【前編】マウスピースにセラミック…「見た目を変えたい」女性たちがたどり着く矯正歯科専門医

2019.06.17 interviewHa・no・ne編集部

綺麗になりたい女性たちをサポートするのは…

20~30代の女性がお口に抱える悩みとは?

綺麗になりたい女性たちをサポート



Ha・no・ne編集部 リン(以下、リン)
『Ha・no・ne』は20~30代の女性向けメディアなのですが、その世代で矯正治療を検討している女性たちは、どんな悩みから歯科医院を訪れることが多いでしょう?

いしかわ矯正歯科 石川剛先生(以下、石川先生)
「噛めないから」というよりも「見た目を変えたい」という女性が多い傾向にありますね。歯が凸凹だったり、出ていたり……というのを気にされている女性はたくさんいます。当院の場合、そうした女性は舌側矯正を希望される方が多い印象です。

リン
そうなんですね!舌側矯正は他の人から気づかれにくいので、女性としてはありがたいと思います。

石川先生
あとは、違う歯科医院で矯正治療を受けたものの「自分の思っていたものと違った」という方もたまにいらっしゃいます。

リン
えっ!そういう方もいらっしゃるのは驚きました……!歯科医院によっては、理想の歯並びが実現できないケースもあるのでしょうか?

石川先生
そうですね。マウスピース矯正などでも、理想と実際で違うという方はいます。当院なら、矯正の途中経過もチェックできるようになっているので、そうした不安は軽減できますね!患者さん限定でご本人のみ見られるサイトに、自分のお口がどうなっているか確認できる写真を掲載しています。

リン
写真でしっかりチェックできるのはありがたいと思います!やはり見た目を気にされている患者さんは多いようですね。

石川先生
もちろん見た目だけでなく、受け口の人や、開口(前歯が重なっていない)の人で、うまくものを噛めないというケースから来院される方もいらっしゃいますよ。
基本的に、「見た目が気になる」「ご飯がおいしく食べられない」といった、日常生活で何らかの不満を感じた方が「歯科医院に行こう!」と思うんじゃないでしょうか。あとは、嚙み合わせの影響で、顎が痛む方とかもそうですね……。まぁ歯の専門家でもない限り、「この辺の嚙み合わせがちょっと悪いから歯科医院に行こう」とはならないでしょうし(笑)。

機能性が高まれば審美性も高まる!専門医が考える歯列矯正の本質

歯列矯正の本質



リン
嚙み合わせは全身に関わってくるといわれていますが、その重要性について患者さんはどれくらいの知識を持っているのでしょうか?

石川先生
うーん……中には詳しい方もいて、ネットで調べてくれたりしていますね。ただ、どちらかというと知識というより目で見て「変だな」と感じて来院される方が多いです。または、かかりつけの歯医者さんに指摘されて来院されるかですね。

リン
なるほど。やはり機能性への意識より、見た目を問題視して来院される方が多いんですね。かくいう私も、かかりつけの歯科クリニックの先生から、嚙み合わせについて指摘されているんですが、あまりピンときていなくて……。

石川先生
虫歯や歯周病って痛いじゃないですか。だからトラブルがおこると、どうしても意識するし、生活するうえで大変だから、そのタイミングで「歯科医院に行こう」と思ってくれるようです。でも、嚙み合わせは多少悪いくらいなら痛まないし、どうしても緊急性は薄くなってしまいます。

リン
本当にその通りです……。

石川先生
だから、何かしらのきっかけがあって、ようやく嚙み合わせの治療を始められる方が多いんですよ。大きな節目、結婚とか、成人したといったイベントもポイントですね。

リン
ただ悪いから治すというだけでは、痛みもないし、なかなか積極的に治療しようとは思えないかもしれませんね……。何か、嚙み合わせを治すことで得られる魅力的なメリットがあればいいのですが。

石川先生
メリットという意味では、嚙み合わせを治せば見た目は良くなりますね。患者さんからすると「見た目を良くしたいから嚙み合わせを治す」という考えかもしれませんが、私たちからすると「嚙み合わせを治すと見た目も良くなる」という認識です。

リン
なるほど!それは矯正治療の本質ともいえそうです。

石川先生
歯を良い位置に動かせば、口元が綺麗になるし、笑顔も良くなります。私たち矯正専門医からすると「まず、すべての歯を良い位置に動かしましょう」というのが第一にあって、その結果自然と見た目も良くなりますよという考えです!もちろん、見た目の好みは人によってさまざまなので、「もう少し前歯を中に入れたい」といった希望に沿えるお口を実現できるようにはしています。ただ、歯列を治しただけでは希望通りにならないというケースもあるので、その場合は外科矯正などのアプローチが必要ですね。

リン
そうした外科矯正は矯正歯科医だからできる治療なのでしょうか?

石川先生
いえ、美容整形でやられている方もいますね。私たちが手術を必要だと判断した場合は、顎変形症の治療という扱いから保険適用になるケースもあります。ただし、患者さんそれぞれのケースで保険適用ができるかどうかは変わってくるため、事前に調べる必要はあります。適用ができるなら、よりよい見た目を手にする手段になるのは間違いないですね。

一般歯科医と矯正歯科医の違いとは?

難しい症例になればなるほど矯正歯科医の重要性は高まる

矯正専門歯科



リン
矯正専門歯科が行う矯正治療と、一般歯科医院が行う矯正治療は違いが分からないという方も多いと思います。具体的にどのような点で違いがあるのでしょうか?

石川先生
そうですね……、一般歯科医院の矯正治療が悪いというわけではありません。ただ、やはり矯正歯科医は矯正治療を施した回数が非常に多いスペシャリストたちなので、どんなケースにも対応ができます!

リン
なるほど。難しい症状だとより違いが出そうですね!

石川先生
その通りです。簡単な症例であれば差はわかりにくいですが、難しい症例になればなるほど場数を踏んでいて、治療にも精通している矯正歯科医との差は歴然としてくるんですよ。

リン
安心して矯正治療を受けられるのは、やっぱり矯正歯科医院ということですね。

石川先生
安心という意味でいうと、一般歯科医院の中には矯正についての説明がほとんどないまま、すぐに装置を付けてしまうところもあります。私たちのような矯正歯科医院であれば、まずは写真、歯の型、レントゲンなど検査を行って現状確認と説明をし、次に患者さんの希望をお聞きして、目標を立てて、そこを目指して治療していくという手順をしっかり踏みます。なので、そこが大きな違いになるのではないでしょうか。

リン
しっかり計画を立ててから治療するのとしないのとでは、結果はずいぶん変わってくるのでしょうか?

石川先生
どうしても結果にズレが出る場合はありますね。時々、セカンドオピニオンの相談で矯正歯科医院に来院されますが、難しいケースもあるので、やはり最初からしっかり計画を立ててくれる歯科医院で治療を受けてもらいたいです!

気になる最新の矯正事情は【後編】へ続く…

今回の【前編】では、石川先生に歯科矯正の本質について、さまざまな角度からインタビューをおこないました。そして【後編】には、話題のセラミック矯正の事情など、矯正歯科専門医だからこそ語ることができる内容を取材しています。後編もお見逃しなく!

▼取材協力
いしかわ矯正歯科
〒210-0005
神奈川県川崎市川崎区東田町5-3 ホンマビル2F
電話番号:044-200-8374
ホームページ:https://www.dr-ishikawa.jp/

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