味覚障害の原因・ケア方法を徹底解説

2017.09.05 healthReiko Okabe

味覚障害の原因は多岐にわたる!

舌炎

味を感じている器官は舌の表面にある“味蕾(みらい)”です。この器官が正常に働くことで5つの味を感知することができています。しかし、舌の表面に炎症が起き、“舌炎”となります。炎症によって舌の表面が赤くなり、味蕾で味を感じることができなくなることがあると考えられています。

舌炎が起きる原因はさまざま。主に入れ歯や矯正器具などが舌に接触して傷になる、詰め物や被せ物の形が合わず舌の粘膜を傷つけてしまうことで炎症が起き舌炎となります。

舌苔がつきすぎている

みなさんの舌には、白い苔のようなものがついていることはありませんか?それは舌苔と言われ、口腔内の古くなった粘膜が剥がれ落ちたり、舌の乳頭の間に細菌や食べカスが付着したりしているものです。

舌苔が舌につくのは正常な状態で誰にでもあるでしょう。しかし、免疫力が低下して口腔内の細菌が増加すると、舌苔の付着量が増え、味覚障害を起こす原因になることも考えられています。

味は味蕾が味刺激を受け取ることで感じることができますが、舌苔がびっしりとついてしまっていると、味刺激が味蕾まで届きにくくなってしまうのです。

亜鉛不足

舌はとても細胞分裂が盛んで、亜鉛の力を借りて細胞分裂を繰り返しています。そのため、亜鉛不足なると正しく細胞分裂が行えなくなってしまい、味を感じている味蕾が不具合を起こし味覚障害になってしまうことがあると考えられています。

原因に合ったケア方法を解説!

舌炎:“歯科医院でメンテナンス”

入れ歯や矯正器具、詰め物や被せ物などが原因で起こった舌炎は、一度炎症が治まったとしても再発する可能性が高いので、早めに歯科医院で入れ歯や矯正器具、詰め物、被せ物などのメンテナンスを行いましょう。

位置や形を調整することで、舌との接触を避けることができる場合があります。まずは歯科医師に味覚に異常が起きていることを相談してみてください。また、定期的に歯科医院でメンテナンスを行う習慣を付けることも舌のトラブル防止につながります。

舌苔がつきすぎている:“免疫力を高めつつ舌のケア”

免疫力を高めるためには、適度な運動をするのがおすすめ。ジョギングやウォーキングなどをすると代謝がよくなり、免疫力も高まると考えられています。

同時に舌のケアも行いましょう。市販されている舌専用クリーナーなどを使い、表面に溜まった舌苔を取り除きます。歯ブラシでも取り除くことができますが、舌を傷つける可能性があるので、なるべく舌専用クリーナーを使ってケアしてください。

亜鉛不足:“食事に亜鉛を多く含むものを取り入れる”

現代人はコンビニ弁当、インスタント食品、過度なダイエットなどが原因で、普段の食事を疎かにしてしまいがちです。特に食事を抜いた過度なダイエットは、肉や魚など多くの亜鉛が含まれる食事を摂ることができないため、亜鉛不足になりやすいと考えられています。

そのため、なるべく亜鉛を多く含む牛肉を食事に取り入れるようにしていきましょう。牛肉は人のカラダでは作ることができない“必須アミノ酸”を多く含み、亜鉛やタンパク質などの栄養も含まれています。同時に野菜や魚なども取り入れて、バランスのよい食生活を意識してください。

舌のトラブルが起きた原因に合わせたケアをしましょう!

このように味覚障害が起きる原因はさまざまなので、原因に合わせてケアをすることが大切です。まずは、歯科医院や口腔外科などで味覚障害が起きた原因を把握し、それに合わせたケアを行いましょう。

また、今回紹介した原因の他にも色々な原因が考えられるので、耳鼻科や味覚専門外科などで本格的な味覚検査などをするのもおすすめです。

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