千葉県歯科医師会推奨「8029運動」を全国へ 80歳でも肉(29)食で“噛む習慣”の醸成を

2019.02.15 interviewHa・no・ne編集部

お年寄りも肉を食べて健康に!「8029運動」とは

「肉を食べるお年寄りは元気」が起源となった8029運動

千葉県歯科医師会館

Ha・no・ne編集部のリン(以下リン)
早速ですが、千葉県歯科医師会が掲げる「8029運動」について教えてください。80歳で20本歯を残すことを目指した「8020運動」は有名ですが、「8029運動」はどんな取り組みなのでしょうか?

一般社団法人 千葉県歯科医師会 砂川稔会長(以下 砂川会長)
一口に言うと、「高齢者の方にお肉を食べてもらって、元気になっていただくことが目的」の取り組みです。30年前に8020運動が始まり、当初は達成者が7%ぐらいでした。しかし、現在では51.2%(厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査」参考)にまで増えました。だいぶ国民に認知・浸透してきたこともあって、その言葉をもじって「8029(ハチマルニク)」という言葉を採用しています。

この動きは「肉を食べているお年寄りは元気だよね」という共通認識から始まりました。お年寄りは低栄養になる傾向があるので、年を取れば取るほどだんだんやせ細り、筋肉が衰えていきます。筋力の低下や運動不足、社会進出ができない実態が原因で衰えていく“フレイル”(健常から要介護へ移行する中間の段階)という言葉を最近多く聞きます。なので、まずは栄養を摂取して体力を維持し、そして運動して社会に参加しながら元気に活躍してほしい。という狙いがあるのです。

リン
なるほど。やせ細ってしまったり、外出ができなくなったりするフレイルという状態は、食べられなくなることが原因なのでしょうか?

砂川会長
そうですね。体はたんぱく質からできていますが、年を取ると食事を簡単に済ませてしまい、出不精になりがちです。夏だったらそうめんとかカップラーメン、パンや家の有り合わせの物で済ませることが増えると栄養が炭水化物に偏りがちになります。

そうすると、新しい健康な細胞が作られません。さらに吸収率も年を取ると落ちてしまいます。たんぱく質などの栄養の吸収率、吸収する能力が落ちるので、どうしても栄養が不足がちになります。その結果、筋力が衰えてくるのです。特にお年寄りなればなるほど、若い時以上にたんぱく質を取らなければいけないのです。

リン
もっと多くのたんぱく質を取らないと体を保てなくなるのですね。筋力が低下するという話がありましたが、噛む力や咀嚼する力は体にとってどれくらい影響がありますか?

砂川会長
噛むことには色んな要素があります。噛むことにより唾液が分泌され、血流が良くなり、体幹のバランスも良くなります。また、筋肉が衰えてくると、歩くなど運動のパフォーマンスだけではなく、飲み込む力も落ちます。飲み込む時は必ず噛んで飲み込むのですが、口を開いたまま物を飲み込むことはできません。ちょっと試しに口を開けたまま唾を飲み込んでみていただけますか?

リン
うぅ……。試してみたけど、確かにできませんね(笑)。

砂川会長
そうでしょう(笑)。人間には気管と食道がありますが、年を取ると気管の位置がどんどん下がってきます。そうすると、食べ物を飲み込む時に気管の方に行かないようにグッと気管を持ち上げてその後ろの食道に入るようにする必要があります。その時に噛まないと持ち上がらないんです。その筋肉が衰えてくると持ち上げることもできなくなったり、持ち上げることができてもゆっくりじゃないとダメだったりする傾向にあります。

正常であれば気管の方にいかないように喉頭蓋がフタの役割を果たすのですが、その機能が弱くなると、肺炎や窒息を起こしてしまうことがあります。噛むことで喉頭蓋を固定してぎゅっと持ち上げるので、歯がないとそれができないんですよね。お年寄りが窒息したりとか、肺炎を起こしたりするのはそうした原因が大きいと言えます。

肉を食べて健康寿命を延ばすことが一番の社会貢献に

砂川会長

リン
噛む力が非常に重要なことがわかりました。ちなみに口のトラブルが全身の疾患につながるケースは多いのでしょうか?

砂川会長
そうですね。先ほどの誤嚥性肺炎だけではなくて、口の中の細菌が全身に及ぼす影響に関してはすごく注目されていて、血管を詰まらす原因にもなることも考えらます。歯周病で歯ぐきが出血することがありますよね?歯ぐきのすぐ近くには血管があります。血管が露出していると細菌が入りやすくなるので、血管を通してさまざまなところに波及し、全身に広がっていく危険性があります。細菌の入り口になり得るのです。

リン
ということは口腔内を整えることと、噛む、咀嚼するということは健康にとって非常に重要ということですよね。

砂川会長
そうですね。健康寿命を維持することは、国の方針でもあります。年をとって病気になって医療費がどんどん増えて寝たきりになる……。医療費介護費がどんどん増える中で、何が一番の方策かと言うと、それは健康です。医者に通わなくても、介護を受けなくても健康であれば社会保障費はかかりません。だからこそ、「健康寿命を延ばすことは一番の社会貢献につながる」と私は思います。

リン
なるほど。まず普段の生活の中から予防を徹底することで、健康であり続けることが目指す方向性でしょうか?

砂川会長
そうです。歯科が健康寿命の維持に非常に関わってくることが、色んな研究者のデータからわかってきています。健康寿命の維持のために口腔ケアを行うこと、定期的に検診をすること、それから失った歯の機能を回復して噛む力を補うこと、それが非常に効果的だと言われています。

リン
確かにそうだと思います。ちなみに今回の8029運動に関してですが、その発想に至ったきっかけについても教えてください。

砂川会長
いろいろな職種のメンバーでの会議を行っているのですが、知り合いのあるリハビリ科専門のドクターと会議の後に一杯飲んだ時に生まれた発想なんです。「8029っていうのはいいよね」という話は前から誰かが話していたことは承知していましたが、「その考えをきちんと世に広めていこう!」とその場で盛り上がったんですよね。「8020ではなく8029をこれからは取り組んだ方が良い」と意気投合しました。

そして、8029を広めるための行動を取りました。千葉県歯科医師会で商標登録を取って言葉に人格を持たせて広めていこうと。2018年の9月に特許庁に申請が通って、2019年度の4月以降、千葉県や企業とタイアップしてこの事業を進めていくことになっています。

リン
裏側には熱い志があったのですね。千葉県歯科医師会発信で8029の考え方はこれからどんどん広まっていきそうです!

歯を残すだけでなく、“噛んで飲み込む”までの実現が8029

8029運動について

リン
先ほど健康寿命を維持するためには噛むことが重要との話を伺いましたが、たとえば実際に介護を受けているご年配の方、ご高齢の方でもお肉を食べられるようになるのでしょうか?

砂川会長
もちろん程度にもよりますが、それは可能です。軽度の方であれば、胃ろうという穴を開けて管を入れている方でもトレーニングをすることで食べられるようになります。私の医院でも胃ろうがあって食事は無理だと言われた患者さんに対して大学とタイアップしたメニューを提案しました。そのメニュー通りに歯科衛生士と私たちでトレーニングすることで、数ヶ月で食事ができるようになりました。

パーキンソン病(脳の異常のために、体の動きに障害が現れる病気)の方も普通食に復帰することができました。そこまでは改善しないのではないかと言われていたのですが、運動機能の障害があるパーキンソン病でも本人の意欲があれば、肉を食べられるようになるまで回復するのだなと思いました。

リン
改善されることがあるのですね!そのトレーニングの詳細についてもお聞かせください。

砂川会長
トレーニングでメニューを決めています。初めに間接的なトレーニングを始めて、次に直接的なトレーニングに移行します。練習を繰り返しやることで本当のリハビリになります。パーキンソン病は進行するのですが、噛む機能は回復するのだなと感じました。本人の状態、意識、意欲、家族の協力もあってのことではありますが、決して不可能ではないのです。

リン
そうであれば「嚥下リハビリテーション」という取り組みも8029運動の中で取り入れていく方向でしょうか?

砂川会長
八千代市にある中澤歯科の中澤先生が独自にガムをつかって嚥下トレーニングをする取り組みを行っているのですが、それも8029に絡めていきます。つまり、8029は子どものころからの健康維持と健康を崩した人に対する肉を取るための機能の回復が目的となります。結果「肉を食べましょう」というわかりやすい言葉に置き換えているだけなのです。子どもの頃から噛んで飲み込む機能を維持しながら健康を目指すうえでのシンボリックな言葉であり、私たちの取り組みのすべてが8029運動なのです。

リン
なるほど。8020運動は80歳になっても20本歯を残しておいしく食事が摂れることが1つの目的でしたが、それプラス噛む力の機能や体に入ってくる栄養の部分まで一貫して健康維持に取り組むことが8029運動なんですね。

噛む機能も維持できる!?「8029運動」の可能性

生まれた時から意識すべき噛む機能の維持

噛む機能の維持

リン
ちなみに8029運動を行う中でたとえば若い世代であれば、何歳ぐらいから意識すべきなのでしょうか。目安となるタイミングはありますか?

砂川会長
タイミングは特になく、生まれてからずっと意識することが必要だと思います。歯は遺伝情報によって色や形、大きさが決まります。従ってきちんと歯が並ばないとむし歯や歯周病になりやすくなります。正しい食生活、食習慣が身につかないと、食べ物をうまく飲み込めないなんてケースもあるかと思います。

子どもの頃からちゃんと歯を維持して、ちゃんと食事をする習慣を身につけてあげることが、将来的な歯周病やむし歯の予防になるはずです。また、よく噛むことによって発育します。歯並びの乱れも噛まないことが原因であることがあるので、トータルに考えると生まれてからだと思います。

リン
なるほど!生まれてからずっと意識していればお年寄りになっても噛む機能を維持できる可能性が高まりそうですね。Ha・no・ne読者は20~30代の方が多いのですが、日常のことから始められるアドバイスをいただけませんか?

砂川会長
まずはかかりつけの歯医者さんを見つけたらいいと思いますよ。歯医者さんや歯科衛生士さんらとまず仲良くなって、日頃の管理の意識をまず変えることが大切だと思います。そして、十分に関わる人たちとコミュニケーションを取ることも大切です。

リン
それは歯の管理にかかわらず、外に出て社会に出て色んな人と関わっていく中で自身の刺激になるという意味ですか?

砂川会長
現代は核家族化が進んでいるので、まとまって食事することが少なくなりました。1人で家にいると、その辺のものをつまんで食事を済ませることもありますよね。1人でどこかに移動する際は車中でサンドイッチかなんかを噛まずにほとんど飲み込むように食べたり、時間のなさを理由に牛丼を買って済ませちゃったりすることがあると思います。ただ、それがずっととなると健康維持においてはよくありません。

いろんな人と会話しながら食事をすることは一番大事だと思います。家族だけではなくとも仲間とコミュニケーションを取りながら社会に参加することは長生きや健康長寿秘訣の気がします。

8029お披露目イベントでのローストビーフ振る舞いの反響は?

久保木専務理事

リン
ちなみに11月11日にイベントを開催したと伺ったのですが、その際に一般の方はどのくらい参加されたのですか?

一般社団法人 千葉県歯科医師会 久保木由紀也専務理事(以下 久保木専務理事)
はい、たくさん来ました。全部で1,500人ぐらいですか。

リン
たくさん集まりましたね!ローストビーフをふるまわれたのが話題になりました。

砂川会長
8029のお披露目のイベントだったので。商標登録を取ったのが9月なので、ロゴマークもできて、それを県民に公表することが目的でした。一番シンボリックなのが肉だと思ったので、みんなが喜ぶと思ってローストビーフをふるまったわけです。1日に3回ふるまって、あっという間に行列ができてすぐになくなりましたよ(笑)。

リン
それは参加者の方は喜ばれますよね。

久保木専務理事
そうですね。ただ、それだけではなく、イベントでは口の中の機能を簡単に検査する催しも実施しました。「あなたのお口の中は今こんな状況ですよ」というのが簡単な検査でわかるんです。

リン
検査してその場でアドバイスするのでしょうか?

小宮理事

一般社団法人 千葉県歯科医師会 小宮あゆみ理事(以下 小宮理事)
その場でアドバイスを行いました。人は噛みにくくなると食べやすい物にシフトする傾向があります。そして、食べやすい物は大概糖質が多く、炭水化物がメインになってしまうんですよね。たんぱく質を取らないと、筋力が維持できないので、噛めない人には噛めないなりのたんぱく質の取り方を教えています。

噛むことが困難な人のために、タンパク質(肉や魚)の調理法のデモを業者さんにやっていただいたり、試作品を食べてもらったりするなどのイベントを行いました。ロゴの8029の80の緑は野菜をイメージしており、29はたんぱく質をイメージしています。「お肉を食べなさい!」というメッセージなのですが、結局はバランスよく食べることが重要なので。

リン
それで緑と赤なんですね。その説明を聞いて、一般の方の意識変化はありましたか?

小宮理事
あったと思います。その後、理学療法士さんにも来ていただき、足腰の衰えもチェックし、結局は食べた物が栄養になって筋力につながることをイメージしていただけたのではないかと思っています。

リン
なかなか、普段の生活の中でそこまで知る機会もないですし、そこまで意識しない方がほとんどですよね。

小宮理事
おばあちゃんとお孫さんといらした方も多かったので、良いきっかけになったのではと思います。

「8029運動」が目指す未来とは

民間企業とのタイアップなど“県民参加型”で8029運動をPR

PR運動について

リン
8020は達成率を掲げていますが、8029にも明確な目標はありますか?

砂川会長
8029は非常に抽象的なものなので……。ただ、今後はエビデンスが必要になると思います。先ほどの嚥下リハビリテーションの取り組みなど、各方向からエビデンスをとります。オーラルフレイルという言葉が浸透し始めている中で、フレイルの入り口となる口であること。早期発見はまずオーラルフレイルからということで、プレフレイルという考え方で取り組んでいます。

リン
活動の展開も多岐にわたると思うのですが、その中でも一番注力していきたい取り組みはありますか?

砂川会長
お肉のこともあるので畜産協会とのコラボも始めています。今年中にそちらのフェアに参加したり、こちらのフェアに参加してもらったりなどを実現したいです。後は消費者向けの民間企業ともタイアップして8029を浸透させていこうと思います。民間企業の方々も、食や健康、社会コミュニティーといういろんな事業やテーマを持っているところに8029を取り入れて一緒にやっていきたいという色んな提案をいただいています。今後は色んなコラボレーションをして展開していくと思います。

リン
歯科医師会単体にならずタイアップやコラボという形で広げていく展開になりそうですね。

砂川会長
今までだと医療界しかなかったのですが、農林水産関係や民間企業などと組んでいきます。たとえばこの会館で千葉県から委託されているいい歯の日(11月8日)のイベントや口腔保健大会とか色んなイベントをやりましたが、全部で200人ぐらいしか集まりませんでした。もっと違う場所を考えて、表に出ていろんな人を巻き込むことで1,000人規模の人に僕らのメッセージを伝えていきたいです。千葉県歯科医師会の事業をなるべく多くの県民の皆さんに伝える手段として、8029を使っていきたいと思います。

リン
ちなみにグッズもあると伺ったのですが、こちらがそのグッズですか?

久保木専務理事
そうです。ステッカーですね。

砂川会長
今後はゆるキャラを県民に公募して決めたいと考えています。千葉県行政もそうだし、イオンやロッテ、歯科業界、畜産協会や獣医師会も千葉テレビや千葉日報、NHKなどメディアも協力してもらえるので。先日もNHKfmの30分のラジオ番組に生出演しました。このようにして県民に発信していきたいです。県民が8029に興味を持って、“県民参加型”で広めていきたいと思っています。それが一番のPRとなるはずです。

リン
ゆるキャラの公募は良いですね。みんな楽しく気軽に参加できそうです。

砂川会長
1等の方には肉1年分のプレゼントを考えています(笑)。今、いろいろと動いているので、楽しみにしていてください。

8029運動を実施することで描く未来とは

目指す未来は

リン
8029運動によってどんな社会や未来を実現したいですか?

砂川会長
8020運動の成果もあり、むし歯が少なくなってきています。学校検診に行くとむし歯が本当に少なくなってきています。そうすると歯医者さんに行く必要がなくなり、成人してから初めて歯医者さんに来る人も増えるわけです。そんな時代がもうやってきていますが、定期的に歯医者さんに行くこと、口腔内を見てもらう習慣を身につけることを推奨していきたいです。

後は健康長寿のスポーツだと思って習慣づけることが大事ですよね。自分の仕事だから言っているわけではなく、口の中をキレイにすると本当に元気になりますよ。ちょっと弱ってきたなと思った人が口の中がキレイになるにしたがって元気になっていく姿を見てきました。口の中に入れ歯を入れると、体幹がしっかりして運動能力が上がるのを私たちは見てきていますので。

リン
結局、歯がなくなったり、歯の状態が悪くて硬い物が噛めなかったりする方は、そのまま諦めてしまうケースが多い印象にあります。お口の機能を回復してあげるだけで、生活が変わることをもっと浸透させたいですね。

砂川会長
健康な時は歩くのも走るのもジャンプすることも普通にできますよね。年配者は1つ1つの機能が落ちてきます。つま先があがらなくてつまずく方は多いですよね。ちょっとしたことなんですよ。噛めるようになると苦しくなくなる、バランスが良くなる、僕らは当たり前なことが年配で歩くのがやっとの人たちにとってはすごく重要なことなのですよ。

高原副会長

一般社団法人 千葉県歯科医師会 高原正明副会長(以下 高原副会長)
端的に言うと、私たちがイメージしている元気な老人とは、肉を筆頭に家族と同じ物を食べられる、外で色々活動しているような方なのです。そういう方を1人でも増やして、イベントを成功させて全国展開していくことが最終目標です。「千葉県はこんなことやっていてなんか良さそうだね」と広まってくれて、全国展開が実現すれば私たちの活動も非常に意味があるのかと。千葉県を説得した際も「これは千葉県発です。他の県はやっていないので、成功したら“千葉県発”だと広まりますよ」と強調しました。

大河原副会長

一般社団法人 千葉県歯科医師会 大河原伸浩副会長(以下 大河原副会長)
海外にも発信しようとしています。東アジアでこうした動きに興味があるのは、日本と同じように高齢化している韓国と台湾です。日本の数十年前のように、子どもたちのむし歯をどうやってなくすかということに意識をあるようなので、その先を提案していければと。

高原副会長
たぶん、アジア諸国も日本のように間違いなく超高齢社会に突入していくので、先例をつけたいわけではないですが、取り組みを記録できればと思っています。年を取ると吸収する能力が落ちますが、70歳以上の6人に1人が新型の栄養失調になっていると言われています。そういう社会的な問題が起き始めているので、そこにフォーカスを当てつつ、わかりやすい解決策として「肉を食べよう」ということです。

大河原副会長
8020運動で、30年で約半分以上のお年寄りが20本以上の歯を残すことができました。しかし、その後80歳で20本歯を残した翌日に死んでしまってはいけないのです。その次を意識する意味でも8029を推奨します。日本中だけでなく世界中に発信していきたいので、そのためにメディアの力をお借りしていきたいなと思っています。

砂川会長
今回の8029運動を浸透させて、健康長寿の世の中を歯から作っていきたいですね。

リン
今後の展開がとても楽しみですね!本日は貴重なお話をありがとうございました。

▼取材協力

一般社団法人 千葉県歯科医師会
住所:〒261-0002 千葉市美浜区新港32-17
電話番号:043-241-6471
公式HP:https://www.cda.or.jp/

あわせて読みたい

レコメンド

関連記事