【後編】悩ましいほうれい線や二重あごには「落ちベロセルフチェック＆ベロトレ」で口元美人を目指そう

2019.07.19 interviewHa・no・ne編集部

基本の「ベロトレ」で“落ちベロ”を改善！

“ベロトレ”で正しい“ベロポジ”に！

口内環境や美容面だけでなく、全身の健康状態にも影響を及ぼす“落ちベロ”。改善させ、正しいベロポジに導くため、今井先生が考案されたのが“ベロトレ”です。上の画像に基本の“ベロトレ”の方法が載っていますので、さっそくみなさんもやってみましょう！

基本のベロトレの方法
（1）口を大きく1秒間、開きます。このときに「あー」の口を意識しましょう。
（2）口を横に1秒間、大きく開きます。このときは「いー」の口を意識します。
（3）次いで唇を「うー」の形に強く前に突き出し、1秒間キープします。
（4）「べー」1回1秒ずつ、思いっきり舌を出し、舌に伸ばすことを3回繰り返します。（さらに鍛えたい人は10回を目標にしましょう）

上記の4つの流れを30セット繰り返します。1回10セットに分割し、1日3回に分けるなどして、自分のペースを調整することもおすすめとのこと。また、口の中が乾燥しないほうがいいため、入浴中などに挑戦してみてくださいね。

この“ベロトレ”、単純な動きにも関わらず、意外と疲れるのが特徴です。とくに最後の舌を思いっきり伸ばすステップは、舌の筋肉に疲労感を感じる方も多いでしょう。普段いかに舌を意識できていないのかを痛感させられます。

今井先生によると、この“ベロトレ”だけでなく、普段の生活の中でいかにベロポジに意識を向けるのかが大事とのこと。基本の“ベロトレ”は、最後のステップで舌を思い切り出すので、外出中はやるのが恥ずかしい方も多いでしょう。
しかし書籍の中では、例えば満員電車の中でもできる“ベロトレ”の方法が紹介されています。こっそりできる方法があるのは、とくに女性にとっては嬉しいですよね！

さまざまな疾患の予防にもなる“ベロトレ”

今井先生によると“ベロトレ”は約1ヶ月の継続で、小顔や目の周りのむくみなどに効果が現れます。また、ブルドックのようなあご、いわゆる“ブルあご”には、ベロポジを意識するだけでも効果てきめん。確かに、鏡で確認してみると、正しいベロポジにするだけで、下顎がキュッとシャープになるのがわかります。

さらに「アトピーの改善」など、一見「舌に関係があるの？」と思えるような効果まで載っています。舌を鍛えると、なぜこのような効果が現れるのでしょうか？

“ベロトレ”を継続して口を閉じられるようになると、唾液が有効活用でき、口の中の免疫力が保たれます。今井先生によると、近年の研究によって、口の中の小さな炎症と、全身の疾患との関係性もわかってきているのだそうです。書籍の中では口呼吸と、アトピー性皮膚炎、関節性リウマチ、クローン病との関連も指摘されています。

つまり、口呼吸はさまざまな病気を引き起こす要因となるので、“ベロトレ”によって口呼吸を改善させられれば、それらの病気の予防にもつながるのです。実際に、今井先生は患者さんに対して、「世界一簡単な健康法は口を閉じること」と伝えているそうです。

ベロトレは「人生の質」向上にもつながる

今井先生考案の“ベロトレ”は、現在では全国500以上の学校や施設、医療機関でも実施されています。また、東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨と言った災害の避難所からは、「ベロトレによって感染症を予防できた」との声もあがっています。

災害が起こると、ライフラインが絶たれ、薬が入ってこない状況に陥ることも。もともと病気で薬を服用していた場合、たちまち生活が困難になるケースもあるのです。そう考えると、この“ベロトレ”で健康状態を維持することは、リスクヘッジにもなり得ます。

また、書籍の中では、日本人は一人当たり、平均2,700万円ものお金を病気に使っていると言うデータが……！つまり、病気になることでお金はどんどん減っていく。そして“ベロトレ”によって病気になりにくい状態を維持できれば、人生の質の向上にもつながるのですね。

今井先生の活動によって、ベロポジを意識することがいかに重要であるかが、日本中に広まりつつあります。しかし「まだまだ舌に“ポジション”があることを知っている方も少ない」と話す今井先生。これから落ちベロが引き起こす体への影響や、“ベロトレ”によって健康を保ち、なるべく病院にかからない体づくりを広めていきたいとおっしゃっていました。
この記事を読んでいるHa・no・ne読者の方々も、今日からベロポジを意識し、ご友人やご家族にも、舌の力の大切さをシェアしていきましょう！