歯磨きをサボる代償とは!?天然歯を残すためにできることとは?

2017.09.26 health渡辺蘭

歯磨きをサボる代償

虫歯ができる

歯磨きをサボる代償の代表的なものは、虫歯ができることです。きちんとしたケアがなされていないと歯と歯の間や歯と歯ぐきの間に食べカスが残ります。普段私たちが口にする食べ物の多くには、糖分が含まれていますが、当然、食べカスにも糖分があるのです。

虫歯菌はこれらの糖分を酸に変える働きを持っています。そして、酸の働きにより、歯を構成している重要な成分“カルシウム”と“リン酸”が溶け出してしまう“脱灰”が起きるのです。この現象を初期虫歯といいます。

さらに放置すると、歯に完全に穴が空いてしまい虫歯の状態になります。つまり、歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間に残った糖分が虫歯を引き起こす原因となるのです。

歯が黄ばむ

コーヒーや赤ワインのような色の濃い食べ物を摂取すると歯に着色し、徐々に黄ばみます。つまり、歯磨きで歯に付着した着色汚れを取り除いています。しかし、歯磨きをサボると、徐々に歯に着色汚れが蓄積し、最終的に黄ばんだ歯になってしまう可能性が高まるでしょう。

歯周病になる

歯に影響を及ぼすのは、虫歯菌だけではありません。口腔内に存在する細菌の中には、将来的に歯を失う原因となりうる“歯周病菌”が存在します。歯周病菌も虫歯菌同様、糖分をえさにして増殖します。数を増やした歯周病菌は歯ぐきを侵食し、最終的に歯を失ってしまう原因になるのです。

口臭が発生する

歯磨きをサボり続け歯周病になると口臭が発生します。これは歯周病菌が発生させるメチルメルカプタンという揮発性化合物が原因。腐った玉ねぎのような香りを放つ成分で、マウススプレーなどを使いマスキング効果により口臭予防したとしても、原因である細菌の働きを止めない限りニオイが発生し続けるのです。

また、歯周病が悪化し歯槽膿漏になると、増殖した細菌と膿が原因でさらに強烈なニオイが発生するようになります。

天然歯を残すためには?

丁寧な歯磨き

将来的に天然歯を残すためには、丁寧な歯磨きが不可欠。最近はさまざまなオーラルケアの方法が開発されていますが、その基本が歯磨きであることは間違いありません。歯磨きにより、歯垢を掻き出すことは歯を清潔に保つための第一歩なのです。

毎日丁寧に歯磨きをして虫歯、歯周病、口臭のもとになる歯垢を取り除く習慣を身につけましょう。

フロスや歯間ブラシを使う

歯磨きをする習慣が身についたら、次はデンタルフロスや歯間ブラシなどにチャレンジしてみましょう。ブラッシングのみのケアには限界があります。特に歯と歯の間は歯ブラシでは入り込めない箇所もあり、虫歯になりやすい部分です。

デンタルフロスや歯間ブラシは、歯ブラシが掻き出すことができない細かな部分の歯垢を掻き出すのに最適。口腔内全体の歯垢除去率が格段にUPするため、将来的に天然歯が残る確率もグンと上昇します。

禁煙する

喫煙が健康に悪影響を及ぼすことはご存知の方も多いと思いますが、実は歯にも重大な悪影響を及ぼします。タバコに含まれている有害物質“ヤニ”は、歯に付着すると、虫歯菌を吸着しやすくなります。さらに同じ有害物質“ニコチン”は唾液量の分泌を少なくする働きがあるため、再石灰化される働きが弱くなり、虫歯になりやすくなるのです。

歯磨きとその他のケアの掛け合わせを実践しよう

歯磨きをサボる代償は言わずもがなですが、歯を長く健康な状態で保つためには他のケアとの掛け合わせも重要になります。毎日の積み重ねこそが大切なので、サボることで自分の健康に大きな影響を及ぼすことをきちんと意識しましょう。将来のお口の健康はケアの積み重ねにかかっているのです。

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