9月24日は 「歯科技工士記念日」~今日は何の日シリーズ第4回~ 

2017.09.24 newsHa・no・ne編集部 編集長I川

日本歯科技工士会誕生50周年の2005年に制定

ご存知でない方もいるかもしれませんが、歯科技工士とは歯科医師の指示をもとに入れ歯などの義歯や銀歯・差し歯などの補綴物の製作・加工を行う医療系技術専門職です。つまり、治療に必要な歯科技工物を作成するという“歯科医療にとって不可欠な存在”だと言えるでしょう。

そんな歯科技工士に求められるのは、科学的知識に裏打ちされた丁寧で正確な技術です。歯科技工物は人の口の中に入るものなので、当然ながら健康に危害を加えることがあってはなりません。そのため、手先の器用さ以上に、“コツコツと努力する根気強さ”であり、知識も技術も“精確”(精密で正確)であることが大切です。そんな歯科医療を裏側で支える縁の下の力持ち的な存在が歯科技工士だと言えます。

それではここで歯の記念日シリーズ恒例の今日が記念日に制定された理由について触れたいと思いますが、今回は残念ながらお決まりの語呂ではありません(笑)。歯科技工に関する知識・技術の進歩を目指し、歯科医療や口腔保健などの増進に寄与することを目的とする「公益社団法人日本歯科技工士会」が2005年に法人誕生50周年を記念して制定。歴史と歯科医療に関する想いが込められた厳かな1日であり、記念日がいつも語呂で決まると考えていたI川も恐縮する理由でしたね(笑)。

裏方で多くの人のお口の健康を支える歯科技工士

導入文でも少し話題に触れましたが、歯科衛生士は意外にも多くの方がお世話になっている職業だと言えます。なぜなら「虫歯になった」「歯が抜けた」などの場合に使用される歯科技工物は、歯科技工士の手によって作成されているからです。つまり、歯医者で一度でも治療を受けた経験がある方は、歯科技工士がつくった歯科技工物をお口の中に入れている可能性が高いと言えるでしょう。

厚生労働省が発表した「平成28年歯科疾患実態調査」によると、治療済みの歯、失った歯を含めた各年代の虫歯の本数の平均は、15~24歳で3.1本、25~34歳で7.4本、35~44歳で12.1本と年を経ることに数値が上昇しています。15~24歳の平均で3.1本が虫歯という事実からもわかるように、ほとんどの人が虫歯に罹患した経験があるのです。理想とされるカリエスフリーを継続できている方も中にはいますが、ごく少数に限られてしまうというのが現実だと言えます。

もしお口のトラブルがゼロになるとしたら、歯科技工士が活躍する場面もなくなってしまいますが、現時点では職が奪われてしまう心配は無用のようです。むしろ、より多くの方がお口の健康を心がけて予防歯科に取り組むようにならなければ、歯科技工士の忙しなく業務に追われる日々が続くことになります。

お口の中の歯科技工物を改めて確認する1日に

9月24日の歯科技工士の日を機に、いつもはあまり意識しないであろうお口の中の(銀歯や差し歯、入れ歯などの)歯科技工物に注目してみるといいかもしれません。現在治療中の方はもちろんのこと、昔の治療痕がある方も、歯科技工士の活躍によって今のお口の健康が保たれていることを改めて実感できるでしょう。

お口の健康を意識してまずは虫歯などの病気にかかることを未然に回避することが何よりも大切ですが、かかってしまった後に適切な治療を受けることも同様に大切です。そして、私たちが安心して治療を受けられるのも歯科医療の裏方として活躍している歯科技工士の方の存在があることを忘れてはならないでしょう。私I川も4本ある自身の虫歯痕を確認しながら、歯科技工士の方の仕事に感謝しつつ、これ以上お世話になることもないように祈りましょう(笑)。

次回の今日は何の日シリーズ第5回は、10月8日の『入れ歯ケアの日&奥歯の日』です。え?まさかの記念日被り?(笑)とつっこみたくなりますが、くわしくはまた2週間後に説明することとします♪

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【プロフィール】 編集長I川

編集長I川

スポーツメディアの編集部から転職し、2014年にフリーセルに入社したエディター。200社以上のWebサイトライティングと20社のコンテンツマーケティングに携わった経歴を持つ。自身で執筆するよりも編集することを好み、一次情報に付加価値を加えてより魅力的な情報にして発信することを信条としている。Ha・no・neに携わるようになってから自身の歯の着色が気になるようになったが、毎日のコーヒーと3日に1食のカレーを食べる習慣はどうしても止められないようだ。

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