洗口剤と液体歯磨きの違いとそれぞれの正しい使い方
洗口剤と液体歯磨きの違いとは?
洗口液も液体歯磨きも、マウスウォッシュやデンタルリンスと呼ばれており見た目も似ているのですが、ボトルの裏にはちゃんとどちらであるかが記載されています。わかりにくい場合は、ラベルをしっかりチェックしてみてください。洗口液と液体歯磨きには、それぞれ次のような役割があります。
洗口液
虫歯や歯周病の原因となる細菌の繁殖を抑えたり、乾燥を防いだりしてくれます。主に口臭予防に大きな効果があります。またお口の中の洗浄効果があり、歯磨きの仕上げや長時間歯を磨くことができない場合などに使用されます。
液体歯磨き
名前の通り、歯磨き粉を液体にしたもの。こちらで口をゆすいだあと、ブラッシングをします。口腔内のすみずみまで行きわたりやすく、研磨剤が含まれていないので、ペーストタイプと比べて歯を傷つけにくいというメリットがあります。
洗口剤の正しい使い方
洗口剤は日中は人と会う前のエチケットとして使用したり、忙しくて歯磨きできないときに口の中をサッと洗浄したりするのに便利です。また、夜寝る前に洗口剤を使用することで就寝中の細菌の増殖が抑えられ、翌朝の口臭やネバつきが軽減します。
使用方法はとても簡単。洗口剤を口に含み、20~30秒ほどクチュクチュとゆすぎます。一部だけではなく、お口全体にしっかりと行きわたるように意識しましょう。吐き出した後は効果を残すため、水でゆすがないほうが良いでしょう。ただ、味が気になる、口の中がスースーするなど、違和感があるときは軽くすすぐようにしましょう。歯磨きの仕上げに使用することをおすすめします。
液体歯磨きの正しい使い方
ブラッシングの前に口に含み、洗口剤と同じように20~30秒ほどクチュクチュとお口全体に液を行きわたらせます。その後歯ブラシでしっかりブラッシングを行い、水でゆすぎましょう。このとき少量の水で軽めにゆすいだほうが、液体歯磨きに含まれる有効成分が口腔内にとどまりやすくなります。
ただし、使用方法はものによって異なる場合があります。口に含んだままで歯を磨くのか、吐き出した後で歯磨きするのかなど、容器の用法を確認するようにしましょう。
洗口剤と液体歯磨きを使用する際の注意点
お手軽に口腔ケアができて便利なマウスウォッシュですが、使用するときには注意点があります。しっかりと望んだ効果を出すためにも、ぜひ以下をチェックしておいてくださいね。
あくまで補助道具として使用する
洗口剤や液体歯磨きには殺菌作用などの効果があるものも多いですが、歯や歯ぐきに付着したプラークはゆすぐだけでは落としきれません。毎日必ず歯ブラシやフロスを使用して、すみずみまで清掃するようにしましょう。
また、洗口剤や液体歯磨きは研磨剤を含まないため、ステインなどの着色汚れまではきれいにできません。着色汚れをケアしたい場合は、研磨剤を含むペースト状の歯磨き粉を使用するか、歯科医院でクリーニングを受けるようにしましょう。
医薬部外品と化粧品の違い
マウスウォッシュは、薬効成分を含む医薬部外品と薬効成分を含まない化粧品とに分けられています。医薬部外品のマウスウォッシュは、虫歯や歯周病の原因菌の増殖を抑えてくれるはたらきがあります。化粧品の場合はそういった効果がなく、口臭を別の香りで緩和させたり口の中に潤いを与える働きをしてくれたりします。
一時的な口臭予防の場合は化粧品でもいいかもしれませんが、虫歯や歯周病予防を目的として使用するならば医薬部外品を選ぶのがいいでしょう。
入っている成分に注意
医薬部外品のマウスウォッシュの場合、さまざまな化学物質が含まれていることがあります。その中でも次のようなものには気をつけましょう。
・アルコール成分
スッキリさせる効果のために含まれていますが、アルコールは刺激が強いうえに口の中を乾燥させてしまいます。口の中が乾燥すると逆に口臭が発生する原因にもなるので、できればノンアルコールタイプのものがおすすめです。
・ラウリル硫酸ナトリウム
合成洗剤などにも含まれている成分で、強い洗浄力があります。歯磨き粉やシャンプーにも含まれている化学物質ですが、粘膜に炎症を起こす可能性もあるので敏感な方は注意が必要です。
洗口剤と液体歯磨き、それぞれの特長や注意点を知って、効果的に毎日のセルフケアにプラスしていきましょう!