、菌が繁殖しやすい口内環境になる原因です。
このような生活習慣を改善することは、口内環境を健康的な状態に戻すことにもつながるので、虫歯や歯周病になりづらくなりQOLを高めることができます。
プロフェッショナルケア
症状や口腔の状態に合わせたケア
セルフケアに加えて歯科医院で定期的にプロフェッショナルによる口腔ケアをすることは、QOLの向上に大きく影響するので、定期的に歯のメンテンナンスを受ける習慣をつけましょう。
歯科医院ではメンテナンスを受ける頻度は最低でも年に3から4回をおすすめしています。虫歯や歯周病に限らず、歯並びや、口臭などあらゆる症状や口腔内の状態に合わせたケアができるため、QOLが低下してしまう根本的な原因を取り除くことができます。
フッ素塗布
虫歯が脱炭と再石灰化のバランスが乱れることで発生しますが、歯科医院で行うことができるフッ素塗布をすることで、脱灰を抑えることができ、虫歯になるリスクを減少させ、将来的にQOLが低下してしまう可能性を低くすることができます。
口腔ケアを徹底してQOLの低下を防ぎましょう
このように日頃からセルフケアや歯科医院でメンテナンスを受ける習慣をつけることは、将来的に発生する口腔における悩みを予防することにつながり、同時にQOLの低下を防ぐという結果に結びつきます。
虫歯や歯周病、歯並びの乱れ、口臭などに悩まされているという人は、ぜひセルフケアをする習慣や正しい食生活や生活習慣、歯科医院を受診しメンテナンスをする習慣を身につけて、QOLが低下しないよう意識して生活をしてみてください。