ドルツ 新作ジェットウォッシャーで歯周病ケア! “磨いたあとの水流洗浄”を身近なケアに

2019.05.31 interviewHa・no・ne編集部

ユーザーの声を聞き、ユーザーと共にアップデートする製品

40年の歴史をもつ「ジェットウォッシャー」の口腔洗浄器

Doltz(ドルツ)

Ha・no・ne編集部 リン(以下、リン)
私はドルツと聞くとやはり電動歯ブラシを真っ先に思い浮かべますが、ジェットウォッシャーも同じくらいの歴史を持っているのでしょうか?

パナソニック株式会社 山本健司さん(以下、山本さん)
そうですね。弊社の電動歯ブラシの初号機は1977年に発売されましたが、実は口腔洗浄器もその2年後の1979年に発売しているんです。だから今年でちょうど40周年になります。

リン
そんなに昔から!?

山本さん
そうなんです。名前は「ハークリン」といって、ノズルだけでなく歯ブラシを取り付けられるのが特徴でした。これ1台だけで「磨く・洗う」が実現できる画期的な商品でしたね!

リン
そんなに昔からあったとは驚きました!歯ブラシは皆さん毎日当たり前のように使うので、その延長線上にある電動歯ブラシも使うという人が多いと思いますが、口腔洗浄器はオーラルケア意識が高い人が使うというイメージがあります。

山本さん
おっしゃる通りで、口腔洗浄器はまだ認知率や普及率が低いように感じています。電動歯ブラシは普及率が20%程度といわれていますが、弊社のジェットウォッシャーは調査したところ認知率で10%強くらい、普及率は1.5%くらいだったので……。ここ数年で認知率・普及率共に上がってきてはいますが、まだまだ伸び代はありますね!

リン
順調に伸びてきてはいるんですね!山本さんから見て、日本人のオーラルケア意識は高まっていると感じますか?

山本さん
そうですね……、少し前まで口腔内ケアというと“虫歯予防”という認識でしたが、今は“歯周病予防”がポイントになってきているように思います。それによってみなさん、いつもの歯ブラシのほかにも歯間ブラシや、こういう口腔洗浄器を使おうという意識が上がってきているでしょう!理想をいえば、そういう意識が文化にまで引き上げられるといいですね。

歯ブラシだけではケアできない部分までカバーできるジェットウォッシャー

口腔洗浄器

リン
貴社のジェットウォッシャーを使うことで、歯間や歯周ポケットまでしっかりケアできるイメージがあります。やはり虫歯や歯周病を完全に予防するためには、歯ブラシだけでは難しいのでしょうか?

山本さん
歯ブラシを使えば“歯の表面”の汚れは落とすことができるので、ブラッシングはもちろん大切です。ただ、歯間や歯周ポケットには、歯ブラシが届きにくい……というデメリットがあり、すべての汚れを落としきるのは難しいでしょう。あとは歯を矯正中の方にとって、ブラッシングは難しいですよね。このような場合、ジェットウォッシャーを使用すれば、水流が歯ブラシの届かないところまですみずみへ行き渡るので、普段のケアと並行してお使いいただくのがベストです!

リン
たしかに、矯正治療中だったり、元々歯並びが悪かったりすると、余計に歯ブラシだけじゃ厳しそうですね……。だからといって、汚れを放置していると、虫歯や歯周病になってしまう原因につながるからこそ、そこのケアは大切!

山本さん
虫歯・歯周病でいうと、今は虫歯の方は徐々に減少の傾向にあります。みなさんの歯そのものに対するケアの意識が高まっているので、虫歯が減り、高齢になっても。自分の歯が残っているケースが増えてきているんです。ただ、残っているがゆえに“歯周病”は増えてしまっているという……。

リン
皮肉な話ですね……。

山本さん
もちろん高齢な方だけではなく、若い方でも歯周病の人はたくさんいます。今の20代は75%が歯周病ともいわれていますし。

リン
そんなにですか!?私も危ないかも……。

山本さん
なかなか意識するのは難しいかもしれませんが、若いうちからしっかりケアの意識を持っていただきたいなと思います!口腔洗浄器を使う人は年齢が高めのイメージがあるかもしれませんが、若い世代にこそ使っていただきたいですね。

デザインにもこだわりが!「ジェットウォッシャー ドルツ」でオーラルケア!

超音波水流搭載!デザイン性と機能性が両立した「ジェットウォッシャー ドルツ」EW-DJ52

ジェットウォッシャー ドルツ」EW-DJ52

リン
ジェットウォッシャーの新型EW-DJ52がいよいよ6月から発売になりますが、今までのモデルとどの辺りが違うのか教えてください!

山本さん
1番の進化ポイントとしては、EW-DJ52には、洗浄力の高い「超音波水流」を搭載したことですね。これまでも超音波水流を搭載したものはありましたが、コードレスタイプに搭載するのは初めてです。

リン
超音波水流……名前だけでもすごそうですが、これは独自の技術ということでしょうか?

山本さん
そうです。水流の中に気泡を発生させているんですが、その気泡が歯に当たるとはじけて衝撃波が発生します。その衝撃波が普通の口腔洗浄器だと落とせないような汚れも落としてくれるという仕組みです。

リン
すごい技術ですね!

山本さん
ありがとうございます!超音波水流が搭載されていることで、同じ水圧でも洗浄力は高くなります。なので、弱っている歯茎を傷めずに洗浄ができるというのは、大きな特徴かなと思いますね。

リン
たしかに水圧が強いと、使うのがちょっと怖いですよね。ほかには、どの辺りが従来のジェットウォッシャーに比べて優れているのでしょうか?

山本さん
新型であるEW-DJ52では、タンクの容量がアップしています。従来のものに比べ1.7倍くらいの水を蓄えられるようになったので、1回の給水で使える時間が大幅にアップしました。従来品が35秒なのに対して、今回のジェットウォッシャーは1分間保つようになっています。やはり「何回も給水するのは手間だと感じる」というユーザーの声はありましたので、そこは大きな進化ですね。

リン
進化というと今私の目の前に製品がありますが、こうして見るととてもスタイリッシュだなと思います。従来の製品がこう……ちょっと家電的だったので(笑)

山本さん
そうですね(笑)。デザインには今回非常にこだわりました!使いやすさとスタイリッシュさを両立するという、ある意味、矛盾するような、二律背反のデザインを目指したので、デザイン案も50種類程度作るなど非常に苦労したんですよ。ただ、そのおかげで良いものができたと自信を持って提供できます!

リン
50種類はすごいですね!でも、それだけ力を入れただけあって、とても素敵なデザインだと思います。

山本さん
今は口腔洗浄器に限らず、どんなアイテムも“シンプルで空間になじむもの”が好まれる時代です。そうした世間のニーズを考えても、洗面所に置いて違和感のないデザインが必須でした。おしゃれじゃないものは置いておきたくないですしね!

フィット感の高い製品

リン
(実際に製品を手に取って)あ、想像していた以上に軽いですね。それに手になじみます!

山本さん
空間になじむようなフォルムでありながら握りやすく、フィット感の高い製品を実現できたと思います。特に軽量化は非常に意識しました。タンク容量が大きくなれば、当然水による重量も増えます。そこで内部構造全体を見直して、水で増えた重さ以上の軽量化を実現しました。

リン
このフィット感は実際に持ったら分かります!ユーザーの意見に寄り添い、こだわり抜いた魅力をひしひしと感じます。

水は空気より洗浄力が高い!ドルツが開発する「ジェットウォッシャー ドルツ」の強み

洗浄力の高さ

リン
今回のジェットウォッシャーは従来モデルの良かった点はそのままに、ユーザーからの「もっとこういう機能があれば……」という要望をしっかり取り入れたものになっていますね。ちなみに価格はどれくらいになりそうですか?

山本さん
新型価EW-DJ52の価格は1万4000円程度を予定しています。

リン
なるほど。他社さんからもこうした口腔洗浄器が、価格はピンキリではありますが発売されている中で、ドルツさんならではの強みはどこにあるとお考えですか?

山本さん
そうですね……、まず他社さんは空気で歯間を洗浄するアイテムを発売されているところが多く、水による口腔洗浄器を発売しているところは少ないです。空気より水の方が約1000倍の質量があり洗浄力は高いので、そこは強みだと思いますね!

リン
たしかに!空気はなんというか……瞬間的ですものね。

山本さん
私たちはイリゲーションという「磨いたあとに洗い流す」というお口のケアを提唱しています。実は電動歯ブラシなどで磨いたあとのお口の汚れってすごく粘着質で、歯から剥がれてもお口の外にすんなりと出ていってくれないんですよ。

リン
えっ、そうなんですか?

山本さん
はい。なので、磨いたあとはしっかり水流で洗い流すというのが大切になります。それが実現できるのも、「ジェットウォッシャー」の強みです!それから小さなお子様や虫歯・歯周病がある方でも、水圧の強さを調節できるため問題なく使っていただけます。

リン
あっ虫歯や歯周病でも使えるんですね!

山本さん
使えます!水圧をマックスにするのはおすすめしませんが(笑)。歯周病であれば歯周病菌を水流で洗い流せるので、使えば使うほど口内環境は良くなっていくと思います。ただ、治療というよりは、あくまで予防措置として考えていただきたいですね。

リン
なるほど……、オーラルケアを考えるととても重宝しそうです!強みの話が出たところで、せっかくなので山本さんが考える一押しの機能はありますか?

山本さん
私のですか(笑)。そうですね……、やはりなんといってもハンディータイプでコードレスなので、お風呂で使えるのというのが非常に大きなポイントかなと思います。かくいう私もこの商品のヘビーユーザーなので、朝は据え置きタイプを洗面所で、夜はハンディータイプをお風呂に入りながら必ず使っています(笑)

リン
使い分けしている(笑)

山本さん
使えない日は「使いたい……」という欲求に駆られるほど癖になります(笑)。ハンディータイプだと出張や旅行にも持っていけて、本当に便利だなと実感しています!使った日と使わない日では、お口の中の爽快感がまったく違いますよ!

口腔洗浄器を知って予防の意識を高める!

一度使うと病みつきに!「ジェットウォッシャー」ユーザーの満足度は非常に高い

満足度は非常に高い

リン
山本さん的には既に必需品となっているようですが、実際に「ジェットウォッシャー」を使用しているユーザーからの反応はどうなのでしょうか?

山本さん
少し前にユーザーの方々とお話しする機会があったのですが、ヘビーユーザーの方からは「使わないとウズウズする」という声をいただいたりしました(笑)

リン
そこまで!?

山本さん
そういったユーザーの方が多くて、非常に満足度は高いのではないかと思っています!先ほどもお話させていただいた通り、まだまだ口腔洗浄器は認知率や普及率が低いのですが、知って使ってくれさえすれば、きっとその良さを分かっていただけると信じています。

リン
やはりまずは知っていただくというのが重要ですね。そのためにも、今後どのようなプロモーションを行っていく予定なのでしょうか?

山本さん
そうですね。今はオーラルケアの意識が元々高い方たちが使ってくれているという感じなので、私たちとするとぜひもっと若い世代にも使っていただきたいです。なので、そういった方たちにターゲットを広げていくため、SNSを利用したプロモーションなどをしていく予定です。

若い人たちにオーラルケア意識を上げてほしい!ドルツの考えるジェットウォッシャーの役割

オーラルケア意識の向上

リン
若い人に使ってほしいとのことでしたが、ドルツブランドから現在のオーラルケア市場に対しての思いやビジョンがあるようなら教えてください。

山本さん
私たちは日本人の歯や口腔内へのケアを啓発していきたいなと思っています。海外に比べて、日本は歯への意識が低いので……。特に重要なのは“予防の意識”ですね。悪くなってから治すのではなく、そもそも悪いところを作らないといった予防の意識を持つことが大切でしょう。

リン
そのためのジェットウォッシャーですね!

山本さん
はい!ジェットウォッシャーを使って1日1回、寝る前にでもお口の中を毎日洗浄してもらえれば、1週間で歯ぐきの健康を推進できます。そして歯を磨いたあとは、ジェットウォッシャーで洗い流す……というのをみなさんにとって当たり前の文化にすることを目標に、オーラルケアとして情報発信し続けたいです!

リン
ジェットウォッシャーがあれば家にいながら誰でも本格的なオーラルケアが実現できそうですね。先ほど20代は75%が歯周病というお話があり、私も他人事ではないので使っていこうと背中をおされました。本日は貴重なお話をいただきどうもありがとうございました!

▼取材協力
パナソニック株式会社 
ホームページ:https://panasonic.jp/

ドルツ 
ホームページ:https://panasonic.jp/teeth/

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