海外旅行の前に歯科検診をおすすめするワケ

2017.12.30 healthオオタカ

海外へ行く前に歯科検診を受けるべき理由とは?

特に長期で海外へ行く際は、渡航前の歯科検診は必須。なぜならいつも通う歯科医院の診療が受けることができず、緊急事態が発生した際も海外の歯科医院に通うことになるからです。それでは、なぜ海外へ行く前に歯科検診を受けるべきなのか、その理由を1つひとつ確認していきましょう。

理由1:歯科診療には海外旅行保険が利かない

海外へ行くときに海外旅行保険に入る人も多いと思いますが、ほとんどの海外旅行保険では歯科診療がカバーされていません。そのため、急に歯が痛んで現地で歯科治療を受けると高額な費用を支払うことになります。長期の渡航で日本の住民票を外している場合は、完全な全額負担となります。

理由2:日本の保険が適用されても高額になる

海外へ行く期間が1年未満であれば住民票はそのままのため、日本の健康保険は適用されます。とは言っても、保険で支払われる額は「日本で同じ治療を受けた場合の費用」を基準に計算されます。日本と海外では歯科診療の値段は大きく異なるため、場合によっては費用が高額になることも考えられるでしょう。

理由3:日本の歯科診療と異なる場合がある

日本と海外の歯科診療は同じではありません。特に渡航先が発展途上国である場合には医療水準が低いことがあります。日本であれば十分に治療できる歯を抜歯されてしまうということも、十分にあり得るのです。

理由4:言葉が通じず意思疎通ができない

渡航先の言葉が流ちょうに話せるのであれば問題ありませんが、ほとんどの人は思うように意思疎通ができないと思います。ショッピングなどでは問題なくても、治療を受けるときに言葉がわからないのは大問題ですよね。通訳をつけるという方法もありますが、やはり日本で治療を受けるほうが安心だといえるでしょう。

理由5:予約が取りにくい場合がある

日本では多くの歯医者があるため、どこに行っても予約が取れないということはほとんどありません。しかし、歯医者が不足気味の国は多いもの。特にヨーロッパ諸国ではすぐに歯医者の予約が取れないことが多いので、歯の痛みを長期間我慢しなければいけなくなります。

理由6:気圧の変化で歯が痛くなることも

普段は歯の痛みを感じていなくても、飛行機に乗った瞬間に気圧の変化が原因で歯が痛むことがあります。虫歯がある場合などは、この状況に陥りやすいと言えます。このように急に歯が痛くなると、外国に到着した瞬間に歯医者に駆け込むことにもなりかねません。

渡航計画に合わせて歯科検診を受けよう

ある程度長期で海外に滞在する場合には、多くの人が歯医者で検診を受けます。しかし、このときに起こりがちなのが「問題が見つかったけれど治療する時間がない」というもの。虫歯が見つかっても、1週間後に渡航するのでは治療はできませんよね。これでは、歯に問題があるのを知ったまま不安な気持ちで外国へ行くという最悪のパターンになりかねません。
歯科検診は、渡航計画に合わせて受けることが大切です。できれば、3ヶ月以上前には受けるようにしましょう。3ヶ月あればたいていの場合は治療が間に合うため、問題をすべてクリアにしたうえで安心して海外へ行くことができます。

心配な人は海外旅行保険の見直しを

渡航前に日本で治療を済ませても、「海外に行ってから虫歯が再発したら……」などと心配になる人もいるかもしれません。そんな場合は、海外旅行保険を見直すことをおすすめします。ほとんどの海外旅行保険は歯科診療には適用されませんが、歯科治療特約がある場合もあります。半年以上海外に滞在するのであれば、歯科治療もカバーしている海外旅行保険にしたほうがいいかもしれません。
ただし、歯科治療特約があるといってもすべての症状・治療に適用されるわけではありません。海外旅行保険に入るときには、細部までしっかりと目を通しておくようにしましょう。

歯科検診を受けて、安心して海外へ行こう

虫歯はないと思っていたけれど、念のため歯科検診を受けたら虫歯が見つかった……というケースは決して珍しくありません。虫歯の初期は自覚症状が出ないため、歯科医師でさえ検診を受けないと気づけないもの。問題ないと楽観視するのではなく、ぜひ歯医者で検診を受けてください。歯の問題をすべて解消して、安心して海外を楽しみましょう!

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